講評
2024年 6月実施 中1
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2024年 6月実施 中1
中1
数学
平均点/満点 | 70.6点/100点 |
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試験時間 | 40分 |
小問数 | 25問 |
平均点は、ほぼ想定通りの結果になりました。5(平面図形)は難易度が高めの問題でしたので、正答率がかなり低くなることを予想していましたが、結果は想定を少し上回りました。
1(8)〔正答率57.5%〕正負の数の計算(小数四則混合)
(最も多かった誤答)「-18」7.8%
-4.6-2.6÷0.4の計算結果を求める問題ですが、正答率が比較的低く、誤答の中では「-18」という答えが目立ちました。これはおそらく、左から順に計算(まず最初に引き算)を行い、-7.2÷0.4=-18と求めたのであろうと思われます。もちろん、正しくは引き算よりも先に割り算を行わねばなりませんので、これを機に、正しい計算順序を再確認しておきましょう。
2(8)〔正答率45.6%〕立体図形(円柱の体積)
(最も多かった誤答)「3140cm3」29.4%
次の図のように、展開図を組み立ててできる円柱を考え、その体積を求める問題です。本問では、図中の5cmと40cmの長さのみが与えられているので、これらをもとに、円柱の高さを、40-10×2=20(cm)と正しく求められたかどうかが勝負所でしょう。
おそらく、「3140cm3」と答えた受験生は、円柱の高さが40cmであると誤解してしまい、円柱の体積を、52×3.14×40=3140(cm3)と求めたのであろうと思います。
4(2)〔正答率47.1%〕割合とグラフ(帯グラフ)
(最も多かった誤答)「13cm」15.6%
「200人(全生徒数)の内の26人(徒歩通学の生徒数)」は、全体の長さが20cmの帯グラフ上では何cmぶんの長さに相当するのかを求める問題です。
徒歩通学の生徒の割合を小数で表すと、26÷200=0.13になるので、下の図のようにして数直線上で対比させると、求めたい帯の長さは、20×0.13=2.6(cm)となります。
「13cm」と答えていた受験生は、割合である「0.13」を百分率で表した「13%」と混同して(区別できずに)、そのまま解答欄に書いてしまったのでしょう。ただでさえ色々な数値が登場する問題ですから、混乱してしまった受験生も少なくなかったのではないかと思います。
このようなミスを防ぐには、計算のたびに、算出した数字が「何の量を意味するのか」を考えることが大切です。特に、その際に単位を意識することは、何の量なのかを考える上で大きな手がかりになることが多いです。
割合を苦手とする中1の生徒は比較的多いのですが、そういう人は、登場する数字だけを見るのではなく、単位とともに「何の量なのか」といった日本語の要素を強く意識するようにしましょう。慣れてしまえば、割合の考え方は、数学や理科において極めて強力な武器になります。
中1
国語
平均点/満点 | 61.2点/100点 |
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試験時間 | 40分 |
小問数 | 28問 |
3(文学的文章の読解)・4(論理的文章の読解)は、ほぼ想定どおりの結果でした。一方、1(漢字の読み書き)・2(知識・文法)・5(詩歌)は想定より低い結果が出たため、試験全体としては想定を下回る結果となりました。
1(4)〔正答率38.5%〕漢字の読み 発奮
(多かった誤答)「はつふん」または「はっふん」27.5%
誤答した答案の多くが「はつふん」「はっふん」でした。「発奮」という言葉を知らなかったために、「発」「奮」をそれぞれ単純に音読みしたものと思われます。「出版(しゅっぱん)」「発表(はっぴょう)」「絶品(ぜっぴん)」「一変(いっぺん)」など、漢字の読みが変化する熟語には注意しましょう。
2(6)〔正答率34.3%〕主語述語
(多かった誤答)「主語 イ・述語 カ」47.7%
「近年 深海では 新種の 生物も 続々と 目撃されている。」の主語と述語を選ぶ問題です。多くの受験生が、述語の選択肢カ「目撃されている」は正しく選べていましたが、主語を間違えて、選択肢イ「深海では」を選んでいました。正しい主語は選択肢エ「生物も」です。「深海では」は「目撃されている」を修飾する言葉です。
