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講評

2024年 11月実施 中1

中1

数学

平均点/満点 61.3点/100点
試験時間 40分
小問数 28問
1. 大問別正答率(想定と結果)

平均点は、ほぼ想定通りの結果になりました。テストの後半は大問ごとの難易度差が大きかったので、その中でも点を取りやすい5(正負の数の利用)は、できれば全問正解したいところです。難度が高めの6(1次方程式の活用)や7(立体図形)は、それぞれ(1)だけでも正解できれば、周りに大きな差をつけることができたことでしょう。数学は1問あたりの得点が大きめなので、試験時間の残り1秒まであきらめないことが大切です。

テスト 中1 数学 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

2(7)〔正答率67.9%〕平面図形(道のある土地の面積)
(最も多かった誤答)「204m2」…11.6%

テスト 中1解答 数学 2-(7)

 

上の図のように、色のついた土地を移動させて(あるいは、白い道のほうを端に寄せて)から考えると、土地の面積が計算しやすくなり、答えが208m2と求まります。
「204m2」という誤答は、おそらく道どうしの重なり(交差している部分)の面積4m2を重複して計算してしまった結果でしょう。頻出問題ですから、間違えた受験生はこの際にしっかり復習しておきましょう。

 

4(1)〔正答率53.9%〕比例のグラフと図形(座標)
(最も多かった誤答)「(6,-4)」または「(6,-12)」…あわせて17.8%

座標平面上の点や直線についての問題なのに、その図が全くないというのが本問の特徴です。図がない問題では、文章中の情報(本問で言えば「点Aからx軸の正の方向に10だけ移動~」など)をもとにして、図を自分で書くことが何よりも重要です。ここを間違えた受験生は、自分の手で作図をして考え直してみましょう。案外簡単に正解できる問題であったことが分かると思います。

 

6(1)〔正答率52.2%〕1次方程式の活用(原価と定価)
(最も多かった誤答)「2400円」…26.5%

「原価に対して2割の利益が得られるように、3000円の定価がつけられている商品」の原価を求める問題です。
「2400円」という誤答は、3000×0.2=600(円)を利益として、3000-600=2400(円)という計算で原価を求めたのだろうと思いますが、これだと利益の計算がすでに間違ってしまっています。
このタイプの問題を苦手としている場合、計算手法を学びなおすよりも、まずは「原価(仕入れ値)」・「利益」・「定価」の定義について、入念に再確認しておくことが大切です。割合や百分率もからんでくるので、計算手法のほうにばかり目が行きがちですが、用語知識や問題文の正確な読み取りなども、数学を解く上では重要な要素です。

 

7(1)〔正答率35.4%〕立体図形(体積)
(最も多かった誤答)「1000-\( a \)3(cm3)」…27.4%

テスト 中1解答 数学 7-(1)

 

上の図のように、1辺10cmの立方体ブロックに穴をあけた後に残る、ブロック部分の体積を求める問題です。
「1000-\( a \)3(cm3)」という誤答は、穴の形状が1辺\( a \)cmの立方体であるという誤った思いこみが原因でしょう。いきなり計算式から始めるのではなく、まずは図中に数値などをていねいに記入していくことが大切です。
なお、「103-10\( a \)2(cm3)」や「10×10×10-10×\( a \)2(cm3)」などのような、式整理が完了していない状態(途中式のまま)で答えているものもいくつか見られました。問題の最初のページに書かれているように、答えに文字を含む場合は、(計算を最後まで済ませて)できるだけ簡単な文字式で書き表す必要があります。同様に、答えに分数を含む場合は、既約分数にして答えるべきということも、あわせてこの機会に覚えておいて下さい。

 

中1

国語

平均点/満点 57.7点/100点
試験時間 40分
小問数 28問
1. 大問別正答率(想定と結果)

1(漢字の読み書き)は想定をやや下回りましたが、その他の大問は、いずれもほぼ想定に沿った結果が出ました。試験全体としてもほぼ想定どおりの結果となりました。
全体に積極的に取り組めていましたが、抜き出し問題や記述問題では、無答率が10%を超えた小問もありました。あきらめずに粘り強く取り組む姿勢が今後の課題といえます。

テスト 中1 国語 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

1(6)〔正答率19.2%〕漢字の書き 精査
(多かった誤答)無答 40.7% 「整」を書いたもの 13.7%

「精」・「査」のうち、「精」の誤字が目立ちました。なかでも「セイ」の同音異字(整・制・正・政など)を答えた誤答が多く見られました。「精」にはくわしいという意味が、「査」にはしらべるという意味があります。個々の漢字の意味を知ることで熟語の理解が確かなものとなります。

 

