講評
2024年 3月実施 小2
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2024年 3月実施 小2
小2
算数
平均点/満点 | 56.2点/100点 |
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試験時間 | 30分 |
小問数 | 20問 |
全体的に、想定を下回る結果となりました。特に図形の問題(3・6)で想定を大きく下回る正答率となりました。
2(4)〔正答率59.1%〕長さの文章題
(最も多かった誤答)「3cm8mm」32.2%
6cm と 3cm8mm のちがいを求める問題で、小学2年生で学習する内容です。
誤答は、6cm-3cm で 3cm を求め、8mm をあまりのように扱ったのか計算しなかったことが原因のようです。
このような単位が混じった問題では、単位間の繰り下がりに注意して計算する習慣を身につけておくことが大切です。
3(1)〔正答率27.5%〕正方形の判定
次のような1辺 12cm の四角形が正方形かどうかを判定する選択肢問題です。
ア 4つのへんの長さがみんな同じなので、正方形です。
イ 4本の直線でかこまれた形なので、正方形です。
ウ 4つのへんの長さはみんな同じだが、かどがみんな直角ではないので、正方形ではありません。
結果は次の円グラフのようになりました。
アの選択率が正解のウを大きく上回りました。多くの受験生が、正方形を辺の長さだけで判別していることがわかりました。
4(2)〔正答率50.2%〕文章題
(最も多かった誤答)「53本」34.6%
大多数の誤答が同じ解答になりました。
(2) はこが10こと、ペンが何本かあります。はこ6こにはペンを8本ずつ、のこりのはこにはペンを5本ずつ入れます。このとき、はこに入れるペンはぜんぶで何本ですか。
まず、箱6個に入れるペンは 8×6=48(本)。ここまではできていましたが、「残りの箱にはペンを5本ずつ」を「あとペンを5本」ととらえて、48+5=53(本)としていました。
正しくは、残りの箱が 10-6=4(個)になるので、そちらにはペンを 5×4=20(本)入れるので、答えは 48+20=68(本)となります。
このように、問題文に与えられていない「残りの箱の数」を求められたかどうかが、大きなポイントとなっていました。
6(2)〔正答率17.1%〕三角形の数
次のような、長方形に対角線と1本の直線を引いた図の中にある三角形の数を求める問題です。
結果は次の円グラフのようになりました。
3個と答えた受験生は、複数の形を組み合わせてできる三角形を数えていません。問題に与えられている「かぞえ方の例」を確認していない受験生が多いことがわかります。
小2
国語
平均点/満点 | 67.9点/100点 |
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試験時間 | 30分 |
小問数 | 20問 |
7(物語文の読み取り)以外の大問はいずれも想定を上回り、とくに、2(似た意味の言葉)・6(説明文の読み取り)の正答率は想定を大きく上回りました。そのために平均点も想定を上回りました。
6は、ヤギについての説明文でした。難しい用語もありましたが、文章が短めで、イメージしやすい動物の話題であったためにしっかり読解できていました。7(物語文の読み取り)では、抜出問題と人物像の読み取りに課題が見られました。
1(3)〔正答率47.6%〕漢字の書き 天のがわ
(多かった誤答)「雨」41.2%
誤答のほとんどは「雨(のがわ)」でした。「雨」の漢字の読みは定着していたといえますが、「天のがわ」という言葉は身についていなかったようです。「天のがわ」は川のように見える星の集まりですから「天」という漢字と結びつきます。
漢字学習の際には、その漢字を使った言葉の意味も確認して知識を確かなものとしましょう。
3(2)〔正答率58.6%〕述語 あれです
(多かった誤答)「かばんは」を選んだもの21.7%
「わたしの かばんは あれです。」という文の述語を選ぶ問題です。主語である「かばんは」を選んだ受験生は、述語の理解が十分ではなかったものと思われます。文は、【主語】(「だれ(何)が」「だれ(何)は)」にあたる言葉)・【述語】(「どうする」「どんなだ」「なんだ」にあたる言葉)・【修飾語】(「だれに」「何を」「どのように」などのくわしく説明する言葉)で成り立っています。文の構造を正しくとらえることで、読解の理解も深まります。
5〔正答率42.6%〕読点の位置
(多かった誤答)選択肢イ・エを選んだもの19.9% 選択肢イまたはウどちらか一つのみを選んだもの18.6%
読点の位置に注意して、文意に合う選択肢を二つ選ぶ問題です。正解は、選択肢イとウでしたが、選択肢イ・ウのどちらか一方のみを答えた受験生が多くいました。問題の条件を確認してから取り組むように心がけましょう。
6(1)〔正答率51.0%〕選択 ヤギが世界中で飼われる理由
四つの選択肢から、あてはまらないものを一つ選ぶ問題です。
選択肢アや複数の選択肢を選んだ受験生が一定数いたことから「あてはまるもの」を選んでしまった可能性がうかがえます。
また、選択肢エ「毎日水を飲まなくても平気だから」を選んだ受験生は、本文2行目を見落としています。必ず本文と照らし合わせて判断しましょう。
7(4)〔正答率44.9%〕抜出 指示語 あれ
(多かった誤答)無答26.0%
「あれ」が指す内容になるように、解答欄にあてはまる言葉を二つ抜き出す問題です。一つ目の解答欄は書けていたものの、二つ目の解答欄が空白だった答案が目立ちました。
二つ目の解答欄にあてはまる言葉の直前にあった「あおむけ」という言葉にとまどったようです。「あおむけ」は小学二年生にはなじみのない言葉ですが、本文の最後に注釈がついています。言葉の意味を確認して丁寧に取り組みましょう。
7(5)〔正答率44.8%〕選択 人物像
おばあさんの人物像を選ぶ問題です。
各選択肢にある性格を表す言葉を見比べていきます。選択肢ア「ひょうきん」、選択肢イ「思いやりのある」、選択肢ウ「いじっぱり」など、語彙レベルの高い言葉にとまどったと考えられます。
性格を表す言葉にはさまざまなものがあります。バリエーションを身につけることで読解が確かなものになります。意味がはっきりしないものがあれば辞書で調べておきましょう。
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