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講評

2026年 6月実施 小5

小5

算数

平均点/満点 56.1点/100点
試験時間 40分
小問数 25問
1. 大問別正答率(想定と結果)

平均点は、想定を下回る結果となりました。大問単位でも、すべての大問において結果が想定を下回っており、特に難問レベルでの差が大きく、多くの受験生が苦戦した様子がうかがえます。

テスト 小5 算数 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

2(5)〔正答率54.1%〕角度
(最も多かった誤答)「104度」17.4%

図のように2本の直線が交わってできる角のうち、角アの大きさを求める問題です。

 

テスト 小5解答 算数 2-(5)

 

解法は2つあります。1つは、256-180=76(度)と求めるもの。もう1つは、印のない部分の角の大きさが 360-256=104(度)であることから、角アを 180-104=76(度)と求めるものです。
誤答として多かった 104度 は、2つ目の解法で 104度 を求めた時点で計算を終えてしまったものです。角アは見た目からも 90度 より小さい鋭角であるとわかりますが、求めた数値をそのまま答えにしてしまった結果と考えられます。図の形と計算結果の整合性を確認する意識の不足が原因です。

 

5(2)〔正答率44.4%〕ともなって変わる量
(多かった誤答)「21.6g」17.1% 「無答」15.0% 「62.1g」7.4%

かごにおもりをのせたときの個数と全体の重さの関係を表した表から、かごの重さを求める問題です。

テスト 小5解答 算数 5-(2)

 

正解へのプロセスとしては、まず表からおもりが1個増えるごとの重さの増え方(おもり1個分の重さ)を求め、83.7-62.1=21.6(g)。次に、おもり1個のときの全体の重さからおもり1個分の重さをひき、かごの重さを 62.1-21.6=40.5(g)と導きます。
誤答として多かった「21.6g」は、おもり1個分の重さを求めた時点で計算を終えてしまったものです。また、「62.1g」は表の最初の値(おもり1個のときの全体の重さ)をそのまま答えており、かごだけの重さ(おもりが0個のときの重さ)を求めるという問題の意図を正確に把握できていないことが原因と考えられます。無答も 15% に上り、表の規則性から初期値を逆算するという複数の手順を整理しきれなかったことがうかがえます。

 

6(3)〔正答率26.4%〕平面図形
(最も多かった誤答)「30m」31.4%

図1の、土地(区画AとB)の面積を変えずに、図2のように境界線をまっすぐにした長方形の区画に分け直したときの、区画Bの横の長さを求める問題です。

テスト 小5解答 算数 6-(3)

 

正解へのプロセスとしては、(2)で求めた区画Aの面積(1080m2)を利用します。面積を変えずに縦 40m の長方形にするため、分け直したあとの区画Aの横の長さは 1080÷40=27(m)となります。全体の横の長さは 60m なので、区画Bの横の長さは 60-27=33(m)が正解です。
誤答として最も多かった「30m」は、全体の横の長さ(60m)を単純に半分にしたものです。特筆すべきは、区画Aの面積を求める(2)の正答率が 60.4% に上るにもかかわらず、その正解者の4人に1人(受験生全体では 15%)が(3)で「30m」と答えている点です。「面積を変えずに」という条件を読み落として「図2のように均等に分ける」と思い込んだことや、(2)で求めた数値を活用するという問題の誘導に乗れなかったことが原因と考えられます。無答率の高さも含め、複数問にわたる情報のつながりを論理的に処理する力に課題が見られます。
このような、前の設問の答えを次で活用する問題は、学年が進むにつれて多く出題されます。問題同士のつながりを意識して、解き進める意識を持つようにしましょう。

 

小5

国語

平均点/満点 56.3点/100点
試験時間 40分
小問数 29問
1. 大問別正答率(想定と結果)

3(言葉の書きかえ)は想定を大きく上回る好結果でしたが、1(漢字の読み書き)や4(文学的文章の読み取り)で苦戦が目立ちました。特に漢字の書き取りで無答率が高く、時間不足や語彙力不足がうかがえます。40分という試験時間の中で、いかに知識問題を素早く処理し後半へ時間を配分するかが今後の課題です。

