講評
2023年 11月実施 中1
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2023年 11月実施 中1
中1
数学
平均点/満点 | 70.8点/100点 |
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試験時間 | 40分 |
小問数 | 26問 |
平均点は、ほぼ想定通りの結果となりました。2(小問集合)や3(1次方程式の活用)で想定を少し上回り、5(1次方程式の活用)で想定を少し下回りました。「1次方程式」の中でも、長めの文章題には苦戦する受験生が多かったようです。
3(3)〔正答率36.2%〕1次方程式の活用(長いすと生徒の数)
(最も多かった誤答)「35(人)」23.9%
長いすの総数をx脚とすると、そこへ座る生徒の数もxを用いて表記することができ、これについての1次方程式を立ててxを求めることで、生徒の総数を求める問題です。
1次方程式を解くとx=35が求まりますが、これを答えとしてそのまま回答してはいけません。xは長いすの総数であって、生徒の総数ではないからです。このようなミスを減らすためには、解答を書く前にもう一度問題文を読み、質問内容を再確認する習慣をつけておくことが大切です。
4(3)〔正答率21.2%〕比例のグラフと図形(点Cの座標)
(最も多かった誤答)「24」16.1%
下の図のような正方形ABCDの内部の、色のついた部分の面積を求める問題です。まずは点A~Dの座標を図に書き入れ、直線の式から点Eの座標を求めます。あとは台形の面積を計算すればよいのですが、この問題の無答率は34.1%と非常に高かったです。
誤答で最も多かった「24」と答えた受験生は、三角形OBCの面積を求めていたのだと思います。おそらくそれは、単純に問題文中の質問内容を読み間違えたか、あるいは、図中に直線OCを引いていなかったことなどが原因です。問題文の指示通りにきちんと直線OCを引いていれば、点Eの存在を見逃すことなく、注目する図形が台形であることに気づけた人がもっと多くいたことでしょう。
5(2)〔正答率21.8%〕1次方程式の活用(めがね有りの女子数)
めがねをかけている女子生徒の数をxとして、他の生徒数についてもxを用いて表記し、下の表のように整理します。あとは1次方程式を解くとx=42(人)が求まります。
無答24.1%の他に、「72(人)」や「78(人)」という誤答が目立ちました。72人はめがねをかけていない男子生徒の数、78人はめがねをかけている男子生徒の数ですね。xや数値を用いた立式も大切ですが、それと同じくらい重要なのは「何の数量なのか」を意識することです。「女子」・「男子」や「めがね有」・「めがね無」などの日本語も書きそえながら整理するとよいでしょう。
中1
国語
平均点/満点 | 72.9点/100点 |
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試験時間 | 40分 |
小問数 | 28問 |
1(漢字の読み書き)・2(知識・文法)・4(論理的文章の読み取り)は想定に近い結果が出ました。一方、3(文学的文章の読み取り)・5(詩歌)の正答率はどちらも想定を上回り、試験全体としては想定を上回る結果となりました。
1(2)〔正答率28.3%〕漢字の読み 牧歌
(多かった誤答)「ぼくか」58.5%
誤答した答案のほとんどが「ぼくか」でした。「牧歌的」という言葉の意味を考慮しないままに、「牧」・「歌」をそれぞれ単純に音読みしたものと思われます。「国家(こっか)」「切手(きって)」「一冊(いっさつ)」など、促音(小さく書く「つ」・つまる音)をふくむ熟語の読みに注意しましょう。
2(2)〔正答率23.4%〕反対語 内容・形式
「内容」の反対語を選ぶ問題です。半数近くの受験生が選択肢ア「表面」を選んで誤答しました。「表面」の反対語は「裏面」です。また、選択肢イ「全体」・選択肢エ「構造」を選んだ受験生も一定数いました。二字熟語の意味は大まかなイメージでとらえるのではなく、辞書で調べて正しく身につけることが大切です。辞書によっては反対語・同義語なども紹介されていますので合わせて確認しておきましょう。
4(1)〔正答率61.0%〕選択 指示語
本文冒頭の2行を読んで、「それが愛です」の「それ」が指している内容を選ぶ問題です。選択肢エを選んだ受験生は、本に対しての愛がどういうものかを指す内容があてはまることが読み取れていませんでした。自分の選んだ選択肢を指示語にあてはめてみて文脈を確認することも必要です。
5(3)〔正答率59.1%〕表現技法 擬人法
擬人法が用いられている俳句を選ぶ問題です。2割近い受験生が俳句D「かるた切る心はずみてとびし札」を選んでいました。「とびし札」の部分から擬人法と考えたようです。「札」は人間ではありませんが、「とびし札」は心が弾んで手に持っていた札(=かるた)をとばしてしまった様子を詠んだものです。ほかに誤答が目立ったのは、俳句B「兎も片耳垂るる大暑かな」・俳句E「ひやひやと壁をふまへて昼寝哉」でした。擬人法は、人でないものを人にたとえる技法ですが、技法が用いられているかどうかについては、情景をふまえた上で判断するようにしましょう。
中1
英語
平均点/満点 | 62.8点/100点 |
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試験時間 | 40分 |
小問数 | 31問 |
1(発音)・2(単語)は想定をやや下回りました。3・4(文法)・5(書きかえ)・6(整序)・7(英作文)は、ほぼ想定通りの結果となりました。読解問題(8・9)は、いずれの大問も想定を大きく下回りました。配点の大きい読解問題の得点率が低くなった半面、文法問題がそれをカバーしうる結果に至らず試験全体の正答率は想定を下回る結果となりました。
2(2)〔正答率49.5%〕単語 所有格their
A.me B.my C.them D.( ) CとDの関係がAとBと同じ関係にする問題です。
(多かった誤答)theirのつづりミス23.8% theyとそのつづりミス18.7% themとそのつづりミス6.2%
themの所有格がtheirだと認識できていながら誤答となった事例が最も多く見られました。theirの発音だけは記憶にあるため、thire there theirと書かれた答案が目立ち、誤答の中ではおよそ半数(47.2%)を占めるものでした。theyの間違いではつづりミスは少ないのに対し、themでの間違いではthen themsという解答が少なからず見られました。
4(2)〔正答率67.0%〕適語補充 一般動詞の否定文
ぼくたちは京都に住んでいません。 We ( ) live in Kyoto.に適当な語を入れる問題です。
(多かった誤答)aren’t 14.9%
最も多い誤答aren’tは不正解者のおよそ半数を占めるものでした。主語が複数なのでここではまずaren’tかdon’tが考えられますが、一般動詞liveが用いられているのでここではdon’tがあてはまります。notやdoesn’tという解答も少なからず見受けられました。否定文・疑問文作る際にbe動詞と一般動詞をどのように使い分けるかが最初のつまずきポイントです。ここをフィーリングでやり過ごすと、後の色々なテーマに追われて取り戻すのに時間がかかりますので文法の知識として正しい理解が望まれます。
8(3)〔正答率64.7%〕読解
Japanese comic books are funny and ( ). に適当な語を補充する選択肢の問題です。ここでは選択肢アinterestingが耳馴染みのある点で64.1%の正答率につながっています。ダミーとしての選択肢ウexcitedもありましたが、excitingと混同して選択してしまう解答例がこの時期にしては少ない点から、類義語の識別がしっかりできているものと思われます。
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