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講評

2024年 6月実施 中2

中2

数学

平均点/満点 57.9点/100点
試験時間 40分
小問数 28問
1. 大問別正答率(想定と結果)

平均点は、ほぼ想定通りの結果になりました。4以降の後半部分は、想定を下回る大問が多かったのですが、計算量が多く、時間配分にも苦戦したのではないかと思われます。その一方で、7(空間図形)では想定を大きく上回り、残り時間に追われながらも、(1)のような比較的解きやすい立体問題をしっかりと正解する受験生も多く存在したといえます。

テスト 中2 数学 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

2(8)〔正答率48.4%〕空間図形(円柱の表面積)
(最も多かった誤答)「400πcm2」9.4%

下の図のような円柱の表面積を求める問題ですから、まずは上面・下面・側面に分けてそれぞれの面積を算出し、それらを合計することで求まります。

テスト 中2解答 数学 2-(8)

 

「400πcm2と答えている受験生がちらほら見られましたが、これはおそらく側面の面積を間違えたのだと思われます。上面(および下面)の円周の長さを10πcmと誤解してしまい、その結果、円柱の側面積を20×10π=200π(cm2)と算出したのでしょう。
正しくは、上面(および下面)の円周の長さは20πcmであり、円柱の側面積は20×20π=400π(cm2)です。円周の長さを求めるときは、円の直径に着目しましょう。

 

4(1)〔正答率66.2%〕データの活用(中央値)
(最も多かった誤答)「16~20kg」12.2%

ヒストグラムを読み取り、中央値が入っている階級の階級値を答える問題です。階級を答える問題であれば「16~20kg」が答えになりますが、本問はその階級値(階級の中央の値)を答える問題なので、(16+20)÷2=18kgと答えねばなりません。問われているものが何なのかを取りちがえることがないように、問題文の読解は慎重かつ丁寧に行いましょう。

 

5(2)〔正答率22.0%〕比例のグラフと図形(直線の式)

下の図の直線\( m \)の式(直線 ℓ のグラフを、原点Oを中心に反時計回りに90度回転させた直線の式)を求める問題です。

 

テスト 中2解答 数学 5-(2)

 

直線_の式が \( y=3x \) であることをもとにして、なんとなく「\( y=-3x \)」や「\( y=x/3 \)」のような答えを書いている受験生が合計で14.6%見られました。
本問では、直線 ℓ 上の点Aが回転によって点Cに移ることから、まずは点Cの座標を具体的に求め、それをもとにして直線\( m \)の式を算出することができます。つまり、前問の(1)は(じつはこの後の(3)も)(2)を解くためのヒントになっているのです。
解答に行きづまったときは、「なんとなく」のような安易な発想に頼るのではなく、いったん問題全体の流れを見渡して、冷静に考え直してみましょう。

 

6(2)〔正答率46.1%〕文字式の利用(循環小数)

(1)も含め、会話文を読んで空欄を補充していくタイプの問題であり、そもそもこのような誘導形式に不慣れな受験生も少なくないと思います。
「記号選択の問題だから難易度は低いはずだ」という思い込みがあるのならば、それは大きな間違いです。安易に選ぶと0点になってしまう可能性のある要注意問題、それが記号選択の問題なのです。
まずは、丁寧に会話文を読解することを心がけましょう。誘導に乗ることが出来るかどうかが勝負所です。

 

中2

国語

平均点/満点 58.5点/100点
試験時間 40分
小問数 28問
1. 大問別正答率(想定と結果)

どの大問も想定に近い正答率であったため、試験全体もほぼ想定どおりの結果となりました。1(漢字の読み書き)の正答率は高かったものの、2(知識・文法)・5(古文の読解)の大問正答が、いずれも大問正答率が50%程度しかなく、全体正答率は60%を若干下回りました。

テスト 中2 国語 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

1(6)〔正答率48.0%〕漢字の書き 銭湯
(多かった誤答)無答11.3% 「湯」の漢字ミス9.1% 「泉湯」5.2%

最も多かった誤答は「湯」の漢字ミスです。「日」の下にある横棒を書いていない答案がとても目立ちました。「昜」は「場」にも使われています。これを機会にもう一度漢字の形を覚え直しましょう。

 

2(1)〔正答率42.7%〕同音異義語 細心
(多かった誤答)「○」23.3% 無答7.7% 「最細」4.8% 「最深」2.9%

「最新の注意を払う」の「最新」を「細心」に正しく書き直す問題です。
最も多かった誤答は「○(=間違っていない)」です。無答も多く、「最深」という誤答もありました。「細心の注意」という言葉の意味を知らなかったと考えられます。「細心の注意を払う」という表現は同音異義語の問題によく出題されます。漢字の書き取りや日々の学習などを通して、言葉の知識を増やしましょう。
一方で「最細」という答案も目立ちました。「細」という漢字は「シン」とは読みません。「細心」という言葉は見たことがあっても、うろ覚えだったと思われます。

