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講評

2022年 2月実施

小6

小6

算数

平均点/満点 63.0点/100点
試験時間 40分
小問数 25問
1. 大問別正答率(想定と結果)

平均点は、ほぼ想定通りとなりました。小6で学習した3(データの活用)・4(場合の数)が想定を5%ほど下回りましたが、応用・発展レベルの7(整数)は粘り強く対応できていました。

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2. 小問別

5(2)〔正答率21.5%〕組み合わせ

50gと70gのおもりを使って、150gから250gまでの重さを10gきざみで作るとき、作ることのできない重さをすべて求めます。
正解は160g・180g・230gです。
全解答を、次の①~⑤に分類した結果を円グラフに表しています。
正解
正解の3つを答えた不正解(正解以外の間違いも答えた)
正解の3つのうち2つまでは答えた不正解
正解の重さを答えられなかった不正解
無答

 

受験生の62%が、正解の3つの重さを求めることができていますが、②のように、余計な重さを解答して得点できなかったものには、190gと240gを答えている場合が目立ちました。
また、④では、155gのような、一の位の数が0でないような解答が多く、⑤の無答とあわせ(34%)、これらの受験生は問題の意味が理解できなかったものと思われます。

 

6(1)〔正答率47.3%〕縮尺

縮尺が50万分の1の地図上での14cmの実際の距離を求めます。
縮尺を正しく理解し正確に計算までできているにも関わらず、cmをkmに直す単位換算の段階で間違え、7kmや700km(正解は70km)とした解答が、あわせて32%もありました。

 

7(2)〔正答率44.9%〕演算のきまり・偶数と奇数

数を並べるのに、次のようなきまりが与えられています。

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問題は、2番目まで並べる数を①~③のようにしたとき、3番目以降の数がア~ウのうちどのように並ぶかを選んで答えます。
① 偶数のみ並べる
② 偶数と奇数の両方を並べる
③ 奇数のみ並べる

ア 偶数のみ並ぶ
イ 偶数と奇数の両方が並ぶ
ウ 奇数のみ並ぶ

無答以外の不正解答案で、①~③のそれぞれで選択した記号の割合は次の表のようになります。(色枠は正解)

 
34% 6% 13%
7% 30% 10%
6% 11% 24%
合計 47% 47% 47%

 

①→②→③の順にア→イ→ウの選択率が高くなっていることがわかります。これは、番号と選択肢の文章が似通っているため、数をあてはめて試すことなく安易に解答したことが要因であると考えられます。
このような問題では、簡単な数をあてはめて試行することがポイントです。試してみる、という姿勢は、学習時だけでなく、実生活においても大切なことです。日頃から心がけるようにしましょう。

 

小6

国語

平均点/満点 56.2点/100点
試験時間 40分
小問数 29問
1. 大問別正答率(想定と結果)

4(文学的文章の読み取り)の正答率が想定を上回りましたが、2(知識・文法)・5(論理的文章の読み取り)の正答率が想定を大きく下回ったため、全体的には想定を下回りました。
2は、(3)・(4)「外来語」と(5)・(6)・(7)「文の組み立て」のすべての問題の正答率が60%を下回りました。(1)・(2)「筆順」の正答率も想定を下回っており、語彙問題についてはさらなる知識の定着が必要です。
3は、(1)〔正答率34.1%〕の正答率が想定を大きく下回りました。解答の一部が欠落したものが多く、雑な解答が目立ちました。
4は、選択問題で正答率が75%を超え、大きく想定を上回りました。(3)〔正答率33.9%〕の記述問題は部分点を取った解答が多く、想定を上回りました。記述問題に粘り強く取り組む姿勢が見られました。
5は、論説文の書き方について書かれた文章でした。無答率は低く、最後まで落ち着いて解くことができたようです。しかし、内容が難しいうえに具体例が頻出するため、文脈が把握しづらく、全体的に得点が伸び悩みました。

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2. 小問別

1(1)〔正答率52.1%〕漢字の読み 往路
(多かった誤答)「じゅうろ」約39%

「往」を「じゅう」と読む誤答が多く見られました。「じゅう」と読むのは、「往」と似た形をした「住」です。「往路」という言葉を知らないことに加えて、形の似た漢字を混同していると考えられます。漢字の形が似ていても、意味や読みは異なります。漢字の形と意味、読みはセットで覚えましょう。

 

2(4)〔正答率30.4%〕外来語 プロセス

外来語と同じ意味の熟語を答える問題です。
誤答は、選択肢エ「機能」・選択肢オ「理想」の二つに集中しました。正解の「過程(プロセス)」も、誤答の「機能」「理想」も、小学生が日常的に使う言葉ではありません。難しい言葉に出会ったとき、よく復習して言葉の知識を増やすことが大切です。

 

