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講評

2025年 2月実施 小5

小5

算数

平均点/満点 61.8点/100点
試験時間 40分
小問数 25問
1. 大問別正答率(想定と結果)

平均点は、ほぼ想定どおりの結果となりました。応用レベルの大問では、想定よりよく対応できていますが、図形の問題(68)は想定を少し下回りました。

テスト 小5 算数 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

2(3)〔正答率58.9%〕人口密度
(最も多かった誤答)「238人」18.4%

面積が31km2で人口が7405人の町の人口密度を、四捨五入して一の位までの概数で求めます。
人口密度とは、1km2あたりの人口ですから、7405÷31=238.8…より、239人が正解です。
これに対し、最も多かった誤答238人は、計算ミスも含まれると思われますが、一の位までしか計算せずに(四捨五入せずに)解答を書いたものと考えられます。
また、31000÷7405のように、わる順を逆にして求めた誤答が7%ありました。
人口密度は、小学5年生で学習します。小学校の教科書内容の定着が不十分ですので、しっかり復習してください。

 

3(2)〔正答率72.3%〕外れ値の考え方

次のハンドボール投げの記録で、いよさんの3回目の記録は「友達に邪魔をされた」という設定です。

 

テスト 小5解答 算数 3-(2)

 

このとき、いよさんの記録の平均を求める考え方として、最もふさわしいものをア~エから1つ選びます。

 

ア 5回の記録の平均を、いよさんの記録の平均とする。

イ 3回目の記録を、残り4回の記録のうちいちばん短い17mであったことにして5回の平均を求め、いよさんの記録の平均とする。

ウ 3回目の記録を、残り4回の記録のうち2回ある20mであったことにして5回の平均を求め、いよさんの記録の平均とする。

エ 3回目はふくめず、残り4回の記録の平均を、いよさんの記録の平均とする。

 

受験生の解答とその割合をグラフにまとめると、次のようになります。

テスト 小5解答 算数 3-(2)

 

この「外れ値の考え方」は、すべての小学校の教科書で扱われていることもあり、正答率は高くなりました。
不正解ではイとウの選択率が高くなりましたが、これは、もっともらしいことが書かれていることにより、知識があやふやな受験生がひっかかってしまったものと考えられます。

 

6(1)〔正答率62.1%〕立体図形(容積)
(最も多かった誤答)「27000cm3」15.8%

次の、直方体から直方体を切り取った形をした容器の容積を求めます。

 

テスト 小5解答 算数 6-(1)

 

誤答では、切り取る前の直方体の体積である30×30×30=27000(cm3)を答えたものが最も多くなりました。早とちりや勘違いによる間違いです。
また、正解は22500cm3なのですが、23500cm3や225000cm3のように、位取りの計算ミスと思われる誤答も多くありました。

 

小5

国語

平均点/満点 63.5点/100点
試験時間 40分
小問数 29問
1. 大問別正答率(想定と結果)

4(文学的文章の読み取り)の正答率が想定を下回りました。この大問の正答率が低かったのは、(4)〔正答率7.9%〕の正答率が極端に低かったからです。
しかし、1(漢字の読み書き)・2(知識・文法)・3(言葉の書きかえ)はいずれも想定を上回っていました。そのため、全体としては想定をやや上回る結果になりました。

テスト 小5 国語 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

2(3)〔正答率29.9%〕類義語 好意-親切
(多かった誤答)「大」33.4% 無答23.1%

「好意」の類義語である「□切」の□にあてはまる漢字一字を答える問題です。
「大」という誤答だけでなく、無答も目立ちました。「親切」という言葉は小学五年生にとって難しい言葉ではありません。無答が多かったのは「好意」の意味がわからなかったからだと考えられます。
「大切」の類義語は「大事」であり、「好意」ではありません。言葉の意味と合わせて、反対語・類義語も合わせて覚えておくと、語彙力が身につきます。日ごろから意識して覚えるようにしましょう。

 

2(6)〔正答率24.6%〕修飾語

テスト 小5解答 算数 2-(6)

 

次の文で、述語「ある」を修飾する言葉を答える問題です。

(ア)明日の (イ)夕方から (ウ)新たな (エ)企画の (オ)会議が ある。

 

誤答で特に目立ったのは選択肢オ「会議が」です。選択肢オはこの文の主語であり、述語を修飾することはありません。「主語・述語の関係」と「修飾・被修飾の関係」の区別がついていないことがうかがえます。

 

4(4)〔正答率7.9%〕選択 おハルさんの気持ち

テスト 小5解答 算数 4-(4)

 

妹がけがをして不安になって泣いている「私」を、優しく撫でている「おハルさん」の心情の説明として最も適当なものを選ぶ問題です。妹が心配でたまらない私を「いじらしく思っている」という選択肢エが正解ですが、正解者が受験生の1割にも満たない結果となりました。「いじらしい」という言葉が難しいうえに、「泣いている子どもをいじらしく思う」という大人の心情を捉えることができなかったと考えられます。
最も多い誤答は、選択肢ア「母親の不在で不安になっている『私』をなんとか落ちつかせたい」でした。「母親の不在」はできごととしては正しいのですが、「母親の不在で不安になっている」のではありません。次に多い誤答である選択肢イの「申し訳なく思っている」という内容は、本文中から読み取れません。おハルさんは「大丈夫だ」と言っていることが読み取れれば、正解ではないことに気づけたはずです。選択肢の内容を本文中から正確に吟味する力が試されました。

 

5(4)〔正答率48.0%〕抜き出し 指示語 そうした行い
(多かった誤答)無答17.0% 「もちろん、」8.4% 「人間と野生」8.1%

指示語の問題です。野生動物を「苦しめている」行為である「人間の野生動物に対する度を越したエサやり」の最初の五字が正解です。
無答率が高くなったのは、指示内容が直前ではなく、二十字の言葉を探すのに手間取ったからだと考えられます。正解を見つけようとする粘り強さが見られませんでした。
誤答の「もちろん、」は傍線部の直前の一文の冒頭、「人間と野生」は傍線部の直前の段落の冒頭です。「そうした行い」という指示語が直前の内容をまとめたものだと誤読したのだと思われます。指示語が指している言葉を正確に読み取ることが、文脈を正確に掴むことの第一歩となります。

 

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