講評
2024年 11月実施 中2
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2024年 11月実施 中2
中2
数学
平均点/満点 | 58.5点/100点 |
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試験時間 | 40分 |
小問数 | 28問 |
平均点自体はほぼ想定通りの結果になりましたが、テストの後半部分で想定を下回った大問が多く、特に4(1次関数の利用)で苦労した受験生が多かったようです。この大問の(1)にあるようなグラフ作成の問題にも対応できるよう、日頃から同様の問題を練習しておくことが大切です。4もそうですが、5(文字式の利用)も頻出の典型問題ですので、ここを取りこぼした受験生は、この際にしっかり復習してマスターしておきましょう。
2(8)〔正答率41.6%〕空間図形(円錐の表面積)
(最も多かった誤答)「24πcm2」または「24cm2」…あわせて21.6%
「底面の半径が3cmで、母線の長さが8cmの円錐の表面積」を求める問題ですが、いきなり計算しようとするのではなく、まずは下の図のように、展開図などを描いてみることが大切です。
この図をもとに計算するとa=135(度)が求まり、これによって、円錐の側面積が24πcm2、底面の円の面積が9πcm2と求まります。以上より、求めたい表面積は、24π+9π=33π(cm2)となります。
「24πcm2」またはπ忘れの「24cm2」という誤答が目立ちましたが、これはおそらく円錐の側面積のみを求めて満足してしまい、底面の存在を忘れてしまったのだと思われます。図を描いておけば、底面の存在を忘れるなどのミスは防ぐことができた可能性が高いです。図がない問題では、まずは作図から行うようにしましょう。
5(2)〔正答率45.0%〕文字式の利用(\( n \)個の箱の辺と頂点)
(最も多かった誤答)「棒:8\( n \)本 球:4\( n \)個」…8.5%
立方体を横に\( n \)個つないだ箱を作るのに必要な棒と球の数をそれぞれ求める問題であり、次の図1~3のように、\( n \)=1,2,3の場合の箱のようすは問題中に与えられています。
誤答の中では棒が8\( n \)本、球が4\( n \)個というものが目立ちました。これは、検算として\( n \)=1などを代入して確かめてみれば、自身が誤答していることに気づけたであろうと思います。見直しは重要ですから、試験時間は最後の1秒まで活用しましょう。
なお、「棒:8(\( n \)-1)+12本」のような、式整理が完了していない状態(途中式のまま)で答えているものもいくつか見られました。問題の最初のページに書かれているように、答えに文字を含む場合は、(計算を最後まで済ませて)できるだけ簡単な文字式で書き表す必要があります。同様に、答えに分数を含む場合は、既約分数にして答えるべきということも、あわせてこの機会に覚えておいて下さい。これらのことは、普段の学習から習慣づけておくようにしましょう。
7(1)〔正答率38.2%〕平面図形(円2個を囲うひもの長さ)
(最も多かった誤答)「20πcm」または「20cm」…あわせて24.8%
下の図のように、半径が5cmの円形のメダルを2枚並べたときに、それらを囲うひもの長さを求める問題です。
下の図のように、直線部分と曲線部分(円弧の一部)の2種類の形状に分けて考える必要があり、計算すると、直線部分は合計で20cm,曲線部分は合計で10πcmとなるので、求める長さは20+10πcmとなります。
「20πcm」または「20cm」という誤答が目立ちましたが、前者は「2つの円の円周の合計」を求めており、後者は前者の計算でπ忘れをした結果の答えであろうかと思われます。いずれの場合も、おそらく早とちりが原因でしょう。いきなり計算から始めるのではなく、まずは図中に補助線を引くなどして、じっくりと考えましょう。
中2
国語
平均点/満点 | 59.7点/100点 |
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試験時間 | 40分 |
小問数 | 28問 |
5(古文の読解)のすべての問題の正答率が想定を下回りました。しかし、3(文学的文章の読解)・4(論理的文章の読解)の大問正答率は想定をやや上回ったため、試験全体はほぼ想定通りの結果となりました。
1(7)〔正答率15.6%〕漢字の書き 版権
(多かった誤答)無答 37.5% 「半券」7.1% 「判権」5.2%
「版権」は法律に関係する用語であり、中学生が日常生活の中で触れる機会が多い言葉とはいえません。どのような漢字を使うか類推することが難しかったためか、無答の答案が多くみられました。「ハン」も「ケン」も同音異字が多く、誤答も多岐にわたりました。
2(6)〔正答率45.9%〕敬語 謙譲語
「お届けする」の敬語の種類を答える問題です。
最も多かった誤答は選択肢ウ「丁寧語」です。「お」という言葉がついているので、丁寧語だと判断したと考えられます。「お~する」は謙譲語だという基本的な知識が不足しています。
3(5)〔正答率46.4%〕選択 美緒の気持ち
祖父を追いかけたときの美緒の気持ちを答える問題です。
祖父のおかげで母や祖母とのわだかまりが解消されたものの、そのせいで祖父が部屋を取ってくれたのに今晩一緒にいることができなくなったことを、美緒は祖父に詫びています。
選択肢アは「祖父のところにいて負担をかけてきた」ということについて、美緒は何も祖父に伝えていません。また、選択肢ウは「他の家族の力も借りて」という部分が本文中になく、お礼も伝えていません。どちらの選択肢ももっともらしいことを書いていますが、本文に照らし合わせて書かれていない内容は正解ではありません。
