講評
2025年 6月実施 小6
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2025年 6月実施 小6
小6
算数
平均点/満点 | 57.5点/100点 |
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試験時間 | 40分 |
小問数 | 25問 |
想定を少し下回る平均点となりました。大問5以降の応用~難問では、結果が想定を下回りました。
2(6)〔正答率23.5%〕平面図形
次のⒶ・Ⓑの図解が存在について、あとのア~エから正しいものを選びます。
Ⓐ 1つの角の大きさが100度の正多角形。
Ⓑ 4本の辺と,2 本の対角線の,あわせて6本の長さがすべて等しい四角形。
ア Ⓐ も Ⓑ も存在する。
イ Ⓐ は存在するが,Ⓑ は存在しない。
ウ Ⓐ は存在しないが,Ⓑ は存在する。
エ Ⓐ も Ⓑ も存在しない。
受験生が選択した答えと割合は、次のようになりました。
正解のエより、不正解のイとウの選択率の方が高くなりました。「まさか2つとも存在しないことはないだろう」という思い込みで解答した受験生が多かったのかもしれません。
3(1)〔正答率74.4%〕(2)〔正答率41.5%〕文章題
(最も多かった誤答)(1)「2.95g」13.2% (2)「無答」13.8%
1.2mあたりの重さが35.4gの針金に関する問題です。
(1)は、この針金1mあたりの重さを求めます。
35.4÷1.2=29.5(g)が正解ですが、小数点の位置を間違えてしまった「2.95g」が最も多い誤答になりました。
(2)は、この針金7.6mと10.6mの重さのちがいを求める問題ですが、(1)で1mあたりの重さを正しく求めておかないと正解にたどり着くことができません。
解き方としては、29.5×7.6と29.5×10.6との差を求め、正解は88.5gです。
誤答としては「無答」が最も多かったのですが、「78.5g」や「88.65g」のような、計算間違いをしたであろうと思われるものも20%近くありました。
なお、7.6m分と10.6m分との重さの差なので、10.6-7.6=3(m分)より、29.5×3=88.5(g)と求めることができると、計算ミスを防ぐことができたはずです。この考え方は小4で学習しています。
5(1)〔正答率41.5%〕平均
(多かった誤答)「0.875点」12.2% 「5点」7.5%
次の、40人が受けた算数のテスト結果の表から、平均点を求めます。なお、受験生が40人であったことは問題文に明記されています。
平均は小5で学習しています。平均の求め方は「合計÷人数」です。
表から合計得点(220点)を求め、人数の40でわると正解が5.5点となります。
これに対し、最も多かった誤答「0.875」は、得点の種類である「0点・2点・3点・5点・7点・8点・10点」の合計を求め(35点)、これを人数の40でわっています。また、「5点」は、表の得点の真ん中の得点を答えたようです(または、得点の種類の合計35を、得点の種類7でわった)。いずれにせよ、平均の考え方を理解できていないことがわかります。
小6
国語
平均点/満点 | 56.7点/100点 |
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試験時間 | 40分 |
小問数 | 29問 |
3(言葉の書きかえ)の正答率が想定を大きく上回りましたが、1(漢字の読み書き)・5(論理的文章の読み取り)が想定を下回ったため、全体正答率は想定を若干下回りました。
5(論理的文章の読み取り)の後半2問の選択問題の無答率が高くなっていました。テストを受ける際は、制限時間内に問題を解ききれるよう時間配分を意識するようにしましょう。
1(7)〔正答率26.0%〕漢字の書き 予兆
(多かった誤答)無答19.1%「予調」14.8% 「予」12.8%
問題文「雨のヨチョウを感じる。」をもとに、「ヨチョウ」の漢字の書きを答える問題です。
全体の69.4%の受験生が「予」という漢字を書けていました。一方、多くの受験生が「兆」を書けなかったためにこの問題を誤答していました。数字の単位としての「兆」は知っていても、正解の「予兆」のように「兆」を「きざし」という意味で用いることにまだ習熟していないために、使う漢字を正しく判断できなかったと思われます。
