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2025年 11月実施 小5
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2025年 11月実施 小5
小5
算数
| 平均点/満点 | 60.1点/100点 |
|---|---|
| 試験時間 | 40分 |
| 小問数 | 25問 |
平均点は、想定を少し下回る結果となりました。6以降の応用~発展レベルの問題で差がつきました。

3(2)〔正答率59.7%〕文章題
(多かった誤答)「66.42cm」15.6%
3色のテープがあり、長さについて、青は赤の 0.9倍、白が青より 30cm 長いとき、白が 103.8cm ならば赤が何cmになるかを問う問題です。
正解へのプロセスとしては、まず青の 103.8-30=73.8(cm)を求めます。そして、赤が 73.8÷0.9=82(cm)となります。
誤答として最も多かった 66.42cm は、青の 73.8cm を求めた次の一手で、73.8×0.9 を計算したものです。これは、倍の関係(もとにする量・比べる量)を理解できていないことが原因です。
4(2)〔正答率35.7%〕平面図形
辺の長さや内角の大きさが、図のような記号で表された三角形があります。この三角形と合同な三角形を描くことができるものを、ア~オからすべて選ぶ問題です。


受験生が選んだ選択肢の割合は、次のようになります。
ア 16.4% イ 62.5% ウ 6.8% エ 53.1% オ 49.7%
三角形の合同条件は、「(エ)1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい」、「(オ)2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい」、「3組の辺がそれぞれ等しい」の3つです。
最も多く選ばれたイは、「3組の角がそれぞれ等しい」もので、相似条件にはあてはまりますが、合同条件ではありません。受験生の多くが、感覚的に「合同になりそうだ」ととらえたものと想像できます。
なお、「イ、エ、オ」の3つを書いた答案が約20%ありました。
小5
国語
| 平均点/満点 | 55.3点/100点 |
|---|---|
| 試験時間 | 40分 |
| 小問数 | 29問 |
1(漢字の読み書き)の正答率が想定を大きく下回りました。一方、その他の大問の正答率がほぼ想定通りであったため、全体正答率は想定を若干下回った程度に落ち着きました。

1(1)〔正答率55.7%〕漢字の読み 積雪
(多かった誤答)「せつゆき」8.8% 「せきゆき」8.0%
「積雪」の読みを答える問題です。
漢字の読みの問題としては低い正答率となりました。多くの誤答は、「雪」を「ゆき」と読むものでした。これを機に、「雪上」「雪原」など、「雪」を「せつ」と読む熟語を押さえておきましょう。
一方で「せつゆき」「せつせき」など、「積」を「せつ」と読む誤答も目立ちました。「積」という漢字の「せき」という読み方は、「面積」など、受験生が目にする機会はそれほど珍しくありません。日ごろから漢字とその読み方を意識することが大切です。
2(3)〔正答率19.4%〕反対語 固定・流動

「固定」の反対語を選ぶ問題です。
多く受験生が、正解の選択肢イ「流動」よりも選択肢ウ「分散」や選択肢エ「開放」を選びました。両方とも一か所に集中していたものが広がるというイメージを持つ熟語ですが、「流動」が持つ「変化する」というイメージはありません。反対語や同義語の問題は、言葉が持つニュアンスや意味の違いまで理解することが大切です。
4(5)〔正答率55.6%〕選択 「ぼく」の気持ち

「ぼく」は閉校が決まった小学校に通う六年生であり、同じ学校に通う五年生の近藤くんと意気投合する場面の気持ちを答える問題です。
最も多い誤答である選択肢ウ「同じような好みをもつ近藤くんと親しくなれそうなことにほっとして、関係を深めていけば五年生を勇気づけられそうだと明るい気持ちになっている」は、前半部分の内容が正解の選択肢エと重なる内容が含まれているため、多くの受験生が迷ったと思われます。しかし、「関係を深めていけば」という部分は本文にありません。選択肢ウを選んだ受験生は、物語の大略はつかめているので、正解まであと一歩でした。選択肢を精読する力を身に付けていきましょう。
小5
英語
| 平均点/満点 | 68.6点/100点 |
|---|---|
| 試験時間 | 25分 |
| 小問数 | 45問 |
この公開学力テストの小学生英語においては、 小学5・6年生が同じ問題に挑戦するという実態調査の形で実施しています。今後の英語学習の指針としても、 本テストおよび結果をご活用ください。
1~3はリスニング問題、4~7は筆記問題となっていますが、1・2・6などイラスト付きの問題では得点率が高くなりましたが、正答率はほぼ想定通りとなりました。3(あいさつや対話を聞いて理解できる)や、記述問題となる5(単語を書くことができる)では、小問ごとでの得点率にバラツキがあり、 特に3(3)では89.5%、5(2)では12.5%の正答率と想定との大きな差もあり、 大問としての想定を上・下する結果となりました。全体の平均点は想定をやや上回る結果となりました。

