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講評

2025年 6月実施 小5

小5

算数

平均点/満点 59.3点/100点
試験時間 40分
小問数 25問
1. 大問別正答率(想定と結果)

平均点は、ほぼ想定どおりの結果となりました。応用~難問レベルの問題(78)には、想定よりよく対応できていました。

テスト 小5 算数 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

2(4)〔正答率24.6%〕メートル法の単位の仕組み

(4) 1kg=1000g,1cm=0.01m のように,単位に付ける「kキロ」は \( 1000 \)倍を,「cセンチ」は\( \dfrac{1}{100} \)倍を意味します。また,かさを表すdL の「dデシ」は    倍を意味します。

 

受験生の解答と割合をグラフで示すと、次のようになります。

 

テスト 小5解答 算数 2-(4)

 

LとdLの関係は、小2で初めて学習します。このときは「1dLの水を入れたコップが10杯分で1L」というふうに学習しますので、受験生にとっては10dL=1Lという表現が頭に焼き付いているものと思われます。これが、「10倍」の誤答が最も多くなった原因と考えられます。

 

4(2)〔正答率77.5%〕 (3)〔正答率14.4%〕展開図・辺の長さ
(最も多かった誤答)(2)「18cm」13.2% (3)「無答」35.6%

次の直方体の展開図に関する問題です。

 

テスト 小5解答 算数 4

 

(2)は、辺ウエの長さを求めます。難度としては基本レベルに相当します。
正しい解き方は、辺イウ=18cm、辺アイと辺ウエが同じ長さから、辺ウエ=(58-18)÷2=20cm となります。
これに対し、最も多かった誤答「18cm」は、図で与えられている辺コケの長さです。おそらく、辺アイ・辺イウ・辺ウエがすべて18cmと考えてしまったものと思われます。
(3)は、辺エオの長さを求めます。難度としては発展レベルに相当します。
正しい解き方は、(2)で求めた辺ウエ=20cm から、辺カオ・辺カキ・辺クケもすべて20cmであることを利用し、(94-20×2)÷2=27cm と求めます。
このように、展開図の構造を理解する力が問われる問題であったため、問題に取り掛かることのできなかった受験生が多くなりました。なお、(2)を正解できた受験生の大半は(3)では無答となりました。これに対し、(2)を不正解した受験生は(3)では無答率が低く、18cmより長い長さを解答していました。これは、図の見た目から予測した長さを答えていたものと考えられます。

 

6(1)〔正答率62.8%〕演算記号・概数
(多かった誤答)「490」12.7% 「452」8.1%

次のように、最初に問題文と例が与えられています。

 

6 A【△】 は,整数A を△の位(一の位,または,十の位)で四捨五入ししゃごにゅうした数を表すものとします。
次の例①~③を見て,あとの問いに答えなさい。

  例① 135【一】=140 

  例② 135【十】=100 

  例③ 135【一】+246=386 

 

(1)は487【十】が表す数を求めます。
これは、487を十の位で四捨五入した数を表すので、正解は500になります。
これに対し、誤答「490」は一の位で四捨五入した数を表しています。四捨五入の方法が理解できていないことが原因と考えられます。
また、誤答「452」は、487-35を計算した答えになります。これは、例②で『135から35ひくと100になる』と理解してしまったことが原因のようです。

 

小5

国語

平均点/満点 57.7点/100点
試験時間 40分
小問数 29問
1. 大問別正答率(想定と結果)

1(漢字の読み書き)・4(文学的文章の読み取り)・5(論理的文章の読み取り)の正答率が想定を下回りました。その結果、全体正答率が想定よりも下回りました。5(論理的文章の読み取り)の正答率は小問別にみると想定を大きく下回った問題はありませんでしたが、全ての問題が想定を下回っており、その結果大問正答率は10%近く想定を下回りました。

テスト 小5 国語 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

1(1)〔正答率68.5%〕漢字の読み 宮城県
(多かった誤答)「けん」抜け26.3% 「みやざきけん」11.5%

「宮城県」の読みを答える問題です。
「県」に傍線がふられていることを見落とし、「みやぎ」と答えた答案が目立ちました。ケアレスミスは、しっかりと見直しをする習慣を身につけることで減らすことができます。
また、「宮城県」と「宮崎県」の区別ができていない誤答もありました。都道府県名は国語だけでなく、社会でも必須の知識です。曖昧にしているところはないか、これを機会に覚えるようにしましょう。