 

2(4)〔正答率47.9%〕四字熟語 縦横無尽

テスト 中2解答 国語 2-(4)

 

例文の空所に当てはまる四字熟語を答える問題です。「復帰してからの活躍ぶり」を示す選択肢イ「縦横無尽」が正解です。
誤答としては選択肢キ「千客万来」に集中しました。「千客万来」は「お客がひっきりなしに来て、絶え間がないこと」という意味の言葉です。店の繁盛と活躍という意味を取り違えたと考えられます。このような形式の問題では、単純な意味を知っているだけでは正解できるとは限りません。実際にどのように使われているか、例文を確認して自分で例文を作るなど、言葉に親しむ習慣が大事です。

 

3(3)〔正答率54.8%〕選択 圭子が豊を見ている理由

テスト 中2解答 国語 3-(3)

 

誤答は選択肢ア「豊の意見に自分だけでも賛成を表明するかどうかを迷っていたから。」に集中しました。たしかにこの後、圭子は豊の意見が尊重されなかったと言いました。本文の内容と合う選択肢だったからこそ、多くの受験生が選んだと思われます。
しかし、先生に自分の意見を押さえつけられた豊に対する期待、興味といった圭子の心情を読み取ることができていません。そのときに豊が何も言わなかったから、圭子は豊の意見を擁護したのです。選択肢アを選んだ受験生は、話の展開を読み取れていません。できごとだけでなく、心情の変化を押さえながら物語文を読みましょう。

 

4(5)〔正答率47.9%〕選択 内容真偽

テスト 中2解答 国語 4-(5)

 

正解の選択肢ア・エは受験生の6~7割が選べていました。不正解の選択肢イ・ウ・オにも特に紛らわしい誤答はなく、特に集中した誤答はありませんでした。
それでも正答率が5割を下回っているのは、この問題が本文全体と選択肢をよく読んで、それが一致しているかどうかを確かめる必要があるからです。決して難しい問題ではありませんが、集中力が問われる問題です。選択肢と本文の内容が一致しているかどうかを、線を引くなどして手を動かし、丁寧に確かめることが大切です。

 

5(2)〔正答率56.2%〕選択 動作主

テスト 中2解答 国語 5-(2)

 

傍線部「まゐらぬぞ(飲まないのだ)」の動作主を答える問題です。
選択肢イを選んだ受験生は、傍線部のセリフを言った人物と、薬を飲まなかった人物を混同しています。この問題は現代語訳がついているので、傍線部に対応する現代語訳を探せば正解できます。現代語訳のあるなしに関わらず、古文では常に主語を意識しながら読みましょう。

 

中2

英語

平均点/満点 52.1点/100点
試験時間 40分
小問数 32問
1. 大問別正答率(想定と結果)

全体の正答率は想定を下回りました。特に読解8・読解9の問題で多くの受験生がつまずいてしまったことが全体の下がり幅に対する大きな要因です。

テスト 中2 英語 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

3(2)〔正答率46.8%〕適語選択 3人称複数・一般動詞

テスト 中2解答 英語 3-(2)

My brothers (ア aren’t イ don’t ウ doesn’t ) run in the park every day.

正しい英文になるように、(   )内のア~ウから適当な語を選ぶ問題です。
主語が複数(brothers)で一般動詞を用いた文であることから、ここではdon’t =イを選びます。今回の問題においては主語が3人称であるという点につられて半分近い受験生がdoesn’tを選ぶ結果となりました。動詞にsをつけるルールで三単現(三人称・単数・現在)と横並びで言われますが、圧倒的に見落としやすいのが単数であることが今回の結果でもわかります。

 

3(4)〔正答率47.3%〕適語選択 Let's

テスト 中2解答 英語 3-(4)

Let’s (ア dance イ dances ウ dancing ) together.

正しい英文になるように、(   )内のア~ウから適当な語を選ぶ問題です。
Let’sの直後には動詞の原形がきます。Let’s dancing.という表現は何らかの媒体(SNS・テレビ・雑誌など)で見聞きしたような気がするかもしれませんが、なんとなく「フィーリング」で判断するのではなく、正しい文法知識にのっとった判断が望まれます。

 

4(4)〔正答率12.5%〕適語補充 複数形

昼食のとれる博物館もあります。We can have lunch in some (   ).
日本文の内容に合うように、(   )にあてはまる語を書く問題です。

(多かった誤答)museum 46.6%

ここでの誤答は、museumの単語のつづりミスがその多くを占めるものと想定されていました。しかし実際は複数形のsもれが不正解者の過半数(53.3%)を占めるものでした。逆に言うと不正解者の半数以上がmuseum という単語を正確に暗記できているという点で、とてももったいない結果だといえます。

 

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