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講評

2025年 2月実施 小4

小4

算数

平均点/満点 60.7点/100点
試験時間 40分
小問数 25問
1. 大問別正答率(想定と結果)

全体としては、想定を少し下回る結果となりました。応用~難問レベルの問題が並ぶ5以降で、うまく対応できない受験生が多かったようです。

テスト 小4 算数 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

6(1)〔正答率26.9%〕タイルの枚数

例のように、正方形の形をしたタイルを並べ、大きな正方形の形を作ります(例の形で並べるタイルは36枚)。

テスト 小4解答 算数 6-(1)

 

このとき、ア~オのタイルの枚数のうち、並べて大きな正方形を作れないものをすべて選ぶ問題です。

ア 16まい  

イ 25まい  

ウ 40まい  

エ 64まい  

オ 77まい  

 

大きな正方形を作ることができるタイルの枚数は、(1辺の枚数)×(1辺の枚数)から、同じ数を2回かけてできる数、すなわち平方数です。よって、ア(16=4×4)・イ(25=5×5)・エ(64=8×8)は平方数なので、答えはウ・オです。
受験生が解答した記号の総数をすべてカウントし、割合で表すと、次のグラフのようになりました。

テスト 小4解答 算数 6-(1)

 

正解の選択肢では、オよりウの選択率が低くなっていますが、個別に分析すると、ウを選択した答案は、大多数が正解(「ウオ」と答えて正解)できていました。
これに関して、不正解の選択肢では、イの割合が非常に高くなっていますが、不正解の答案では、「イオ」と答えたものが多くありました。イとオの、他の選択肢と違うところは、4で割り切ることができない数である点です。すなわち、「大きい正方形ができない枚数は4で割ることのできない枚数である」と考えた受験生が多くいたものと考えられます。

 

7(1)〔正答率28.1%〕見積もり
(多かった誤答)「2300人」36.2% 「2000人」17.4%

次の表で、1日ごとの人数を、切り上げて上から1桁の概数にし、3日間の合計人数を見積もる問題です。

テスト 小4解答 算数 7-(1)

 

切り上げて概数にするので、正しい考え方は、465人→500人、831人→900人、970人→1000人より、500+900+1000=2400(人)となります。
これに対し、2300人の誤答は、それぞれを四捨五入し、465人→500人、831人→800人、970人→1000人として合計を計算したものです。
2000人の誤答は、465+831+970=2266(人)を求め、四捨五入して2000人としたようです。
このように、切り上げて概数にするものを、四捨五入してしまった受験生が多くいたことがわかります。

 

8(1)〔正答率49.4%〕演算記号
(最も多かった誤答)「7」25.4%

演算のルールは、「Aを□個かけることをAと表す」です。また、例として、32=3×3=9、33=3×3×3=27が与えられています。
問題は、93を計算したときの一の位の数を求めます。
正解は、9×9×9=729より、9となりますが、最も多かった誤答の7は、9×3=27としたようです。
このような問題では、ルールを読み、例を見て確認し、よく理解してから解くようにしましょう。

 

小4

国語

平均点/満点 66.1点/100点
試験時間 40分
小問数 29問
1. 大問別正答率(想定と結果)

15すべての大問で、正答率は想定を上回りました。1(漢字の読み書き)・2(知識・文法)・4(文学的文章の読み取り)・5(論理的文章の読み取り)の正答率は想定に近い結果が出ていましたが、3(言葉の書きかえ)は想定を大きく上回りました。想定を下回った問題が少なかったため、試験全体の正答率は想定を上回りました。

テスト 小4 国語 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

1(9)〔正答率35.2%〕漢字の書き 国土
(多かった誤答)「国度」42.1% 無答17.1%

問題文「日本のコクド。」をもとに、「コクド」の書きを答える問題です。
最も多かった誤答は「国度」です。この他にも、「土」を間違えて「道」などと答えた答案が見られました。問題文の情報量が少ないのでイメージを捉えにくかったかもしれませんが、「国度」のように存在しない熟語は正解になりません。また、「国道」のように読みが違う言葉も正解になりません。
「国土」は小学四年生が日常会話でよく使う言葉ではありませんが、意味は文字通り「国の土地」であり、理解しやすい言葉といえます。熟語の読みをもとに使う漢字を正しく判断するためには、新聞や本などの活字に多くふれることで、熟語をたくさん見知っておくことが重要になります。

 

2(3)〔正答率64.4%〕類義語 他国―海外
(多かった誤答)「国」18.7% 無答9.1% 「他」6.8%

「他国」の類義語を答える問題です。正解の類義語は「海外」ですが、一字目の「海」は問題の中であらかじめ示されているので、二字目の「外」のみを答えればよい形です。
誤答として最も多かったのは「国」で、次いで多かったのは「他」です。元の言葉(他国)の一字目もしくは二字目がそのまま正解になる場合もありますが、この問題では二つの熟語の中に共通した漢字はありません。類義語の問題においては、こうした形がまったく違う二つの熟語の組み合わせがよく出題されます。初見で正解の語を思いつくのは難しい場合もあるので、こうした問題に苦手意識がある人は、問題集などを活用して集中的に学習しておきましょう。

 

4(3)〔正答率65.6%〕選択 言いかえ 駅のプレート

テスト 小4解答 国語 4-(3)

駅のプレートを表した図として最もよいものを選ぶ問題です。

テスト 小4解答 国語 4-(3)

 

そのプレートが「よこ書きの字」で書かれていることと、「右から左に」書かれていることを本文の内容から読みとり、その2つの条件に合う選択肢イが正解です。
選択肢ウ・エの図はいずれも「たて書き」ですが、これらの選択肢を選んだ受験生はそれほど多くありませんでした。一方、最も多かった誤答であるアの図は、「よこ書き」ですが、文字が「左から右に」書かれています。「たて・よこ」の判断よりも、「左・右」の判断の方が、受験生にとっては難しかったようです。

 

5(3)〔正答率35.3%〕記述 みのが揺れている理由
(多かった誤答)理由を表す表現「から・ため」がないもの23.9% 無答23.7% 「古いクチクラを新しいクチクラにとりかえる」6.6%

サクラの小枝についているミノムシのみのが盛んに揺れている理由を、15~20字で記述する問題です。
理由を記述する問題においては、末尾に「から」もしくは「ため」をつけて答える必要があります。しかし、今回の問題ではそうした文末表現を欠いた答案が多く見られました。問いと答えを正しく対応させることは、どのような記述問題においても重要です。
次に多い誤答である「古いクチクラを新しいクチクラにとりかえる」は、「脱皮」を言いかえた表現です。「脱皮」に関する内容は、傍線部を含む文とは別の段落で説明されており、この問題で触れるべき「羽化」とは別の内容です。このような形で誤答した受験生は、段落単位で内容や展開を把握することを意識して文章を読むようにしましょう。

 

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