3(2)〔正答率48.9%〕リスニング 対話文
(最も多かった誤答)「イ- No I don't.」38.8%

3の問題はイラストや英単語・英文といった解答の手がかりとなるものがありません。その場のヒアリングのみで、 短時間に判断して解答する必要があるために、 難度が高くなり全体に正答率が低くなります。 (2)は簡単なbe動詞の疑問文の応答で、 英文を見ることができれば高い正答率となっているはずですが、 ヒアリング問題では想定を下回る結果となりました。ポイントとなる主語と動詞をしっかりと聞き取ることが必要です。
逆に(3)の疑問詞を使った疑問文の応答では、 正答率が89.5%と想定を上回りましたが、 馴染みの深い単語を聞き取れたことがその原因となりました。
4〔各設問ごとの正答率〕筆記 アルファベット
アルファベットの書き取り問題ですが、 なじみの薄い小文字も比較的高い正答率となりました。ただし(4)の小文字のkの正答率がやや低くなっていますが、 大文字Kの形をそのまま小さくしたものが誤答の大多数を占めました。またhと誤って認識している解答も見られました。
5〔各設問ごとの正答率〕筆記 英単語
「書く力」を試す問題です。日常生活の会話でもよく使われる単語からの出題です。
小学校の学習指導要領で求められている「書く力」は、
① 大文字・小文字を活字体で書ける。
② 語順を意識して簡単な語句や基本的な表現を書き写すことができる。
③ 例文を参考に簡単な語句や基本的な表現を用いて書ける。
となっています。
知っている(カタカナなら書ける)ことと、英語の綴りで書けることでは難度に大きな開きがあります。普段の学習において、英単語を学習する時には、カタカナ読みにならないよう、 英語の音をしっかりと聞いて、声にだして確認しながら覚えるようにしましょう。
(2)では horse(馬)を hors、hous、hosu など「似た音のアルファベットの混同」による綴りミスによる誤答が非常に多くなっていました。また正答率の低い (5)neck では、37%以上が無解答という結果になりました。
6(2)〔正答率57.7%〕選択 英文の理解
(最も多かった誤答)「ウ- I can see a butterfly.」24.7%

まだまだ「英文を読む」ことには慣れていない受験者も多かったと思いますが、答えのカギとなる英単語(イラスト)の難度によって正答率は変わりました。
この問題の正解 caterpillar(毛虫)は馴染みがうすく、また蝶々の幼虫からの連想で ウ butterfly とした誤答につながったのかもしれません。
7(2)〔正答率22.3%〕選択 会話文の理解
(最も多かった誤答)「ア- Yes, I can.」55.9%

「対話文を読み取る力」を問う問題です。2人の会話が不自然でなく「質問」と「返答」が成り立っていなければなりません。意味(内容)および文法の両面から間違いがないかどうかを確認していくことが必要になります。(2)は Can I have ~?「~をいただけますか」というよく使われる英会話表現で Can I get ~?、 May I have ~? も同内容の表現です。単純にYes や No での返答ではなく戸惑いがあったようですが、返答としては Of course. 以外に O.K、Sure、No problem なども使われます。
英語での日常会話には慣用句的な表現も多く、日本語から英語に訳しづらい表現も少なくありません。一朝一夕で身に付くものではありませんが、基本的な対話パターンは口に出して暗唱することを習慣化していってください。
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