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講評

2023年 6月実施 小1

小1

算数

平均点/満点 62.2点/100点
試験時間 30分
小問数 20問
1. 大問別正答率(想定と結果)

4以降で想定正答率を下回る問題が多く、全体平均点も想定より少し下回る結果になりました。

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2. 小問別

4(3)〔正答率82.9%〕(4)〔正答率33.5%〕3数の文章題

(3)・(4)ともに、3つの数値が与えられる文章題ですが、正答率に大きな開きが生じました。

 

(3) さかなつりで、 ゆみさんは 1 ぴき、 おとうさんは 4 ひき、 おかあさんは 3 びき さかなを つりました。 3にん あわせて なんびき つりましたか。

 

(4) だんごが 10 こ ありました。 いくつか たべましたが、 5 こ もらったので、のこりは 9 こに なりました。 たべた だんごは なんこですか。

 

この2問には、読み取る際の理解(数値の時系列・数値をどのように操作するのか、など)の難度差があり、これが正答率の差に表れました。

なお、(3)の答案では、数値を2つだけ用いて求めた数値を解答したものが51%あり、10-5=5個(13%)、10-9=1個(6%)、9-5=4個(32%)でした。最も多い4個の解答は、正解を導き出すための過程の途中ですので、不正解者でも、その多くはあと一歩のところまでは理解ができていたものと考えられます。

 

5(1)〔正答率70.5%〕数の分割

8個のボールを半分に分ける問題です。今回は「半分に分ける」と出題して正答率は70.5%でしたが、過去に同じボールの図の問題で「8個のボールを、同じ数ずつ2つに分ける」と出題したことがあり、こちらは正答率が33%でした。

いずれも正解は同じなのですが、使い慣れた表現とそうでない表現とで、受験生の理解が大きく異なることがわかり、興味深い結果となりました。

 

6(3)〔正答率11.3%〕空間把握

積み木の向きを変えたときの、三角形の面の表裏に書かれた数字の見え方についての問題です。
選択された選択肢の割合は、次の円グラフのようになります。

 

正解の選択肢より高い選択率のものが3つある結果になりました。

この問題は、面・数字の向き(三角形の一番長い辺を下に揃えたとき・手前の面が6、反対側が9)を正確に把握できるかどうかがポイントです。選択率がともに26%は、表裏とも数字のみに注目したものと考えられます(手前の面の6をひっくり返したとき、反対側でも数字が読める向きになっている)。このように、多くの受験生は面より数字の向きに注目する傾向があることがわかります。

 

小1

国語

平均点/満点 58.3点/100点
試験時間 30分
小問数 20問
1. 大問別正答率(想定と結果)

23の正答率は想定を上回りましたが、156の正答率が想定を下回ったため、全体としては、想定を下回りました。1の漢字の読みを答える問題では、漢字をそのまま書いたものや数字を書いた答案がありました。また、56の読解では、抜き出し問題だけでなく、選択問題でも無答率が30%を超えた小問が目立ちました。

本格的な実力判定型のテストに慣れていないことが無答率を高くした原因だと考えられます。今回のテスト結果を活用し、問題への取り組み方を見直しておきましょう。問題に粘り強く取り組む経験を重ねていくことで、確実に得点に結びつける力が身につきます。

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2. 小問別

1(4)〔正答率27.7%〕漢字の読み 八つ

(多かった誤答)無答約18% 「は」「はっ」約17% 「八」「8」約12%
「はち」から連想されたものや、漢字をそのまま書いたもの、数字を書いたものなどの誤答が多く見られ、無答率も高くなりました。漢数字は身の回りで目にすることの多いものです。「八つ」「八月」など使われ方で読みが変わりますので、一から十までの漢数字の読みについてはこの機会に整理しておきましょう。

 

4(2)〔正答率66.8%〕くっつきことば に

(多かった誤答)「へ」約22%
「とうきょう□います」にあてはまる助詞(が・を・へ・に)を選ぶ問題です。誤答のほぼすべてが「へ」でした。場所を表す語の直後なので「へ」があてはまる場合もありますが、今回の問題では、直後の「います」につながらないので「に」を選ばなくてはなりません。

語をあてはめる問題では、前後をつなげて読んでつながりがおかしくないか見直すことで、間違いを防ぐことができます。

 

5(2)〔正答率50.0%〕選択 たあくんの行動

(多かった誤答)無答約30% 選択肢イを選んだもの約17%
たあくんの行動は、本文中で「ふすまにえをかいてた」と説明されているので正解は「えをかいていた」です。選択肢イ「ふすまをあけていた」を選んだ受験生は、「ふすま」という語に影響されたものと思われます。個々の語にとらわれることなく、文意をとらえて選択肢を見比べましょう。

 

6(1)〔正答率48.3%〕選択 指示語「これ」

「これ」が指しているものを選ぶ問題です。約4分の1の受験生が選択肢ウ(ランドセル)を選んでいました。「ランドセル」は本文中何度も出てくる言葉ですが「ランドセル」を「これ」にあてはめると「ランドセルはいらない」となり文脈に合いません。自分の出した答えを見直す姿勢が必要です。

 

6(3)〔正答率19.4%〕選択 「ぼく」の気持ち

最も多くの受験生が選択肢ウ(おかあさんが大きなこえをだしたので~)を選んでいました。傍線部直前の「おかあさんの大きなこえ」に引きずられた結果だと思われます。この問題では心情が問われており、各選択肢について、できごとだけではなく心情表現を見比べることがポイントです。本文後半では心配する母に反発する「ぼく」が描かれています。このことをふまえて「おかあさんの大きなこえ」を聞いて顔を赤くした「ぼく」の心情を読み取りましょう。傍線部の近くだけを見るのではなく、幅広い範囲から解答根拠をさがすことが求められます。

 

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