主語は「~は」「~が」という形ばかりではありません。言葉と言葉の関係(主語と述語・修飾語と被修飾語など)を確認することが大切です。
3(4)〔正答率33.2%〕選択 なにかしようと思った理由
女の子から画用紙をもらった朔が、自分でなにかしようと思った理由としてあてはまらないものを選ぶ問題です。いずれの選択肢にも朔の女の子への思いがふくまれており、本文と丁寧に照らし合わせて真偽を判断する必要がありました。手間のかかる問題にあきらめずに取り組む姿勢が足りない受験生が多かったようです。選択肢エの内容は傍線部直前の内容にあてはまるにもかかわらず、約3分の1の受験生が選択肢エを選んでいました。選択肢を一つずつ読んでいくうちに、あてはまるものを選ぶ問題と混同した可能性があります。問題の指示を常に念頭に置いて取り組みましょう。
4(3)〔正答率50.0%〕選択 島に生き物がやってくる方法
5つの選択肢から、あてはまらないものを1つ選ぶ問題です。島に生き物がやってくる方法については、本文で「一つ目」「二つ目」「三つ目」と列挙されています。解答根拠となる箇所は明らかでしたが、選択肢エの内容は、「三つ目」の方法の前提として示されていたものであったために、多くの受験生が見落としてあてはまらないと判断していました。
5(1)〔正答率48.9%〕選択 短歌の説明
「をさなごを抱きてあれば雀子の来りてのぞく菜の花あかり」という短歌の説明として最も適当なものを選ぶ問題です。この短歌では、幼い子ども、やって来た雀の子、咲いている菜の花の明るさが描かれています。これらの要素がふくまれている選択肢イを、非常に多くの受験生が選んでいました。しかし、この短歌では、子どもの様子を「雀の子にたとえ」てはいないので、選択肢イは間違いです。描かれている要素だけでなく、表現技法にも留意して、選択肢を見比べて判断することを心がけましょう。
中1
英語
平均点/満点 | 67.8点/100点 |
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試験時間 | 40分 |
小問数 | 34問 |
3(発音)・4(単語)・5(適語選択)・6(適文選択)・8(書きかえ)は、学年相応に身についているといえます。読解問題(9・10)おいても、想定通りの結果でした。2(アクセント)は想定を下回りましたが、7(空所補充)がそれをカバーしうる結果に至ったことで試験全体の正答率はほぼ想定通りとなりました。
2(2)〔正答率51.1%〕アクセント
Japanese(日本人):Japア・aイ・neseウ
強く読むところを記号で答える問題です。
2018年の6月に同じ問題の出題があり、この時の正答率が63.3%で、当時の教科書との初出時期の差も見られませんでしたのでそれと比べると少し残念な結果と思われます。高校入試の問題でも見かけられますのでこの機会に覚えておきましょう。
8(2)〔正答率25.0%〕書きかえ be動詞
I’m a basketball fan. の文を、主語がMeg の否定文に書きかえる問題です。
Meg ( ) ( ) basketball fan. の( )に適当な語を入れます。
(多かった誤答)is a 37.7%
主語がMegに変わることでbe動詞がisに変わる点は多くの受験生は理解できているのですが、さらにそれを否定文にするという2段階目のステップが漏れている解答が非常に多く見られ、不正解者の過半数を占めるものでした。最後までしっかりと問題を見るということを通して、身につけた知識を得点につなげたいものです。
8(3)〔正答率15.0%〕書きかえ 短縮形that 冠詞an
That guitar is old. の文とほぼ同じ内容になるように
( ) ( ) old guitar. の( )に適当な語を入れる問題です。
(多かった誤答)That is 67%
与えられた「あのギターは古いです」を「あれは古いギターです」に表現を書きかえます。母音の前の冠詞aはanになるのでThat is an old guitar.となりますが、( )が足りないのでここでは短縮形を用います。oldがないThat is a guitar.という文あれば冠詞のもれに気付きやすいですが、oldが入ることで冠詞への注意が薄れてしまったものと思われます。
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