3(1)〔正答率34.1%〕言葉の書きかえ
(多かった誤答)「きのう」を欠くもの約36% 「家の」を欠くもの約16% 「庭で」を欠くもの約13%

「きのう」「家の」「庭で」などの修飾語を欠いた解答が目立ちました。特に「きのう」は修飾する言葉「やきました」から離れており、見落としがちでした。
言葉を書きかえるときには、一部が欠落することがないよう、できあがった解答をしっかりと見直すことが必要です。

 

5(1)〔正答率43.5%〕選択 接続語
(多かった誤答)「A ウ  B エ」約41% 「A イ  B エ」約10%

誤答の大半は、( B )を選択肢エ「だから」としていました。「だから」は順接の接続語であり、正解の選択肢イ「ただし」は説明・補足を加える接続語です。接続語がつないでいる部分に線を引き、その関係性を整理すれば、文脈を捉えることができます。

 

5(4)〔正答率47.1%〕選択 定義が重要な理由

選択肢ア・選択肢ウを選んだ受験生は、「議論への関心がうすれ」「主張が弱くなる」などの本文中に出てこない言葉に注目できていません。本文中に根拠がない言葉を含んだ選択肢は正解ではありません。選択肢の内容をよく吟味すれば正解にたどり着くことができます。

 

小6

英語

平均点/満点 80.5点
小問数 37問
今回の出題意図

新学習指導要領に基づき、今年度から小学校での英語の授業が教科化されました。

習熟度に応じた検定試験は多く存在しますが、今回の学力テストでは全国の小学5・6年生が同じ問題に挑戦する、という実態調査の形をとりました。今後の学習の指針としてテストおよび結果をご活用ください。

今回の学力テストでは、次の力を問う出題を行いました。なお、出題内容は身近な単語や、外国語活動および授業でよく使われる表現を中心にしています。

1. 基本的な単語や文を聞く力
2. 基本的な単語や文を読む力
3. アルファベットや基本的な単語を書く力

英語教科化後、5・6年生では年間70コマの授業を通して、従来外国語活動で重視されてきた「聞く」「話す」に加えて、新たに「読む」「書く」も含めた教科学習を行います。
今回のテストでは「読む」「書く」の力を問う問題も盛り込むことで、小学生が、現状でどのくらい英語を読むことや書くことに親しんでいるかも併せて調査しました。

 

単語や文の聞き取り

[1]では「単語の聞き分け」を問いました。野菜(cucumber)や職業(firefighter)の聞き分けがよくできており、その正答率は共に98%以上となっています。一方で、雑貨(tie/watch/wallet)に関する少し複雑な聞き分けは、64.4%と低くなりました。この大問全体の正答率は90.6%と非常に高い結果となりました。

[2]では「文の聞き分け」を問いました。大問正答率は90.9%でした。数字(six/seven/eight)や、動作(wash the clothes/cook lunch/clean my room)の聞き分けがよくできており、正答率はそれぞれ98%前後となりました。一方で、数字(four/fourteen/forty)のやや複雑な聞き分けが問われた問題の正答率は73.3%と低くなり、また、動詞(writing/reading/opening)の聞き分けの問題の正答率も、87.2%とやや低くなりました。

 

 

対話の聞き取り

[3]は大問正答率72.4%でした。特に、(2)の正答率は55.9%と低くなりました。これは、“Is that a star?”という質問に対し、返答“No, it’s an airplane.”を選択することを求めた問題でしたが、別の選択肢に“No, I’m not.”という誤答が含まれていたことで、難度が上がったと考えられます。対話の聞き取りにあたっては、まず音声を通じて、数多くの文章のパターンを身につけ、文意を確実に掴むことを心がけましょう。

 

アルファベットの書き取り

[4]ではアルファベットの書き取り問題を出題しました。大問全体の正答率は98.8%で、大文字と小文字ともによく書けていました。小文字のyの正答率が最も低く、誤答としては、大文字を小さく書いただけの解答や、文字の高さがつかめていない解答が散見されました。今回は、4線の使い方も採点基準としています。

[4]の正答率

  (1) B (2) Q (3) V (4) h (5) k (6) y
小5 99.6% 97.3% 98.3% 96.2% 96.1% 94.2%
小6 99.9% 98.8% 99.1% 98.7% 98.3% 98.2%

 

単語の書き取り

[5]では単語の書き取り問題を出題しました。大問全体の正答率は56.2%でした。(1)mapのように、1文字1音で構成されている単語や、(6)eggのように、外来語として見聞きする単語の正答率が高くなりました。また、5年生での大問全体の正答率は34.1%となっており、この結果と比較すると、6年生の書き取る力が大きく上昇していることが分かります。

[5]の正答率

  (1)map (2)desk (3)bike (4)bread (5)dish (6)egg
小5 49.3% 45.1% 20.6% 18.4% 13.8% 57.2%
小6 71.9% 73.3% 43.8% 32.6% 29.5% 86.3%

 

