講評
2024年 6月実施 小1
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2024年 6月実施 小1
小1
算数
平均点/満点 | 57.6点/100点 |
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試験時間 | 30分 |
小問数 | 20問 |
前半の問題は想定を上回りましたが、5以降の正答率が、想定を下回ったため全体としては想定を下回りました。難易度の高い問題への対応に苦戦した受験生が多かったといえます。
4(3)〔正答率35.7%〕順序(移動後の位置を求める問題)
(最も多かった誤答)「4番目」34.2%
次の図が与えられていて、「ピーマン」を、「ナス」と「レモン」の間に動かした後、「リンゴ」が右から何番目になるかを答える問題です。
与えられた図のとおりに「4番目」とした誤答が、正答数とほぼ同じになりました。
このような、移動させたり入れ替えたりするパターンの問題では、移動後や入れ替え後の様子や図がありません。最初に与えられた図に、問題文に沿って自分で移動の結果を書き入れたりするなど、見える形にして解く方法を身に付けましょう。
5(1)〔正答率67.1%〕(2)〔正答率27.7%〕条件を読み取り、形を数える問題
(1)(最も多かった誤答)「20個」14.3%
次の図の中にが何個あるかを答えます。
この問題の条件は、「との区別」です。
正解は12個ですが、の8個も含めた20個と答えた誤答が最も多くなりました。
(2)(多かった誤答)「7個」20.6% 「5個」17.8%
次の図で、とが重なった部分にが何個あるかを答えます。
この問題の条件は、(1)に加えて、「図形の重なりの理解」です。
多かった誤答の2つそれぞれの原因は、次の2パターンが考えられます。
① (1)の条件は理解できているが、「図形の重なり」は理解できていない。
② (1)の条件は理解できていないが、「図形の重なり」は理解できている。
まず、誤答で最も多かった7個ですが、これは、「との両方の中に入っているの個数」ですので、①にあてはまります。
また、2番目に多かった誤答の5個となる数え方では、次の3つが考えられます。
「の中に入っているの個数」… ①があてはまる
「の中に入っているの個数」… ①があてはまる
「とが重なった部分にあるとの個数」… ②があてはまる
なお、(1)を正解したが(2)は不正解であった答案のみを分析したところ、大多数が(2)で7個または5個と答えていました(この2つ以外の解答はほとんどありませんでした)。
小1
国語
平均点/満点 | 55.5点/100点 |
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試験時間 | 30分 |
小問数 | 20問 |
3・4の正答率は想定を上回りましたが、1・5・6の正答率が想定を大きく下回ったため、全体としては、想定を下回りました。1の漢字の読みを答える問題では、漢字をそのまま書いた答案がありました。また、5・6の読解では、抜き出し問題だけでなく、選択問題でも無答率が30%を超えた小問が目立ちました。
本格的な実力判定型のテストに慣れていないことが無答率を高くした原因だと考えられます。今回のテスト結果を活用し、問題への取り組み方を見直しておきましょう。問題に注意深く取り組む経験を重ねていくことで、確実に得点に結びつける力が身につきます。
1(1)〔正答率42.1%〕漢字の読み 五つ
(多かった誤答)無答15.3% 「ご」15.0%
送りがな「つ」を見落として「ご」と答えたものや、漢字をそのまま書いたもの、算用数字を書いたものなどの誤答が見られ、無答率も高くなりました。漢数字は身の回りで目にすることの多いものです。「五つ」「五月」など使われ方で読みが変わりますので、一から十までの漢数字の読みについてはこの機会に整理しておきましょう。
5(1)〔正答率40.7%〕選択 「あたし」の名前
(多かった誤答)無答33.4% 「みお」または「かな」を選んだもの23.5%
「あたし」の名前を選ぶ問題です。友だちの名前「みお」「かな」を選んだ誤答が目立ちました。本文では、「あたし」の名前はなかなか示されず、本文後半のお母さんのセリフで明らかになります。粘り強い読み取りが求められました。
物語文では、「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」に注目し、登場人物を整理しながら読み進めることを心がけましょう。
5(4)〔正答率43.5%〕選択 ナッちゃんを見る理由
(多かった誤答)無答43.2%
「あたし」がナッちゃんを見た理由を選ぶ問題です。傍線部の1行前に解答の手がかりが示されていましたが、無答率の高さから積極的に取り組めなかったことがうかがえます。各選択肢が長めであったことが影響したと思われます。
選択問題の解答根拠は必ず本文中にあります。本文に立ち返り、各選択肢と丁寧に向き合うことで正解にたどりつけます。あきらめないで取り組むことが大切です。
6(2)〔正答率37.9%〕選択 なつみの気持ち
あてはまる心情語を「いらいら」「くよくよ」「わくわく」から選ぶ問題です。正解は、急いでいるのにふみきりで待たされている状況から選択肢ア「いらいら」です。選択肢ウ「わくわく」を選んだ受験生は、誕生日プレゼントという話題に引きずられたようです。全体の印象にとらわれることなく、場面ごとの心情を読み取りましょう。
6(3)〔正答率29.0%〕選択 言いかえ ようこちゃんの話
ようこちゃんの話の内容を選ぶ問題です。ようこちゃんが話している部分を読み取って答えます。無答率が非常に高くなりましたが、「ハンカチ」という語をふくむ選択肢アを選んだ受験生が2割以上いました。ようこちゃんの話の中で「ハンカチ」という語が複数回出てきますが、ハンカチを「ほしがった」という内容は出てこないので選択肢アは間違いです。細部まで選択肢を吟味する姿勢が必要です。
6(4)〔正答率7.0%〕抜出 空所補充
(多かった誤答)無答34.4% 「プレゼント(ぷれぜんと)」20.7% 「おこずかい」12.2%
空所の前後の内容から、なつみがためたものを五字で抜き出す問題です。空所と解答箇所が離れていたので難問と想定していました。お母さんへの誕生日プレゼントを用意する場面だったので、頻出語の「プレゼント」を抜き出した誤答が目立ちました。また、正解「おこづかい」を見つけたのに「おこずかい」と誤って表記して得点できなかった受験生も1割以上いました。抜出問題では、本文の表記どおりに書き写すという鉄則を今一度確認し、同様のミスを繰り返さないようにしましょう。
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