テスト 小5 国語 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

2(6)〔正答率32.5%〕・(7)〔正答率31.0%〕修飾語

(6)
テスト 小6解答 算数 2-(6)
(7)
テスト 小6解答 算数 2-(6)

 

文中の指定された言葉を修飾している(くわしく説明している)言葉を、選択肢から選ぶ問題です。
今回は文法事項の中でも多くの受験生が苦手とする「修飾・被修飾の関係」が出題され、正答率はともに 30%台と大きく低迷しました。
(6)では、正解である選択肢オ「もらった」よりも、誤答である選択肢イ「時計は」を選んだ受験生が半数近くにのぼりました。また、(7)でも正解の選択肢ア「今でも」に対し、42.8%の受験生が選択肢オ「選手は」を誤って選択しています。これらの誤答に共通しているのは、「修飾している言葉(説明する側)」を探さなければならないのに、逆に「修飾されている言葉(説明される側=被修飾語)」を選んでしまっているという点です。
国語の文法における修飾関係は、すべての読解・記述の土台となる極めて重要な要素です。復習の際は、単に記号を合わせるだけでなく、「何が、何をくわしく説明しているのか」を言葉に出して確認する習慣をつけましょう。

 

4(4)〔正答率28.9%〕抜き出し 言いかえ 秋野さんが共感したこと
(多かった誤答)「でも、曲を」7.5% 「曲を聞いて」4.2% 「うまくいえ」4.2%

登場人物の秋野さんが、主人公・佳斗の書いた読書感想文のどの部分に「わかる」と思ったのか、その内容を抜き出す問題です。
秋野さんは「曲を聞いて踊ると、この世にいないマイケルが生きているような気持ちになる。だから池田さん(佳斗)の感想文の内容がわかる」という文脈で話をしています。つまり、彼女が共感したのは、佳斗が去年の感想文で述べた「人は死んだらどうなるか」に対する具体的な考えの部分です。正解は、物語の後半に書かれていた「死んだ人は、家族や友だちの心の中に行くのではないか」という一節の最初の五字でした。
誤答のバリエーションを見ると、「でも、曲を」「曲を聞いて」「うまくいえ」など、傍線部直前の秋野さんの発言の冒頭から無理やり文字数を合わせて抜き出そうとした跡が見受けられます。
抜き出し問題に直面した際、多くの受験生は「傍線部のすぐ近く」だけを探そうとする傾向があります。しかし、正解の根拠が別の段落や離れた場面に隠されているケースは少なくありません。視野を広く持ち、物語全体の文脈を粘り強く追いかける姿勢を養いましょう。

 

5(2)〔正答率63.4%〕選択 言いかえ 活動と休憩

テスト 小5解答 国語 5-(2)

 

モグラが繰り返す「活動と休憩」の具体的なサイクルを正しく説明している選択肢を選ぶ問題です。
一定数の受験生が選択肢ウを選んで失点しました。本文中には「仕事がいそがしいので、いちいち、地中深くにある巣に、かえってはいられません。休憩したり、仮眠するのも、トンネルを掘りながら、その場でコロリと横になるというぐあいです」と明確に記述されています。したがって、選択肢ウの「巣にかえってからの三〜四時間は〜」という記述は、本文の内容と完全に矛盾していることがわかります。選択肢ウを選んだ受験生は、「モグラは巣に帰って眠るものだ」という自分自身の常識や思い込みで選択肢を判断してしまった可能性が高いと言えます。
選択肢を吟味する際は、自分のイメージに頼るのではなく、選択肢に書かれている内容が本文の内容と本当に一致しているかということを、細部まで照らし合わせるように心がけてください。

 

小5

英語

平均点/満点 65.9点/100点
試験時間 25分
小問数 45問

この公開学力テストの小学生英語においては、 小学5・6年生が同じ問題に挑戦するという形で実施しています。

 

1. 大問別正答率(想定と結果)

13はリスニング問題、47は筆記問題となっていますが、12などイラスト付きの問題では得点率が高く、 正答率は想定をやや上回りましたが、3(あいさつや対話を聞いて理解できる)では、 小問ごとでの得点率にバラツキはあったものの、 正答率が大きく想定を下回り、 全体の平均点でもやや想定を下回る結果となりました。