2(2)〔正答率17.5%〕同音異義語 先行
(多かった誤答)「〇」を書いたもの 72.2%

「実力より人気が選考する」の誤りをただす問題です。多くの受験生が誤りはないとして「〇」と答えていました。「選考」はよく調べて選ぶという意味ですから、あきらかに文意に合いません。それでも7割以上の受験生が「〇」と答えていました。
同音異義語の小問が2つあり、設問文に「間違っていれば」とあったため、どちらか一方は「〇」だろうという思いこみがあったのかもしれません。解答条件を自分勝手に解釈しないよう気をつけましょう。

 

3(4)〔正答率49.9%〕選択 杏の気持ち

テスト 中1解答 国語 3-(4)

 

杏が感慨深そうに語る両親を見ていたときの心情を選ぶ問題です。受験生の約4分の1が選択肢エを選んでいました。クリスマス・イブの夕食時、家族3人で過ごす場面であることから、愛情を注いでくれる両親への感謝という内容の選択肢エを選んだものと思われます。傍線部直後には「この話はいったいどこに着地するのだろう」と杏が成り行きをいぶしんでいる表現があります。場面のイメージに流されることなく、本文を注意深く読み取り、解答の根拠を見つけましょう。

 

4(3)〔正答率22.0%〕抜き出し 目まぐるしさを覚える理由
(多かった誤答)無答 35.9% 「種々雑多な項目」13.5%

筆者が目まぐるしさを覚える理由を「語釈を執筆する項目と項目の間に、~がないから。」にあてはまる形で抜き出す問題です。「項目間にないもの」を念頭に本文を丁寧に見ていきます。「項目」という語に影響されたためか、傍線部近くの「種々雑多な項目」「執筆すべき項目」などの誤答が目立ちました。「~」にあてはめて読んでみて、自分の答えを見直すことが大切です。
この問題は、傍線部からかなり離れた箇所の言葉を抜き出す難問でした。正確な読解力とともに粘り強さが必要です。抜き出すべき言葉は必ず本文中にあります。あきらめずに取り組みましょう。

 

5(2)〔正答率36.1%〕選択 表現技法
(多かった誤答)「ウ・オ」38.8%

「外(と)にも出よ 触るるばかりに 春の月」の俳句で用いられている技法を選択肢ア「比喩」、イ「反復法」、ウ「擬人法」、エ「対句」、オ「体言止め」から2つ選ぶ問題です。正解は、ア・オですが、約45%の受験生が選択肢ウを選んでいました。擬人法は比喩の一種なので混同してしまったのかもしれません。人に見立てているのかどうかが見分けるポイントです。この俳句では、月を人に見立ててはいません。
一方、半数以上の受験生は選択肢オを選べていました。体言(名詞・代名詞)について正しく理解すれば体言止めを確実に見分けることができます。
今回の5つの表現技法については、自信をもって見分けられるように内容を確認しておきましょう。

中1

英語

平均点/満点 55.1点/100点
試験時間 40分
小問数 31問
1. 大問別正答率(想定と結果)

全体の正答率は想定を下回りました。特に単語2・読解8・読解9の問題で多くの受験生がつまずいてしまったことが全体の下がり幅に対する大きな要因です。

テスト 中1 英語 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

5(2)〔正答率28.4%〕書きかえ

This book is interesting. の文とほぼ同じ内容になるように、This is (  ) (  ) (  ).  の(  )に適当な語を入れる問題です。

 

(多かった誤答)anがa 30.0%

 

母音の前の a は an に変えるという知識は持っていると思われるものの、書きかえ問題などと複合的に問われた場合に、そこまで注意をはらうことが出来るかが試される問題です。書きかえることはできてanだけミスした解答(a interesting book)が不正解者の半数近くを占めるものでした。他の間違いと併せたanのミスを含めると大部分と言える結果でした。

 

7(1)〔正答率64.7%〕英作文

あなたは毎朝その公園を歩くのですか。 を英文にするために、(  ) (  ) (  ) in the park every morning?  の(  )に適当な語を入れる問題です。

 

(多かった誤答)walkのつづりミス 15%

 

この時期から初めての出題となる一般動詞です。be動詞と一般動詞の使い分けに苦労する時期ですが、今回の問題でAre you walkのようにbe動詞と一般動詞を併用した誤答が多くありました。今回誤答として目立ったwalkのつづりミスだけで得点に至れなかった解答のほとんどがwarkやworkと書かれたもので、一般動詞の習得ができていただけに惜しい結果でした。

 

9(2)〔正答率13.9%〕読解

The first one(=a favorite place) is the city library. I go there every Saturday afternoon. I like movies, and many books and magazines are in the library. So, I often read magazines about them there.  下線部が指すものを本文中から1語で抜き出す問題です。

(多かった誤答)magazines 23% library 20%

この時期では単数・複数の知識はあるので、themが指すものに対しては複数形の物からまず探すという流れが望まれます。今回の誤答で多く見られたmagazinesではthemが複数形を指しているという判断まではありながら、一番近い語で答えを急いだ結果と見られる点で惜しい結果でした。実際にあてはめて全文を読み直して意味が通るかの確認ができるよう、テスト全体の時間配分を意識したいものです。

 

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