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講評

2025年 2月実施 小3

小3

算数

平均点/満点 66.8点/100点
試験時間 30分
小問数 20問
1. 大問別正答率(想定と結果)

全体としては、想定を上回る結果となりました。難問レベルの4以外のすべての大問で想定を上回っています。

テスト 小3 算数 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

2(6)〔正答率54.2%〕立体図形

積み木をいろいろな方向から見た図ア~エのうち、3個が同じ積み木のとき、別の積み木を選ぶ問題です。

 

テスト 小3解答 算数 2-(6)

 

受験生の解答は、次のグラフのようになりました。

 

テスト 小3解答 算数 2-(6)

 

不正解の選択肢3つのうち、イの選択率が他より明らかに高くなりました。
これは、アとエが同じ積み木であると見抜くことのできた受験生が多かったことを表します。いずれも○と▲が共通して見えることが理由だと考えられます。
すなわち、大半の受験生(イまたはウを解答した88%の受験生)は、まずアとエを同じ積み木と認識し、イとウを観察して解答となる形を選んだようです。
なお、イとウの判断は、上下が同じ向きのアとウ、またはイとエを見比べることで、ウが別の積み木(正解)とわかります。

 

4(3)〔正答率32.1%〕平面図形(長さ)
(多かった誤答)「無答」15.7% 「56cm」11.2%

3つの円ア・イ・ウを並べ、中心を結んでできた三角形の周囲の長さが93cmのときの辺アイの長さを求めます。

テスト 小3解答 算数 4-(3) テスト 小3解答 算数 4-(3)

 

正答率が低く、無答も多かったので、取り掛かりにくい問題であったことがうかがえます。
正解は、93-9-13-15×2=41(cm)となり、円ウの半径15cmを2つ分除くことがポイントですが、56cmとした誤答は、15cmを1つ分しか取り除かなかったことが原因です。

 

5(2)〔正答率58.4%〕論理(数の組み合わせ)

ジャンケンをして、勝つと5点、負けても1点もらえるゲームについての問題です。
りつさんとれおさんがジャンケンを何回かし、りつさんが32点、れおさんが16点になったとき、①ジャンケンをした回数と、②りつさんが勝った回数を求めます。
なお、この問題は、①と②でそれぞれ部分点が加算されます。
結果は、次のグラフのようになりました。

テスト 小3解答 算数 5-(2)

 

正解は、①が8回、②が6回です。
少なくとも②は正解できた受験生が64.8%と、過半数を超えました。
②のみ正解した答案を分析すると、大多数が①を12回と解答していました。これは、りつさんが6回勝ったので、負けも6回と決めつけたことが原因と考えられます。
正しくは、6回勝つと、得点が5×6=30(点)なので、32点のうち残り2点は2回負けて得られた得点になることから、ジャンケンの回数は6+2=8(回)となります。

 

小3

国語

平均点/満点 60.0点/100点
試験時間 30分
小問数 25問
1. 大問別正答率(想定と結果)

15の各大問とも、正答率は想定に概ね沿っていました。試験全体の正答率も、ほぼ想定通りでした。1(漢字の読み書き)・2(知識・文法)・3(言葉の書きかえ)は想定をやや上回っており、4(文学的文章の読み取り)・5(論理的文章の読み取り)の正答率は想定をやや下回っていました。

テスト 小3 国語 正答率(想定と結果)

 

2. 小問別

1(7)〔正答率27.7%〕漢字の書き 古風
(多かった誤答)無答29.4% 「小風」18.9% 「幸福」13.4%

問題中の例文「コフウな家に住む。」をもとに、「コフウ」を漢字で書く問題です。
最も多かった誤答である「小風」を含めて、「フウ=風」は正しく書けているものの、「コ=古」を誤っている答案が多数見られました。2番目に多かった誤答「幸福」は、問題文にあてはめると文の意味は通りますが、読みが「コフウ」ではない以上、正解にはなりません。

 

2(7)〔正答率11.6%〕修飾語

テスト 小3解答 国語 2-(7)

 

次の文で、傍線部が修飾している言葉(=傍線部の被修飾語)を選ぶ問題です。
(ア)お父さんの へやには (イ)ふしぎな (ウ)形の (エ)つぼが (オ)たくさん (カ)あった。
連用修飾(動詞や形容詞といった用言と、その修飾語の関係を捉える内容)が問われています。傍線部「へやには」と正解の選択肢カ「あった」との間に複数の言葉があるため、正解を判断しにくかったものと思われます。連用修飾においては、修飾語と被修飾語が離れていることも多いです。また、「主語・述語の関係」と混同しやすいケースもあるため、一般に正答率は低くなりがちです。
最も多かった誤答は、傍線部の直前にある選択肢ア「お父さんの」でした。「お父さんの」は「へやには」を修飾している言葉です。つまり、「へやには」は「お父さんの」に修飾されていることになります。修飾している(修飾)・修飾されている(被修飾)の区別ができていなかったために、約3分の1の受験生が選択肢アを選んでいました。
今後文法の理解を深める中で、連体修飾と連用修飾の違いを認識し、修飾と被修飾の関係を区別できるよう、学習を積み重ねていくことが大切です。

 

4(3)〔正答率8.1%〕記述 苺の気持ち
(多かった誤答)無答35.3% 苺の心情が異なるもの23.1% 心情を表す言葉を欠いたもの21.7%

主人公・苺の心情を記述する問題です。傍線中の「おっこちそうなほど、目をまるくしている」という表現から、「驚いている」という心情を読み取ることがポイントでしたが、心情を捉え間違った答案や、心情の説明そのものを欠いた答案が目立ちました。「目をまるくする」は、人が驚いたときに使われる慣用表現です。こうしたヒントを的確に読み取って、心情を表す言葉を自分で考えて記述することが必要です。

 

5(3)〔正答率65.3%〕選択 ずるい理由

テスト 小3解答 国語 4-(3)

 

テントウムシは、まずい味がする「黄色い汁」を体から出すことによって、鳥などの天敵から襲われにくくなっています。
一方、テントウムシによく似た姿をしているハムシやゴミムシダマシなどの虫は、体からまずい汁は出しませんが、テントウムシ同様に鳥などから襲われにくくなっています。これらの虫が、「ほんとうはまずい味ではないのに」テントウムシと姿が似ているために敵からまずい虫とみなされて襲われずに済んでいることを指して、筆者は「ちょっとずるい」と表現しています。
したがって、正解は上記の内容を正しく表現した選択肢ウ「テントウムシに似ているだけで安全に生活しているから。」になりますが、17.8%の受験生が選択肢エ「テントウムシのまねをすることで敵に見つからないから。」を選んで誤答していました。「敵に見つからない」のではなく、敵に見つかってもまずいテントウムシだと思われるから襲われないのです。
選択問題を解く際は、本文に立ち返って、細かい部分まで各選択肢の内容の正誤を確かめるようにしましょう。

 

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