テスト 小5 英語 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

1(1)〔正答率81.7%〕リスニング 英単語
(多かった誤答)「イ-face」12.7% 無答0.1%

「単語の聞き分け」の問題です。ここでは、(1)の正答率が想定を下回りましたが、これは他の選択肢 face、nose ともに語尾の発音が似ていることに加え、本英語テストリスニング問題の第一問目ということで少し戸惑いがあったものと思われます。

 

2(1)〔正答率81.9%〕リスニング 英文
(多かった誤答)「ア-A boy is posting a letter.」19.4% 無答0.3%

「文の聞き分け」を問いました。この問題は「手紙を~している」という英語表現で英語の動詞(post / open / write)の聞き取りでしたが、 ポスト=手紙というイメージからかアを解答とした誤答が多く、 正答率は想定を下回りました。

 

3(1)〔正答率21.5%〕リスニング 対話文
(多かった誤答)「ア-Yes, I can.」64.8% 無答0.6%

テスト 小5解答 英語 3-(1)

3の問題はイラストや英単語・英文といった解答の手がかりとなるものがありません。その場のヒアリングのみで、 短時間に判断して解答する必要があるために、 難易度が高くなり全体に正答率は低くなります。(1)は単純に Yes や No での返答ではなく戸惑いがあったようですが、 返答としては Of course. で2人の対話が成り立ちます。Yes,~での返答もできますが、 その場合は Yes, you can. でなければいけません。ポイントとなる主語と動詞をしっかりと聞き取ることが必要です。

 

4各設問ごとの正答率〕筆記 アルファベット

 

 
小5
小6
(1) G
95.1%
98.5%
(2) P
90.8%
95.5%
(3) W
94.4%
97.7%
(4) a
98.5%
99.9%
(5) j
48.9%
73.5%
(6) z
97.6%
98.9%

 

アルファベットの書き取り問題ですが、 なじみの薄い小文字も含め比較的高い正答率となりました。ただし(5)の小文字のjの正答率は他の小文字と比べてもかなり低くなりましたが、 大文字Jの形をそのまま小さくして、 四線の中一行に記述している誤答が数多く見られました。

 

5各設問ごとの正答率〕筆記 英単語

 

 
小5
小6
(1) bus
24.2%
43.3%
(2) moon
32.7%
51.1%
(3) fish
33.6%
54.3%
(4) egg
45.3%
63.2%
(5) book
46.3%
66.7%
(6) two
29.6%
46.0%

 

日常生活の会話でもよく使われる単語からの出題ですが、知っている(カタカナなら書ける)ことと、アルファベットの綴りで書けることでは難易度に大きな差があります。特に(1)バス、(6)2は、想定以上に綴りミスが多く、(1)では bas が多く、basuなど(6)では tu が多く、tuu、tuo などローマ字との混同が原因と思われる誤答が多くなっていました。

 

6(5)〔正答率55.3%〕選択 英文の理解
(多かった誤答)「ア- A cat is behind the chair.」23.4% 無答3.1%

テスト 小5解答 英語 6-(5)

「英文を読む」ことには慣れていない受験者も多かったと思いますが、正答率は答えのカギとなる英単語(イラスト)の難易度によるところが多くなります。
(5)の前置詞の問題は正答率が55.3%にとどまりましたが、前置詞にはたくさんの種類があります。英単語のように単に意味を覚えるのではなく、英文の中で前置詞の使い方といっしょにイメージで覚えるようにしていきましょう。

 

7(2)〔正答率32.4%〕選択 会話文の理解
(多かった誤答)「ウ- Yes, it is.」45.2% 無答7.7%

テスト 小5解答 英語 7-(2)

「会話文を読み取る力」を問う問題です。2人の対話<「質問」と「返答」>が不自然でなく「言葉のキャッチボール」になっていなければなりません。意味(内容)および文法の両面から間違いがないかどうかを確認していくことが必要になります。(2)の There is(are)~. 「~があります。」という意味の構文はまだなじみが薄かったようで、無答の解答も 7.7% と多くなっていました。
日常会話では「こういう場面ではこう言う」というセット(定型表現)が非常に多く使われます。一朝一夕で身につくものではありませんが、これを知っているだけで読解スピードも大きく変わります。代表的な対話パターンは口にだして暗唱することを習慣化していってください。

 

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