 

4(5)〔正答率37.6%〕記述 かっこいいと思った理由
(多かった誤答)「花びん」についてふれたもの19.6%  無答19.2%  「あんなことを言える」「思ったことを言った」など6.6%

愛美が「ともかちゃん、かっこよかったよ」と思った理由を答える問題です。
ともかちゃんは先生に問い詰められても嘘をつかず、「わたしが、お金もってきたの」と言い、愛美をかばいました。傍線部から離れているので見つけることができず、無答の答案が目立ちました。できごと・心情は時系列にしたがって整理することが大切です。
多くの誤答は「怒られているのに花びんの話をした」という内容、もしくはそのことを指す「あんなことを言える」「思ったことを言った」という内容でした。これは傍線部の後ろにある内容ですが、愛美がともかをかっこいいと思った理由ではなく、ともかが愛美をかっこいいと思った理由です。このような誤答をした受験生は、お互いのことを「かっこいい」と思っているという二人の心情を混同したと考えられます。

 

5(2)〔正答率40.8%〕選択 指示語

テスト 小5解答 国語 5-(2)

 

指示語の選択問題です。傍線部の直後の「ある事情」に注目すると、傍線部の後では、西洋は石づくりの建造物であり、日本のように木造建造物の価値が理解できないという事情が説明されています。その価値を説明して理解させてから「日本は世界遺産条約を締結した」ので、日本の「条約締結はいかにもおそすぎたように」思われるのです。指示語は「日本が他の先進国よりもおくれて世界遺産条約を締結した」ことを指しています。
最も多い誤答は、選択肢イ「日本にはもっと早くから世界遺産活動に参加してほしかったと残念がること。」でした。直前に「もっと早いうちに参加しておけば……そんなふうに、残念に思う日本人は少なくない」とあるので、選択肢イを選んだと考えられます。指示語の問題を解くときは、直前の内容を短絡的に選ぶのではなく、文脈を追うことが大切です。

 

5(4)〔正答率36.2%〕抜き出し 空所補充 にせもの
(多かった誤答)「世界遺産」29.6% 無答19.1%

空所補充の問題です。「修理を重ねるほど  ③  になるなどという考え方は、まったくの誤解です」にあてはまる言葉を抜き出します。
石づくり文化圏の人々は、「修理を重ね」ている木造の建築物を「にせもの」と考えていました。したがって、正解は「にせもの」です。離れたところにあるため探しきれず、無答率も高くなりました。
最も多かった誤答は「世界遺産」でした。この文章は、木造建築物が世界遺産になるかどうかという基準について述べられた文章です。多くの受験生がわかりやすいキーワードに飛びついたと考えられます。もちろん、「修理を重ねるほど世界遺産になる」という内容は本文中に無く、石づくり文化圏の人々が誤解をしているという、それまでの文脈を無視した解答になります。
指示語や空所補充の問題では、問題箇所の前後だけでなく、文脈を意識して答えるようにしましょう。

 

小5

英語

平均点/満点 65.2点/100点
試験時間 25分
小問数 45問

この公開学力テストの小学生英語においては、 小学5・6年生が同じ問題に挑戦するという形での実施となっています。今後の英語学習の指針として、 テストおよび結果をご活用ください。

 

1. 大問別正答率(想定と結果)

13はリスニング問題、47は筆記問題となっていますが、3(あいさつや対話を聞いて理解できる)は、想定を大きく下回りました。また記述問題となる5(単語を書くことができる)では、小問ごとの単語の難易度により得点率に大きく違いがでています。特に(5)の正答率は15.0%を下回る結果となりました。 6などイラスト付きの問題では得点率が高くなりましたが、試験全体としての正答率はほぼ想定通りとなりました。

テスト 小5 英語 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

2(3)〔正答率39.8%〕リスニング 英文
(多かった誤答)「ア-A girl is laughing.」57.0% 無答0.5%

「文の聞き分け」を問いました。この問題では意外にも選択肢 ア-A girl is laughing. に解答が集中して、正答率は想定を大きく下回りました。cry は「(大声で)叫ぶ」や「(声をあげて)泣く」といった表現で使われますが、 cry =「泣く」と思い込んでいたことも誤答の原因となったようです。
英語にはひとつの単語でふたつの意味を持つ「多義語」というものがあります。多義語を覚えていないと、相手の言っていることがうまく理解できないこともあるため、円滑なコミュニケーションをするためには是非覚えていってほしいことです。

