講評
2025年 11月実施 小4
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2025年 11月実施 小4
小4
算数
| 平均点/満点 | 63.7点/100点 |
|---|---|
| 試験時間 | 40分 |
| 小問数 | 25問 |
全体としては、想定どおりの結果となりました。どの大問にもしっかり対応できていたようです。

5(2)〔正答率41.6%〕(3)〔正答率27.5%〕数作り
(2)(多かった誤答)「8976543210」20.9% 「9786543210」18.1%
(3)(多かった誤答)「4012356789」24.8% 「39876543210」と「40123456789」合わせて21.0%
0から9までの数を1つずつ使い、条件に合った10桁の数を作る問題です。
(2)は、2番目に大きい10桁の数を作ります。
ふつう、いちばん大きい数 9876543210 を作ってから、数を入れ替えることで、2番目の数を作ります。下2桁を入れ替えた 9876543201 が正解となります。
この手順を踏んだうえでの誤答として、8976543210 と 9786543210 が、合わせて40%近くありました。いずれも上の桁を入れ替えたことによる誤答です。このような間違い方をした受験生は、「位」を意識した数作りの練習が必要です。
なお、誤答として3番目に多かったのは、明らかに2番目に小さい数を作ろうとしたもので、約15%もありました。(1)がいちばん小さい10桁の数を作る問題だったので、(2)は問題文を間違って解釈したり、雑に読んだりしてしまったものと考えられます。
(3)は、40億に最も近い10桁の数を作ります。
正解へのプロセスとしては、40億に最も近い40億前後の数である、3987654210 と 4012356789 を作り、どちらが近いかを吟味(比較)します。正解は 3987654210 です。
この吟味を行わなかったのか、40億の「40」に影響され、4012356789 とした誤答が最も多くありました。
また、目立った誤答 39876543210 と 40123456789 では、最大の桁に3と4を使ったにもかかわらず、別の桁で再び使ってしまっています。こちらは、注意力不足が原因です。
6(2)〔正答率20.8%〕平面図形
向かい合う2本の辺と1本の対角線が図のような四角形として、最もふさわしいものをア~カから選ぶ問題です。

ア 長方形
イ 正方形
ウ 台形
エ 平行四辺形
オ ひし形
カ ア~オの、いずれにもあてはまらない四角形
受験生が解答した選択肢の割合は次のようになりました。

67.8%もの受験生が、ウ(台形)と答えました。
この図形が台形であるならば、向かい合う1組の辺が平行になるので、その2辺を結ぶ対角線とでできる角(図の47°と45° … 錯角)は同じになります。ところが、同じではないので、向かい合う2辺は平行ではなく、長さも違うので、正解はカ(ア~オの、いずれにもあてはまらない四角形)になります。
おそらく、ウ(台形)を選んだ受験生は、辺と対角線との角度の関係に目を向けず、見た目だけで選んだものと考えられます。
小4
国語
| 平均点/満点 | 63.7点/100点 |
|---|---|
| 試験時間 | 40分 |
| 小問数 | 29問 |
1(漢字の読み書き)・3(言葉の書きかえ)・4(文学的文章の読み取り)の正答率は想定に近い結果が出ていましたが、2(知識・文法)と5(論理的文章の読み取り)は想定を上回りました。その結果、試験全体の正答率は想定を若干上回りました。

2(7)〔正答率16.6%〕修飾語

「(ア)節分の 日に (イ)家の (ウ)中で (エ)豆を (オ)まきました。」という文の中から、傍線部「日に」が修飾している言葉を1つ選ぶ問題です。
正解は文末の言葉である選択肢オ「まきました」ですが、この言葉を正しく選べた受験生は16.6%に留まりました。他方、誤答として最も多い選択肢ア「節分の」を選んだ受験生は、64.0%にのぼりました。この選択肢ア「節分の」は、傍線部「日に」を修飾している言葉で、修飾・被修飾の関係を逆に捉えたために起こった間違いといえます。
文の構造を理解するためには、「修飾する/修飾される」の区別を明確につけた上で、文中における言葉と言葉の関係を正しく捉えることが大切です。
4(5)〔正答率19.4%〕記述 指示語「それ」
(多かった誤答)「みくちゃんはいいにおいがしてかわいい」という内容を答えたもの21.8% 無答17.5% 正しい内容を部分的に答えているが、解答字数が不足しているもの11.1%
指示語「それ」が指している内容を、本文中の言葉を使って20~30字で答える記述問題です。
最も多かった誤答は、傍線部の直前の内容(みくちゃんはいいにおいがしてかわいい)をまとめたものでした。この問題では、傍線部「それ」の指示内容が、傍線部からやや離れた箇所に書かれていました。指示語の指す内容を捉え違えることは、文章の内容を誤って理解することに繋がります。この問題に限らず、指示語の指示内容がその直前に書かれているとは限りません。文章を読むときには指示語が指す言葉に注意しましょう。
また、この問題では、指示語の指示内容を正しく捉えていながら、字数が20字に満たなかったために失点した答案が1割以上ありました。自分の書いた答案を適切に採点・評価してもらうためにも、解答字数の指示は厳守しましょう。
5(5)〔正答率35.9%〕選択 内容真偽
(多かった誤答)選択肢ア・ウ19.0% 選択肢ウ・オ16.4% 選択肢ア・エ11.5%
本文の内容と一致している内容を、5つの選択肢の中から2つ選ぶ問題です。正解は「選択肢ア・オ」ですが、上の「多かった誤答」に挙げたように、誤答の多くも概ね正しい内容の選択肢アもしくはオを選んでいました。
各選択肢の選択率(※複数回答を累計した数字なので合計値は100%を超えます。また、2つの正解のうち一方のみを答えた答案を含みます)およびこの問題の無答率は、次のようになっていました。選択肢ア … 64.4% 選択肢イ … 3.7% 選択肢ウ … 29.5% 選択肢エ … 17.9% 選択肢オ … 55.8% 無答率 … 8.3%
誤答選択肢の中で最も選択率が高かったのは、選択肢ウでした。選択肢ウは、タンチョウがトウモロコシや虫を食べるという内容は本文と一致していますが、そのエサを食べる季節は夏ではなく「秋」でした。このように、たとえ一部であっても間違った内容を含む選択肢は正解にならないので、細かい部分まで注意を払った上で選択肢を吟味しましょう。
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