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講評

2022年 11月実施

小3

小3

算数

平均点/満点 64.6点/100点
試験時間 30分
小問数 20問
1. 大問別正答率(想定と結果)

計算問題や基本・応用レベル問題で想定以上の正答率となったため、全体の平均点は、想定を少し上回る結果になりました。

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2. 小問別

5(2)〔正答率19.7%〕立体図形

図のように、直方体の形をした箱を長さ40cmの1本の輪ゴムでしばるとき、輪ゴムが伸びる長さを求めます。

図に表されていない(見えない)部分の輪ゴムの伸びまで正確に把握することがポイントです。

以下のように、辺の長さごとに考えます。

  • 5cmの部分…見える1箇所+見えない(底)1箇所 → 5cmは2箇所
  • 11cmの部分…見える1箇所+見えない(底)1箇所 → 11cmは2箇所
  • 8cmの部分…見える2箇所+見えない(奥・左)2個所 → 8cmは4箇所

 

誤答として最も多かったものは、すべての部分が4箇所ずつあると考えて解答したもの(20%)です。このように考えた受験生の多くは、「直方体の縦・横・高さを表す辺はそれぞれ4本ずつある」という知識をそのまま用いたものと思われます。正しい知識を身につけることは重要ですが、知識だけに頼らず、目の前の事象に当てはめて考えることが大切です。

 

6(1)〔正答率68.3%〕(2)〔正答率20.1%〕論理

4チームのリレー前に行った3人の順位予想と、リレー後の結果についての3人の会話を読んで問いに答える問題です。

 

(1)は、次の会話から1位のチームを求めます。

 

あきらさん「1位のチームは、だれも当てることができなかったね。」

 

男の子の名前を答えた誤答(15%)や順位などの数字を書いた誤答(5%)があるなど、問われていることがわからなかった受験生も少なくなかったようです。

(2)は、次の会話から、1人別に、順位を当てたチームの数を求めます。

 

かんたさん「2位から4位までは、少なくともだれか1人は当てることができたよ。」

 

低い正答率と無答(21.7%)の多さから、「少なくとも」ということばの使い方が理解できている受験生が少ないことがわかります。

 

7(1)〔正答率67.8%〕数作り

数字が書かれたカードを並べ、その数の読み方を選択する問題です。

ポイントは「左はしから0を並べてもかまわない」という、これまでの数字つくりとは異なるルールがあることです。例にしたがって答えます。

 

この8まいのカードすべてを左から1列にならべて、数を作ります。このとき、左はしから0をならべてもかまいません。

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次のように並べられた数の読み方を、あとのア~エから選択する問題ですが、全受験生が解答した選択肢の割合をグラフに表すとあとの円グラフのようになります。

ア 1220万212イ 12万20212ウ 122万212エ 122万2012

 

一の位(右端)から順に確かめれば容易に正解することができます。反対に、左端の1から4桁ごとに区切るとアのように1220万という誤答が発生します。

 

小3

国語

平均点/満点 57.6点/100点
試験時間 30分
小問数 25問
1. 大問別正答率(想定と結果)

1(漢字の読み書き)・2(知識・文法)の学習内容は、学年相応に身についているといえます。また、3(言葉の書きかえ)も、多くの受験生が問題の指示を正しく理解して言葉を書きかえることができていました。読解問題(45)では、いずれの大問も想定を5%前後下回っていました。

試験全体の正答率は想定をやや下回ったものの、ほぼ想定通りでした。

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2. 小問別

1(6)〔正答率40.2%〕漢字の書き 広大
(多かった誤答)「広」の同音異字(「こう」と読む別の漢字)を答えたもの約60% 無答約27%

「コウ」を正しく「広」と書くことができずに誤答した受験生が目立ちました。「コウ」と読む漢字は、「広」の他にも「公」・「校」・「高」等たくさんあります。こうした問題を正解するには、問題文「コウダイな砂ばくを見てみたい。」の意味を正しく理解した上で答えることが大切です。

 

2(4)〔正答率23.0%〕辞典に出る順 拗音(小さい「ゃ」・「ゅ」・「ょ」)
(多かった誤答)「ア➝イ➝エ➝ウ」約40% 「エ➝ア➝イ➝ウ」約25%

ア「チャンス」・イ「ちゅうしゃ」・ウ「ちょうちょ」・エ「ちよがみ」の4語が国語辞典に載っている順番を答える問題です。選択肢ア~選択肢エとも1字目は「ち(チ)」なので、2字目をもとに語順を考えます。

まず、国語辞典では五十音順(「や➝ゆ➝よ」の順)で言葉が載っているので、1番目・2番目は「ア➝イ」です。そして、選択肢ウと選択肢エの3字目を比べて、3番目と4番目の語順は「ウ➝エ」とします。

最も多かった誤答「ア➝イ➝エ➝ウ」は、選択肢ウと選択肢エの3字目を確認せずに拗音の語順のルール(拗音(小さい「ょ」)は通常の音(「よ」)より後にくる)を優先させたために起こったといえます。2番目に多かった誤答「エ➝ア➝イ➝ウ」も、五十音順に載っている原則よりも「通常の音➝拗音」というルールを誤って優先させた結果起こったといえます。

誤答した人は、自分が間違えたポイントを受験後に把握した上で、今後同じ間違いを繰り返さないよう復習しておきましょう。

 

4(3)〔正答率68.4%〕選択 「ぼく」の気持ち

ため息をついたときの「ぼく」の心情を一語で表現した選択肢の中から、最もよいものを選ぶ問題です。四つの選択肢(ア「不満」・イ「後悔」・ウ「あきらめ」・エ「いらだち」)はいずれも単純に考えると人がため息をつく際の心情としてはあてはまり得るので、傍線部の「ぼくはため息をついた」という表現だけをもとに考えたのでは正解は決まりません。

この問題に正解するには、傍線部の後の部分まで落ち着いて読み進めた上で、「ぼく」が「あーあ、時間かせぎなんかしないで、さっさと読めばよかった」と、過去の自分の行動を後悔していることを読み取る必要があります。このように、読解問題においては傍線部と選択肢を見ただけでは正解が決まらないのが普通です。紛らわしい誤答選択肢に惑わされないようにするためにも、本文の内容を広く参照した上で妥当な答えを選べるよう判断力を磨きましょう。

 

5(2)〔正答率51.3%〕抜出 イネの根のやくめ
(多かった誤答)無答約27% 「はいにゅう」約23%

イネの根がすい上げるものは何かを答える問題です。問題の中で(くきをささえ、成長に必要な〈   〉をすい上げてくきや葉に送るやくめ。)という一文が与えられており、解答字数も五字と短いので、抜き出し問題としては比較的取り組みやすい問題といえます。

誤答として最も多かった「はいにゅう」は、文章の内容と一致しません。この他にも、手近に目についた五字の言葉を単純にあてはめたと考えられる誤答が散見されました。

また、問題の条件に合わない答えも多く見られました。「五字でぬき出しなさい」と指示された問題においては、四字や三字の言葉を抜き出して答えたもの、本文中の言葉をそのまま抜き出さず言葉を加工して答えたもの等は、正解になりません。文章を読解することに加えて、試験のルールを厳守することにも気を配るようにしましょう。

 

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