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講評

2023年 11月実施 小2

小2

算数

平均点/満点 49.8点/100点
試験時間 30分
小問数 20問
1. 大問別正答率(想定と結果)

全体的に、想定を下回る結果となりました。1計算問題をはじめとした、基本的な問題での失点が多かったことが原因です。

テスト 小2 算数 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

2(5)〔正答率36.8%〕やり取りの文章題
(最も多かった誤答)「5枚」30.4%

次のように、カードを2人でやりとりした後の、枚数の差を求める問題です。

 

(5) かずきさんはカードを81まい、おとうとはカードを61まいもっています。かずきさんが弟にカードを15まいわたすと、2人のもっているカードのまい数のちがいは何まいになりますか。

 

やりとり後の弟のカードの枚数は正しく76枚と求めたものの、減ったはずのかずきさんのカードの枚数を81枚のまま計算し、81-76=5(枚)とした誤答が最も多くありました。

 

4(1)〔正答率75.6%〕(2)〔正答率46.5%〕立体図形・面の形

次のような2種類の積み木があり、積み木のまわりにインクを付けて紙に形を写します。

 

テスト 小2解答 算数 4-(1)

 

小学校での学習時期は1年生の2~3学期です。(1)は教科書に掲載されている内容、(2)は応用レベルです。
(1)は、「四角形を紙に写すことができるかどうか」を選択する問題です。結果は次の円グラフのようになりました。

テスト 小2解答 算数 4-(1)

 

「三角柱の積み木の側面の形は四角形」であることは、学校(教科書)で学習経験があるからか、正答率が高くなりました。
(2)は、「紙に写して次のような形を作ることができるかどうか」を選択する問題です。結果は次の円グラフのようになりました。

テスト 小2解答 算数 4-(1) テスト 小2解答 算数 4-(1)

 

「できる」と「できない」の選択率がほぼ同率になりました。
形の、上下2つの曲線部分の大きさに注目すると、円にならないことが手掛かりとなり、「できない」が正解になります。
単に面の形を写すだけでなく、「写して形を作る」となると、難度が大きく上がることがわかりました。

 

6(1)〔正答率51.7%〕長さの単位換算
(最も多かった誤答)「17cm」28.7%

10cm7mmが何mmになるかを答える問題です。
この問題のように、数字の間に0が存在する単位換算では、多くの受験生が位取りを間違えてしまいがちです。例えば、小数の世界まで発展すると、2km80mを2.8kmと答えてしまう、ということも多々あります。
単位換算は、位取りと数量の大きさの理解がポイントになります。いろいろな単位を学習していく中で、しっかり身につけていきましょう。

 

小2

国語

平均点/満点 59.5点/100点
試験時間 30分
小問数 20問
1. 大問別正答率(想定と結果)

2(つなぎことば)の正答率は想定を大きく上回りましたが、1(漢字の読み書き)・4(おくりがな)の正答率が想定を下回ったため、平均点は、ほぼ想定通りとなりました。 5は、ばらばらの会話を正しい順にする問題でした。一つずつ、つながりを確認する粘り強さが求められたため、正答率は低くなりました。6(物語文の読み取り)は、とつぜん音痴になった女の子が友だちの反応にとまどう場面からの出題でした。心情の読み取りに課題が見られました。

テスト 小2 国語 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

1(2)〔正答率16.4%〕漢字の読み 力む
(多かった誤答)「ちから」28.9% 無答16.5%

「ちから」以外に「りょく」などの誤答がありました。多くの漢字には複数の読みがあり、文脈によって読み方が決まります。漢字学習の際には、その漢字を使った熟語や文を確認して知識を確かなものにしましょう。

 

5正答率36.7%〕会話整序
(多かった誤答)「道じゅんをおしえてください」を1番目としたもの30.0%

会話を正しく並べ替える問題です。「道じゅんをおしえてください」を1番目とした誤答が多くありました。この発言は会話の始まりになりそうですが、これを1番目とすると「すみません。このあたりにスーパーマーケットはありますか」という発言が残ってしまい、その後の展開がとらえられずにあきらめた傾向が見られました。このような問題では、質問に対する答えのつながりを一つずつ確認し、さらにそれぞれのつながりの順番を吟味していきます。あせらず落ち着いて取り組むことが必要です。

 

6(3)〔正答率30.6%〕選択 空所補充 おもしろかった

テスト 小2解答 国語 6-(3)

 

とつぜん音痴になったしおりのうわさ話をしている女の子たちの会話にあてはまる言葉を選ぶ問題です。空所直後の内容から、女の子たちは、しおりがいつも先生に歌が上手だとほめられてとくいになっていると思っていることが読み取れます。このことをふまえると、とくいになっているしおりが音痴になって「おもしろかった」という流れが成立します。
選択肢ア「ひどかった」や選択肢イ「がっかりした」を選んだ受験生は、女の子たちの心情(しおりへの反感)をとらえられていなかったものと思われます。

 

7(2)〔正答率25.5%〕抜出 空所補充 たべものをとる
(多かった誤答)無答24.3%

「おなかがすいた」「えさをたべたい」「虫をつかまえる」などさまざまな誤答がありました。文脈としてはあてはまりますが、これらの表現は本文中にありません。抜出問題では、本文通りの表現で答えることが鉄則です。

 

7(4)〔正答率28.0%〕選択 内容真偽
(多かった誤答)選択肢エを選んだもの32.6% 選択肢を1つしか選ばなかったもの20.6%

5つの選択肢(ア~オ)から3つ選ぶ問題です。選択肢ア~オは、さまざまな鳥について書かれています。それぞれ鳥の名前やくちばしの特徴を手がかりに、一つずつ本文と丁寧に照らし合わせることで真偽を見極めることができます。「三つえらび」という指示を見落としていた受験生が2割もいました。同じミスを繰り返さないよう、問題の指示をしっかり確認してから取り組むことが肝要です。

 

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