4(1)〔正答率46.4%〕選択 言いかえ 基本的な前提
最も多い誤答は、選択肢ア「遊園地にあるものはにせもの、、、、であり、本もの、、、とは異質のものであるということ」でした。傍線部Aの直後に「遊園地の基本的な前提とは、本もの、、、ではない」とあり、「本もの、、、ではない」ということは「本もの、、、と異質のもの」と説明されています。この部分から、選択肢アを選んだと思われます。
しかし、「本もの、、、でない、ということは、にせもの、、、、だということではない」と説明されており、「遊園地にあるものはにせもの、、、、」と断定している選択肢アは間違いだとわかります。
この文章は「本もの、、、」、「本もの、、、ではない」「にせもの、、、、」という言葉が頻繁に使われています。論説文で、筆者独自の表現が頻出することがしばしばあります。そのような文章を読むときは、言いかえ表現を丁寧に追うことで内容が理解できるようになります。
4(4)〔正答率27.7%〕選択 言いかえ 替え玉
本文中で使われている「替え玉、、、」と同じ意味で使われている言葉を選ぶ問題です。
洞窟絵画で描かれている牛やシカの絵を、筆者は「にせもの、、、、」ではなく、現実の獲物の「モデル、、、」としてとらえています。傍線部Dをふくむ文には「替え玉、、、を象徴的に殺すことによって獲物を仕止めたい」とあるので、獲物を仕止めるための「モデル、、、(=選択肢イ)」だと理解したと思われます。
しかし、その部分の直後に「私にはそうは思えない」とあることから、筆者は牛などの絵を「替え玉、、、とは思っていない」ことが読み取れます。そこから「替え玉、、、」=「にせもの、、、、(=選択肢ア)」だと導き出せます。
言いかえ表現を丁寧に読み解く力が必要な問題です。特に最後までしっかり読んで、筆者の主張を正確に理解することが大切です。
5(3)〔正答率39.6%〕選択 言いかえ げにとおもひて
傍線部「げにとおもひて(=そのとおりだと思って)」の内容をくわしく説明した選択肢を選ぶ問題です。
誤答の選択肢アを全受験生の約4分の1が選んでおり、同じく誤答の選択肢イ・ウを選んだ受験生がそれぞれ15%前後います。誤答選択肢ア・イ・ウがいずれも紛らわしかったため、この問題の正答率は39.6%に留まりました。どの選択肢も「飛ぶがごとくに都へもがな」という歌の一部を踏まえているので、解答を選ぶのに迷ったと考えられます。
選択肢アを選んだ受験生は、「とく京へもがなとおもふ心(早く京へ帰りたいという気持ち)」という部分を「鳥がさっと飛ぶぐらいの時間ですぐ帰れる」と解釈したようです。「早く」とは移動時間のことではありません。
中2
英語
平均点/満点 | 57.7点/100点 |
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試験時間 | 40分 |
小問数 | 32問 |
全体の正答率は想定を少し下回りました。特に英作文7・読解9の問題で多くの受験生がつまずいてしまったことが全体の下がり幅に対する大きな要因です。
3(4)〔正答率34.1%〕適語選択
The women in this company (ア doesn’t イ wasn’t ウ don’t ) speak Japanese.
正しい英文になるように、ア~ウから適当な語を1つ選ぶ問題です。
この文の意味は「この会社の女性たちは日本語を話しません」となりますので、主語は company ではなく women です。women は三人称ですが woman の複数形なので、don’t を選ぶことになりますが、2倍近い受験者が doesn’t を選択した結果となりました。woman、womenの a と e の違いを見落とした受験生は見直しの重要性を再認識し、もしくは women でという単語を覚えていなかった受験生は man (単数) - men (複数)と併せて覚えておきましょう。
4(4)〔正答率41.2%〕適語補充
だれが彼女の名前を知っていますか。 Who ( ) her name?
日本文の内容に合うように、( ) にあてはまる語を書く問題です。
(多かった誤答)know 49.4%
疑問詞 who を用いた文では2つの注意点が考えられます。まず1つ目として who は主語の働きをするということです。今回の問題でその点が理解できていないと思われる is や does のような解答は約7.5%でしたので、who が主語としての働くという点はおおむね理解されていると見られます。2つ目として Who は3人称単数の扱いとなる点ですが、不正解 ( s が漏れた know ) が正解者を上回る結果となってしまいました。
7(1)〔正答率49.8%〕英作文
あなたはきのう、その店で何本のペンを買いましたか。
( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) at the store yesterday?
日本文の内容に合うように、( )にあてはまる語を書く問題です。
(多かった誤答)did を do 11.4%
この問題におけるポイントは、「いくつの(何本の)」と数をたずねる文に How many を用いるという点と、直後の名詞が複数形を表すという点です。今回の解答を見ると How many は多くの受験生が書けており、一方で多くを占めるものと想定されていた名詞複数形のミスも15%くらいに抑えられていました。しかしそれらのポイントを理解していながら時制のミスで did you buy を do you buy とした答案が多くありました。構文とその注意点を正確に暗記できているという点で、とてももったいない結果だといえます。
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