誤答分析を通じ、いろいろな傾向が見えましたので紹介します。

①ローマ字との混同
ローマ字学習が英語学習にとってプラスかマイナスかは議論が分かれます。今回、ローマ字のルールで書かれた解答が多く見受けられました。
(正)bike - (誤)baik
(正)egg - (誤)eggu

②鏡文字
bとdを混同する鏡文字での答案も見受けられました。アルファベットを練習するさいに、意識して区別しましょう。
(正)desk - (誤)besk
英単語を覚えるさいには、カタカナ読みにならないよう、英語の音をしっかり聞いて、英語のリズムでインプットしましょう。また、小学校の新指導要領で求められる「書く力」は、

①大文字、小文字を活字体で書ける
②簡単な語句や基本的な表現を書き写すことができる

までですので、焦る必要はありません。現時点で「どのくらい書けるのか?」という力試しと捉えてください。

 

単語や文の読み取り

[6]では文を認識する力を問いました。大問正答率は87.2%と高い結果となっており、答えのカギとなる単語の判別が良くできていました。道具(fork)や衣類(sweater)などの名詞を問う問題がよくできていたのに対し、状態を表す形容詞を問う問題の正答率は76.6%、位置を表す前置詞を識別する問題の正答率は76.0%と低くなりました。

[7]では対話を読み取る力を問いました。大問正答率は75.6%でした。最も正答率が高かった問題は“What sport do you play?”に対する返答を選ぶ(4)で、その正答率は87.7%となりました。一方で、“How much is this orange?”という質問に対する返答を問う(5)の正答率が62.5%と最も低くなりました。誤答選択肢の中に“three”という単語が含まれており、その選択肢を選んだ受験者が多かったようです。学習にあたっては、まずは表現やパターンを数多く覚え、その後、文脈に応じ柔軟に対応できるようになることを目指しましょう。

 

アンケート結果との相関関係

今回、同時にアンケートを行い、テスト結果との相関関係を調査しました。

 

英語への興味・関心とテスト結果

まず受験者が英語に対してどんな興味・関心を持っているか見てみましょう。

 

どんなことをしてみたい

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多くの受験生が「旅行に行きたい」と思っています。さらに踏み込んで海外留学や海外生活を希望する人は2割未満に留まりました。

 

次にテスト結果との関係をみてみましょう。

 

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留学や、海外での生活を志向する受験者の方が平均得点が高い結果となりました。逆に、英語に対してあまり興味がないと答えた受験者の得点が最も低くなりました。このように、興味・関心と平均点の間には相関関係が見られます。

 

学習期間とテスト結果

さらに英語学習歴を尋ねたところ、9割以上の受験者が学校以外に何らかの英語学習をしていることが判明しました。学習歴5年以上の人も4分の1います。

 

 

では、学習期間は結果に反映されるのでしょうか?学習期間別の得点をみてみましょう。

 

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学習期間が長いほど、平均点が高くなる傾向が見られます。

 

英検資格とテスト結果

英検資格の取得状況についても尋ねてみました。

 

 

英語教育への注目が高まり、小学生のうちから英検をめざす子どもが増えているといわれます。受験者の中での英検資格保持者は約32%でした。特に、今回のアンケートでは、4級を取得した受験者が増加している様子が伺えました。2021年6月に実施した学力テストの際のアンケートでの4級取得者の割合は約11%、また、11月実施のアンケートでは約13%でしたが、今回2月のアンケートで、この割合は約16%となりました。他の級も同様に取得者の割合が増えていることから、全体として小学生の間で、英検への注目度が高まっているようです。英検5級は中1内容です。中1のスタート段階で、すでに習熟度に相当の開きがある実態がわかります。

 

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英検の取得級と今回のテスト結果の間にも比例関係が見られます。興味をもった方は、英検にも積極的にチャレンジしてみましょう!

 

最後に

新指導要領の導入により、英語学習が一層本格化しつつあります。今回の学力テストの結果にも、その影響が現れています。6月実施の学力テストや11月実施の学力テストと今回の結果を比較すると、各問の正答率が高くなってきており、英語が教科化されたことによる小5・小6の英語力の向上を伺うことができます。また、英検資格の保持者の割合に、小5・小6共に4~5%の増加が見られるなど、全体として小学生が英語学習に積極的に取り組む傾向になりつつあることが分かります。一方で、英語学習において、第一に大切にして頂きたいのは、お子様の学習へ対する意欲を育むことです。アンケートからも見られるように、お子様自身が英語に対して興味・関心を向けることが、結果として英語力向上に繋がります。本、映画、旅行など様々な手段を活用して、知的好奇心を刺激して頂きたいと思います。

また、今回のテストは、競争ではなく、現段階での診断ツールとしてご活用ください。現状の力を把握し、今後の英語学習の目標を立てて頂ければと思います。

この学力テストが、少しでもお子様の英語学習への動機づけとなれば幸いです。

 

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