講評
2024年 11月実施 小2
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2024年 11月実施 小2
小2
算数
平均点/満点 | 54.3点/100点 |
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試験時間 | 30分 |
小問数 | 20問 |
想定を下回る結果となりました。基本~応用までの、すべてのレベルの問題について、想定ほど対応できなかった印象です。
2(3)〔正答率48.7%〕文章題(ひき算)
(最も多かった誤答)「115枚」25.3%
(問題)
(3) テーブルの上に、白いカードが 57 まい、赤いカードが 72 まいありましたが、白いカードを 14 まい、はこの中にかたづけました。
いま、テーブルの上にある、白いカードと赤いカードのまい数のちがいは何まいですか。
この問題を正しく解くと、テーブル上の白いカードが 57-14=43(枚)になるので、赤いカードとの枚数の「ちがい」は、72-43=29(枚)です。
最も多かった誤答「115枚」は、白いカードを片付けたあとの2色のカードの「合計」を求めたものです(72+43=115)。正解に至る途中までの操作(「白いカードを14枚、箱の中に片づけた」)までは正しくできたものの、最後の「ちがい」の部分を読み飛ばしたことが原因です。
また、2番目に多かった誤答は、72-57=15(枚)としたもので、10%ありました。こちらは、白いカードを片付けた部分を読み飛ばしたことが原因です。
3(2)〔正答率53.8%〕時計の読み取り(時間を求める)
(多かった誤答)「11時間」15.2% 「9時間」12.1%
次の2つの時計について、「昨日の夜寝た時刻」から「今日の朝起きた時刻」までの時間を求める問題です。
正解は「10時間」なのですが、その前後である「11時間」と「9時間」が、誤答の大多数を占めました。
過去の同時期に出題した同様の問題に、例えば午前7時から午後3時までの時間を求めるものがあります(時計も図で表されています)が、このような問題では、正答率は80%前後になります。
このように、時計の短針が文字盤の数字を指す時刻か、または、今回のように短針が数字と数字の間を指す時刻かによって、正答率に約30%の開きが出ることがわかります。
5(2)〔正答率52.2%〕文章題(かさのひき算)
(最も多かった誤答)「4L2dL」30.8%
水を5Lまで入れることのできる入れ物に、水を1L8dL入れたとき、水をあと何L何dL入れることができるかを求める問題です。
考え方としては、5Lから1L8dLをひけばよく、計算すると正解は3L2dLです。これを4L2dLと答えてしまった受験生は、LからdLへの繰り下がりの操作をうまくできなかったことが原因と考えられます。
このような、複数の単位がからむ計算(例えば 2kg400g+1kg900g)では、単位間の繰り上がり・繰り下がりを間違えることが多発します。普段の学習の際に、重点的に押さえるようにしましょう。
小2
国語
平均点/満点 | 54.9点/100点 |
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試験時間 | 30分 |
小問数 | 20問 |
5(会話の読み取り)の正答率は想定を上回りましたが、3(主語)・6(物語文の読み取り)の正答率が想定を大きく下回ったため、平均点も想定を下回りしました。
3の主語を選ぶ問題では、主語と修飾語の見分けがつかなかったために正答率が低くなりました。6は、主人公の女の子がイチゴとの関わり方で自身の成長を感じた場面からの出題でした。選択問題に課題が見られました。
1(4)〔正答率16.0%〕漢字の書き 林立
(多かった誤答)無答 45.8%
「林立」という言葉が難しかったために無答率が非常に高くなりました。林のようにたくさんのものが並び立つ様子を表す言葉として覚えるとよいでしょう。「リツ=立」は比較的書けていましたが、「リン」は「森」を書いたものが目立ちました。「森・林」「池・地」「体・休」など形が似た漢字はしっかり区別しましょう。
2(1)〔正答率59.1%〕接続語 たとえば
(多かった誤答)「それとも」30.9%
「ひとりで外国~アメリカとかカナダとかに行ってみたい」にあてはまる接続語を選ぶ問題です。「しかし」「それとも」「だから」「たとえば」から選びます。「アメリカとかカナダ」は「外国」の具体例なので、あてはまる接続語は「たとえば」です。「それとも」を選んだ受験生は、「外国」と「アメリカとかカナダ」の関係を捉えられていません。
接続語が前後のどの部分とどの部分をつないでいるのか、2つの部分の関係はどうなのかを明確にとらえることを意識しましょう。
3(2)〔正答率31.2%〕主語 ~どうぶつ園が
(多かった誤答)「町には」33.1% 複数選んだもの 15.6%
「ぼくたちの 町には 大きな どうぶつ園が あります。」という文の主語を答える問題です。主語は「だれが(は)」「何が(は)」と説明されることから、多くの受験生が「は」で終わる「町には」を選んでいました。「町には」は主語ではなく、述語「あります」を修飾する言葉です。
文の中では、主語・述語とともに、「いつ」「どこで」「だれに」「何を」「どれくらい」「どのように」など意味を詳しくする言葉(修飾語)を見分けましょう。
6(3)〔正答率22.6%〕選択 前とちがうと思った理由
久しぶりにイチゴ・コンテストをやったアヤは「まえとはちがう」と感じました。これについて、どう感じたのかを答える問題です。受験生の半数近くが選択肢アを選んでいました。傍線部の直後の文にアと似た内容(丸いほうがかわいく見える)があったためと思われます。しかし、アには「丸いイチゴがいちばんかわいい」とあり、「いちばん」の部分は本文にあてはまりません。
また、選択肢ウが本文の表現そのままでなかったために、ウを正解と見抜くことが難しかったようです。アヤは、以前はきれいな三角の形のイチゴをいいと思っていましたが、このとき「へんな形のイチゴも、それなりにかわいい」と思ったのです。つまり、前と違ってきれいな三角でなくてもいいと思ったわけですから、ウが正解になります。
本文中の表現を正しく読み取ること、選択肢の表現を正しく読み取ること、両方の力が求められた問題でした。
7(4)〔正答率8.8%〕選択 内容真偽
(多かった誤答)選択肢イを選ばなかったもの 69.4%
本文の内容に合うものを5つの選択肢ア~オから選ぶ問題です。「すべて」選ばなくてはならない難度の高い問題でした。正解の選択肢イ・ウ・オのうち、選択肢イを欠いた誤答が多く見られました。
選択肢ウについては本文後半で、選択肢オについては本文前半で、それぞれとほぼ同じ表現があります。一方、選択肢イ「月には、たいらなところと、そうでないところがある」は本文内容を言い換えたものです。イを選ばなかった受験生は、「そうでないところ」が本文では「山」と表現されていることを読み取れていませんでした。
内容真偽では、選択肢を1つずつ本文と丁寧に照らし合わせ、内容を吟味して真偽を見極めましょう。
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