講評
2024年 6月実施 小2
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2024年 6月実施 小2
小2
算数
平均点/満点 | 58.4点/100点 |
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試験時間 | 30分 |
小問数 | 24問 |
全体的に、想定を少し下回る結果となりました。特に6は問題文量が多く、対応に苦戦した受験生が多かったようです。
2(5)〔正答率44.9%〕文章題・10円玉の換算
(多かった誤答)「80まい」27.2% 「50まい」13.4%
問題と解答欄は、次のようになっています。
この問題は、「①金額を10円玉に置き換える」、または、「②金額で計算しておき、最後に10円玉に置き換える」の2通りの解き方ができます。「何枚」を問われているので①で考える方がスマートですが、誤答の傾向が明らかに枚数ではない解答になっていることから、正解した受験生でも②の考え方を選択した割合が高かったであろうことが想像できます。
なお、最も多かった誤答80まいは、100-20=80と、途中までしか考えていなかったことが原因です。また、2番目に多かった50まいは、②の考え方で正しい手順を踏んだのですが、最後に10円玉に置き換えることを忘れてしまったことが原因です。
3(2)〔正答率39.1%〕グラフの読み取り
次のグラフについて、ア~ウから正しい内容のものをすべて選ぶ問題です。
ア わすれものをした人数が2番目めに多いのは5年生です。
イ 1年生と6年生の わすれものをした人数をくらべると、 1年生の方が1人多いです。
ウ わすれものをした人数が 2番目に少ない学年の人数は、いちばん多い学年の人数の半分より少ないです。
結果は次の円グラフのようになりました。
このように、イを選択した受験生は非常に少なく、正解の2つの選択肢のうち一方しか答えなかったことで不正解になった受験生が約半数いたことがわかりました。
問題文には「正しいものをすべて選び」のようにアンダーラインが引かれているのですが、注意して読めていなかったことも原因と考えられます。
5(2)〔正答率20.0%〕文章題立体図形(真上から見た図)
図1のような2種類の積み木を のように並べ、真上から見た図をア~エから選ぶ問題です。
結果は次の円グラフのようになりました。
アを選択した受験生が最も多くなりましたが、これは、下の図の矢印の積み木の奥行きを正しくとらえることができていなかったことが原因です。
小2
国語
平均点/満点 | 61.2点/100点 |
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試験時間 | 30分 |
小問数 | 20問 |
1・3・7の正答率はほぼ想定どおりでした。4の正答率は想定を下回りましたが、5の正答率は上回り、それぞれの差異が同程度であったため、全体としては、ほぼ想定どおりの平均点となりました。6・7の読解では、抜出問題で無答率が20%を超える小問もありましたが、おおむね積極的に取り組めていました。
1(4)〔正答率35.7%〕漢字の書き 二十日
(多かった誤答)「八日」34.2% 「二十」6.7%
「はつか」の「はつ」を「はち」と混同して「八日」と答えた受験生が目立ちました。「二十」と答えた受験生は「はつか=二十日」の正確な知識が定着していません。
「二十日(はつか)」は熟字訓と呼ばれる特別な読み方です。「七夕(たなばた)」「五月雨(さみだれ)」「今日(きょう)」など、一つずつ身につけていきましょう。
4(2)〔正答率39.1%〕反対語 うすい・あつい
(多かった誤答)「ふとい」19.4%
「うすい」の反対語を答える問題です。「うすい」は複数の意味をもち、この問題では氷の厚みが少ないという意味で使われているので正解は「あつい」です。「ふとい」と答えた受験生が多くいました。イメージとして「あつい(厚い)」と「ふとい」は似ていますが、「ふとい」の反対語は「ほそい」で、「池にふとい氷が張った」とは言いません。用法にも気を配りましょう。
5〔正答率40.6%〕会話 春に生まれた人
(多かった誤答)「あや・かいと」33.5%
三人の会話から春に生まれた二人を答える問題です。あやは自分の誕生日を「ひなまつり」だと言っています。かいとは自分の弟が「三月うまれ」だと言っているので、正解は「あや・かいとのおとうと」です。「かいと」と答えた受験生は、名前を答えるものと思いこんでいたようです。問題文をしっかり読みましょう。
6(3)〔正答率54.8%〕選択 手紙の内容
手紙については本文の後半に書かれています。広い部分の読み取りが必要でした。選択肢イの「ごちそうをじゅんび」や選択肢エの「もりのいりぐち」は手紙の説明に出てくる言葉ですが、選択肢全体で見ると手紙の内容にあてはまりません。選択問題では、選択肢全体の内容を細部まで本文と照らし合わせることが必要です。
7(2)〔正答率57.0%〕抜出 えさ
(多かった誤答)無答20.6%
「えさ」の具体的な内容(オキアミ・イカ)を抜き出す問題です。傍線部と抜出箇所が非常に離れており、無答率が高くなりました。抜出箇所を見つけたのに「オキヤミ」「オニアミ」「いか」など転記ミスが散見されました。抜出問題は本文の表現どおりに答えるのが鉄則です。不注意な写し間違いを繰り返さないようにしましょう。
7(5)〔正答率22.5%〕選択 内容真偽
本文の内容にあてはまらないものを5つの選択肢から2つ選ぶ問題です。選択肢を一つずつ吟味していきます。
正解は選択肢イ・オですが、選択肢イを選んでいた受験生は全体の52.6%、選択肢オを選んでいた受験生は39.9%でした。選択肢オは、本文冒頭の内容であったために真偽の判断が難しかったものと思われます。選択肢イのみ、または選択肢オのみを選んだ受験生は合計11.5%でした。「2つ」選ぶという指示を見落としていた可能性があります。「あてはまらないもの」「2つ」などの解答指示を念頭に置きつつ、問題に取り組みましょう。