 

3(1)〔正答率26.7%〕リスニング 対話文
(最も多かった誤答)「ア-Yes, I can.」48.5%

テスト 小5解答 英語 3-(1)

 

3にはイラストや英単語・英文といった目に見える解答の手がかりとなるものはありません。その場のヒアリングのみで、短時間に判断して解答する必要があるために、難易度が高くなり、正答率はどうしても低くなってしまいます。(1)の Can I have~? はレストランなどで注文する時の典型的な英語表現で「~をもらえますか。」という意味で使われ、返答としては sure の他 of course 等もよく使われます。選択肢アは Yes, I can. と you → I となっているために誤答となりました。

 

4各設問ごとの正答率〕筆記 アルファベット

 

 
小5
小6
(1) E
96.7%
98.9%
(2) J
75.9%
88.0%
(3) Q
92.6%
96.4%
(4) d
87.9%
94.6%
(5) i
79.1%
87.3%
(6) t
87.7%
91.2%

 

アルファベットの書き取り問題です。小文字の方はなじみが薄く大文字とくらべてやや低い正答率となりましたが、四線の位置ずれでの誤答が目立っていました。また、意外に正答率が伸びなかった(2)の大文字の J では左右を逆にしている記述が目につきました。

 

5各設問ごとの正答率〕筆記 英単語

 

 
小5
小6
(1) bag
53.4%
73.9%
(2) tomato
45.3%
46.4%
(3) nose
18.9%
21.5%
(4) key
22.8%
30.7%
(5) ship
11.3%
15.3%
(6) one
37.6%
52.6%

 

「書く力」を試す問題です。日常生活の会話でもよく使われる単語からの出題となっています。
小学校の学習指導要領で求められている「書く力」は、

 

①大文字・小文字を活字体で書ける

②語順を意識して簡単な語句や基本的な表現を書き写せる

③例文を参考にして簡単な語句や基本的な表現を用いて書ける

 

となっています。
知っている(カタカナなら書ける)ことと、英語の綴りで書けることでは難易度に大きな開きがあります。現段階ではそれほど結果を気にすることはありませんが、今後の学習において、英単語を学習する時には、カタカナ読みにならないよう、英語の音をしっかりと聞いて、声にだして確認しながら覚えるようにしましょう。
(3)の nose(鼻)では、nozu や nous、nos 等、「似た音のアルファベットの混同」による綴りミスが原因となっていました。また正答率の低い(5)ship(船)は、やや馴染みのない単語ということもあり 31.4% が無答という結果となりました。

 

6(5)〔正答率59.2%〕選択 英文の理解
(最も多かった誤答)「ア-An apple is on the box.」29.1%

テスト 小5解答 英語 6-(5)

「英文を読む」という機会がまだまだ少ないこともあり、(3)状態を表す表現、(5)前置詞を用いた表現では、単に名詞の英単語(イラスト)が答えのカギとなる他の問題とくらべて、正答率はやや低くなりました。(5)の前置詞の問題は正答率が6割弱にとどまりましたが、前置詞にはたくさんの種類があります。英単語のように単に意味おぼえるのではなく、英文の中で前置詞の使い方といっしょにイメージで覚えるようにしましょう。

 

7(4)〔正答率32.4%〕選択 会話文の理解
(最も多かった誤答)「ア-It is a new bag.」51.0%

テスト 小5解答 英語 7-(4)

「会話文を読み取る力」を試す問題です。2人の対話-「質問」に対する「返答」が不自然ではなく成り立っていることが必要です。意味(内容)はもちろん文法的な間違いがあってはいけません。(4)は疑問詞 what を用いた応答文ですが、意外にも正答率は大きく想定を下回りました。「何を持っているか?」に対して「〇〇を持っている。」と返答しますが、選択肢アは「それは〇〇です。」という文で、何となく会話内容が成り立っているようですが、文法的には一般動詞の文と、be動詞の文の混在という誤った応答となります。
英語での日常会話には多くの決まり文句(対話パターン)があります。ある研究によると、日常会話の4~5割を慣用表現が占めていると言われ、英語を身につけるのに不可欠なものでもあります。慣用表現の良いところは、まるごとそのまま覚えれば使えるところにあります。普段から、口にだして暗唱することを習慣化していってください。

 

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