漢字はそれぞれ意味を持ちます。関連する熟語の知識を増やし、読み方とセットで覚えることが重要です。
2(3)〔正答率40.3%〕同訓異字 畑・旗
(多かった誤答)B「旗」の漢字ミス25.2% Bが無答14.4% B「期」8.2%
A「田ハタを耕す。」B「白いハタをかかげる。」のカタカナ部分(ハタ)を、それぞれ漢字で答える問題です。90%以上の受験生がA「畑」を正しく答えていました。
間違いが多かったものはBです。「旗」という漢字を正確に書けず、様々な誤答が見られました。漢字の書き取りの練習量を増やすなどして、漢字を正しく覚えましょう。
3(2)〔正答率54.2%〕言葉の書きかえ
(多かった誤答)「指示をしました」など、「守らせる」のニュアンスを欠くもの29.1%
「病人は医者の指示を守りました」という内容を、「医者は病人に指示を守らせました」という使役の文に書きかえる問題です。
「指示を守る」という表現を、「指示をする」「指示を出す」「指示を言う」などの表現に直して誤答した答案が目立ちました。
言葉を書きかえる力は、作文を書く際や、テストで記述問題を解く際に役立ちます。この問題で問われている「使役・能動」の書きかえだけでなく、「主語・述語の関係」や「修飾・被修飾の関係」などを意識することで、文章の内容を的確に表現することを普段から心がけましょう。
4(4)〔正答率46.7%〕選択 弘毅の気持ち
「大丈夫だ」と言ったときの弘毅の気持ちを説明したものを選ぶ問題です。弘毅は落とした水飴を取ろうとしましたが上手くいかず、「絶望でいっぱい」でした。しかし、「潤の弱り切った顔を見たら、逆に気持ちが立ち直って」きました。「逆に気持ちが立ち直ってきた」後は、トラブルに冷静に対処しようとしています。したがって、正解は「落ち着きを取り戻しつつある」とある選択肢イです。
選択肢アと選択肢エの選択率は、いずれも20%前後でした。選択肢アは「飴せんをもう食べることができない」という部分が間違いです。また、選択肢エは「拭っても水飴が取れず」という部分が傍線部より後のできごとであり、このときの心情の説明に合いません。どちらも選択肢の内容を精査する必要があります。正解の選択肢を選ぶだけでなく、正解と惑わせるような選択肢をしっかり吟味することで得点アップにつながります。
5(4)〔正答率38.1%〕選択 自分でオリジナルの情報源にあたる理由
情報に接する際はできるだけオリジナルの情報源にあたるべきだと筆者が述べる理由として正しい選択肢を選ぶ問題です。
筆者は、できるだけ情報源にあたると決めておけば、情報への対応の仕方は「それほど揺らぐことはない」と述べています。また、情報源で確認した内容に基づいて判断したのであれば、かりに行動した結果「うまくいかなくても、ある程度納得がいきます」、とも述べています。これが、筆者が情報源にあたるべきと述べる理由です。以上の内容を説明している選択肢イが正解です。
誤答は、選択肢エに集中しました。本文に「人の言葉や情報には左右されない」とあるので、「人が言ったことに左右されず」とある選択肢エを選んだものだと考えられます。しかし、「自分の考えでものごとを判断できるようになる」の部分は、本文の内容と合いません。前半の内容が正しくても後半の内容の正誤を確かめるようにしましょう。
小6
英語
平均点/満点 | 71.3点/100点 |
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試験時間 | 25分 |
小問数 | 45問 |
この公開学力テストの小学生英語においては、 小学5・6年生が同じ問題に挑戦するという形での実施となっています。今後の英語学習の指針として、 テストおよび結果をご活用ください。
1~3はリスニング問題、4~7は筆記問題となっていますが、3(あいさつや対話を聞いて理解できる)は、想定を大きく下回りました。また記述問題となる5(単語を書くことができる)では、小問ごとの単語の難易度により得点率に大きく違いがでています。特に(5)の正答率は20.0%を下回る結果となりました。 6などイラスト付きの問題では得点率が高くなりましたが、試験全体としての正答率はほぼ想定通りとなりました。
2(3)〔正答率34.1%〕リスニング 英文
(最も多かった誤答)「ア-A girl is laughing.」62.8%
