講評
2024年 11月実施 小1
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2024年 11月実施 小1
小1
算数
平均点/満点 | 55.1点/100点 |
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試験時間 | 30分 |
小問数 | 20問 |
想定を下回る平均点になりました。5・7では想定を上回りましたが、8は問題の理解に時間がかかったのか想定を大きく下回りました。
3(4)〔正答率54.6%〕文章題(たし算・ひき算)
(最も多かった誤答)「12枚」23.7%
(問題)
(7) クッキーが 18 まい ありました。なみさんが 4 まい たべ、そのあと、おかあさんが なみさんより 2 まい おおく たべました。のこっている クッキーは なんまいですか。
3つの数量が与えられている文章題です。複数の式を作って答えを求める問題であること、また、与えられた数量をそのまま使うのではなく、その意味を考えて解けたかどうかがポイントです。
与えられた3つの数量を順に使い、18-4-2=12(枚)としたものが最も多い誤答でした。「2まい多く」の意味を正しくとらえられなかったのでしょう。
次に多かったのは、最初に与えられた2つの数量のみを使い、18-4=14(枚)としたもので、11%ありました。
4(1)〔正答率43.6%〕図からルールを理解し、計算する問題
(1)(最も多かった誤答)「無答」32.0%
次の図が与えられていて、アにあてはまるサイコロの目を選びます。
正解は、13-7=6なのでです。
この問題は全20問中11問目に位置します。一問目から順番に解いていった受験生にも、まだ集中力は十分に残っていたものと想像できますが、無答が最も多くなったのは、純粋に図の意味を理解できなかったものと考えられます。
7(1)〔正答率57.3%〕文章題(順序)
(1)(最も多かった誤答)「5番目」11.6%
最初に次の文が与えられていて、あゆ子さんより背が高い女子の人数を求める問題です。
7 あゆ子さんの クラスには、男子も 女子も 9 人ずつ、ぜんぶで 18 人の 子どもが います。
あゆ子さんは、女子の 中では せが たかい ほうから 4 ばん目です。
単純に、9-4=5(番目)としたものが、最も多い誤答となりました。また、無答が11%、4番目が8%と続きました。
教科書や問題集では、基本的には数えるべきすべてのもの(この問題の場合では女子9人)が絵や図で与えられていますので、順番を数える問題を難しく感じる子どもは少ないです。
しかしこの問題のように、文章のみで表されてしまうと、多くの受験生がうまく対処できないことが明らかになりました。
絵や図が与えられていないのであれば、自分で描いて考えてみる、ということも大切なテクニックです。ぜひ、この問題を通して身につけてください。
小1
国語
平均点/満点 | 59.7点/100点 |
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試験時間 | 30分 |
小問数 | 20問 |
4(かなづかい)の正答率は想定を上回りましたが、1(漢字の読み)・6(説明文の読み取り)の正答率が想定を大きく下回ったため、全体としては想定を下回りました。
3(物の数え方)では、問題文の指示を見落としたことによる失点が見られました。読解問題(5・6)では、8問中3問で無答率が2割以上となり、特に抜き出し問題での無答率が高くなりました。抜き出し問題にねばり強く取り組む姿勢が今後の課題です。
1(4)〔正答率10.4%〕漢字の読み 川下
(多かった誤答)「かわした」32.8% 無答15.5%
「川」「下」の漢字は読めていますが「川下」という言葉を知らなかったために「かわした」「かわのした」と書いた答案が多く見られました。漢字には複数の読みをもつものが多くあり、言葉によって読み方を使い分けます。個々の漢字の知識にとどまらず、言葉として漢字を身につけていきましょう。
3(3)〔正答率52.0%〕数え方 えんぴつ・さんぼん
(多かった誤答)数字を使ったもの18.4%
「3ぼん」など、えんぴつの数は正しく数えられているのに、数字や漢字を使ったために得点できなかった答案が見られました。問題文に「ひらがなで」書きなさいと指示があります。問題文をしっかり確認し、例に示されている答え方にならって解答を作成しなくてはなりません。あわてず確実に取り組みましょう。
5(3)〔正答率16.8%〕抜き出し 空所補充
(多かった誤答)無答34.8%
空所にあてはまる10字の言葉を抜き出す問題です。10字という字数の多さとともに、空所の前後を読んだだけではあてはまる言葉の見当がつかなかったために無答率が非常に高くなりました。
空所のある場面で、さきちゃんはママに「どうしてまりちゃんをたたいちゃったの?」と尋ねられて「だって……」と言っています。この前の場面で、さきちゃんは先生に同じことを尋ねられて「だって……」と言っています。この2つの場面を対比すれば、抜き出す言葉を見つけることができます。読解においては、場面や登場人物、時間の変化に注目して文章構成を意識することが有効です。
6(1)〔正答率41.3%〕選択 接続語
選択肢ア「でも」、選択肢イ「だから」、選択肢ウ「なぜなら」から空所にあてはまる接続語を選ぶ問題です。空所の直前には「ちがいます」とあり、空所を含む文の末尾は「おなじです」となっています。空所の前後で「ちがう」「おなじ」と相反することがらをつなげているので、あてはまる接続語は選択肢ア「でも」です。空所を含む文が長かったために文末の「おなじです」を見落とした受験生が多かったようです。
選択肢ウ「なぜなら」は一見あてはまりそうですが、「なぜなら」は「~から」など理由・原因を導く接続語です。空所を含む文には理由・原因は示されていません。
文と文とつなぐ接続語のはたらきに着目することで文章理解が確かなものになります。接続語が前後のどの部分とどの部分をつないでいるのか、注意しながら読み進めていきましょう。
6(3)〔正答率9.5%〕抜き出し 空所補充・花をさかせる理由
(多かった誤答)無答32.1%
空所にあてはまる7字の言葉を抜き出す問題です。空所の前後が「しょくぶつは~ために花をさかせる」となっていることから植物が花を咲かせる目的が答えだとわかります。本文を見ていくと、花が咲くのは「子どもをのこすため」という表現がありますが、空所から離れた箇所であったために探しきれず、約3分の1の受験生が無答という結果でした。
抜き出して答える問題では、正解は必ず本文中にあります。正解にふさわしい言葉が見つかるまであきらめずに丁寧に本文に向き合うことを心がけましょう。
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