「文の聞き分け」を問いました。この問題では意外にも選択肢 ア-A girl is laughing. に解答が集中して、正答率は想定を大きく下回りました。cry は「(大声で)叫ぶ」や「(声をあげて)泣く」といった表現で使われますが、 cry =「泣く」と思い込んでいたことも誤答の原因となったようです。
英語にはひとつの単語でふたつの意味を持つ「多義語」というものがあります。多義語を覚えていないと、相手の言っていることがうまく理解できないこともあるため、円滑なコミュニケーションをするためには是非覚えていってほしいことです。
3(1)〔正答率27.2%〕リスニング 対話文
(最も多かった誤答)「ア-Yes, I can.」42.6%
3にはイラストや英単語・英文といった目に見える解答の手がかりとなるものはありません。その場のヒアリングのみで、短時間に判断して解答する必要があるために、難易度が高くなり、正答率はどうしても低くなってしまいます。(1)の Can I have~? はレストランなどで注文する時の典型的な英語表現で「~をもらえますか。」という意味で使われ、返答としては sure の他 of course 等もよく使われます。選択肢アは Yes, I can. と you → I となっているために誤答となりました。
4〔各設問ごとの正答率〕筆記 アルファベット
アルファベットの書き取り問題で、四線の枠の中での正確な筆記を問いました。意外に正答率が伸びなかった(2)の大文字のJでは四線の位置づれでの誤答(上から3番目の線の下まで記述)が目立ち、左右を逆にしている解答も目につきました。
5〔各設問ごとの正答率〕筆記 英単語
「書く力」を試す問題です。日常生活の会話でもよく使われる単語からの出題となっています。
小学校の学習指導要領で求められている「書く力」は、
①大文字・小文字を活字体で書ける
②語順を意識して簡単な語句や基本的な表現を書き写せる
③例文を参考にして簡単な語句や基本的な表現を用いて書ける
となっています。
知っている(カタカナなら書ける)ことと、英語の綴りで書けることでは難易度に大きな開きがあります。現段階ではそれほど結果を気にすることはありませんが、今後の学習において、英単語を学習する時には、カタカナ読みにならないよう、英語の音をしっかりと聞いて、声にだして確認しながら覚えるようにしましょう。
(3)の nose(鼻)では、nozu や nous、nos 等、「似た音のアルファベットの混同」による綴りミスが原因となっていました。また正答率の低い(5)ship(船)は、やや馴染みのない単語ということもあり 28.7% が無答という結果になりました。
6(5)〔正答率76.2%〕選択 英文の理解
(最も多かった誤答)「ア-An apple is on the box.」17.6%
「英文を読む」という機会がまだまだ少ないこともあり、(3)状態を表す表現、(5)前置詞を用いた表現では、単に名詞の英単語(イラスト)が答えのカギとなる他の問題とくらべて、正答率はやや低くなりました。(5)の前置詞の問題は正答率が76.2%にとどまりましたが、前置詞にはたくさんの種類があります。英単語のように単に意味おぼえるのではなく、英文の中で前置詞の使い方といっしょにイメージで覚えるようにしましょう。
7(4)〔正答率35.5%〕選択 会話文の理解
(最も多かった誤答)「ア-It is a new bag.」55.9%
「会話文を読み取る力」を試す問題です。2人の対話-「質問」に対する「返答」が不自然ではなく成り立っていることが必要です。意味(内容)はもちろん文法的な間違いがあってはいけません。(4)は疑問詞 what を用いた応答文ですが、意外にも正答率は大きく想定を下回りました。「何を持っているか?」に対して「〇〇を持っている。」と返答しますが、選択肢アは「それは〇〇です。」という文で、何となく会話内容が成り立っているようですが、文法的には一般動詞の文と、be動詞の文の混在という誤った応答となります。
英語での日常会話には多くの決まり文句(対話パターン)があります。ある研究によると、日常会話の4~5割を慣用表現が占めていると言われ、英語を身につけるのに不可欠なものでもあります。慣用表現の良いところは、まるごとそのまま覚えれば使えるところにあります。普段から、口にだして暗唱することを習慣化していってください。
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