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講評

2019年 6月実施

小6

小6

算数

平均点/満点 59.5点/100点
試験時間 40分
小問数 25問
1. 大問別正答率(想定と結果)

全体の正答率も、各大問ごとの正答率も、ほぼ想定に近い結果となりました。小5での学習内容(整数・単位量あたり・円・割合)について、基本問題を取りこぼしなく正解できたことが要因の一つです。

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2. 小問別

2(5)〔正答率45.8%〕倍の考え方の利用
小4で学習する知識で解く問題で、もとにする量を正しく捉えることがポイントです。この問題では、コーヒーがもとにする量、ジュースが比べる量ですが、これを逆にして8160円とした誤答が12%ありました。また、無答が15%ありました。

3(2)〔正答率22.3%〕3つのおうぎ形の周りの長さの合計
弧と半径を合わせた長さを求めます。弧の長さである18.84cmだけを答えた誤答が35%と、正解よりも多くありました。おうぎ形の周囲の長さを求める問題では、半径の長さを忘れがちになるので、注意が必要です。

5(1)〔正答率69.0%〕十二角形の対称軸の本数
正六角形を3つ合わせて作った十二角形の対称軸の本数を求める問題です。誤答として最も多かった(15%)のは12本で、「正多角形の対称軸が頂点の数と同じになる」という知識を使ったものと考えられます。この問題の十二角形は正多角形ではありません。図形の問題は、知識だけに頼らず、線や長さを図形にかきこんで考えることが大事です。

8(1)〔正答率36.0%〕数列の組の数(規則性の利用)
1組目から、2組ずつに区切っていくと、数を7個ずつに分けることができます。このように、規則性を利用することがポイントです。そうすれば、777÷7=111と計算することができますが、ここで求めた111組と解答した誤答が23%ありました。111は2組ずつ区切った数ですので、正しくは111×2=222(組)です。

小6

国語

平均点/満点 51.4点/100点
試験時間 40分
小問数 29問
1. 大問別正答率(想定と結果)

245の正答率が想定を大きく下回ったので、全体の正答率が想定より低くなりました。2では、特に(5)(6)(7)の主語述語の正答率が低く、4では、すべての問題の正答率が想定を下回りました。4の文章では「おじさん」が語る教訓が難解で、文脈をつかむのに苦労したことが答案から読み取れます。5では、複数の要素が詰め込まれている選択問題の正答率が低く、選択肢を精査せずに解いたことが推測できます。

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2. 小問別

2(5)〔正答率7.8%〕主語述語 主語のない文

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主語を選択肢イの「宿題を」と解答した受験生は、述語の「終わらせよう」と「終わる」と混同していると考えられます。「~を」という文節が主語になることはありません。一方、主語を選択肢ウの「今日は」と解答した人は、「~は」という形だけで主語を選んだと考えられます。主語述語の問題を解くときの基本的なルールを身につけましょう。

4(4)〔正答率34.3%〕空所補充 星のかがやき
(多かった誤答)「おかしな質問」約7% 「見方や考え方」約7% 「世界的な発明」約5%
には、この文章の主題である、「おじさん」が伝えようとしている「一番大事なこと」があてはまります。正解できなかった受験生は、「おじさん」がエジソンの話で言いたかったことを、正しく理解できなかったと考えられます。

5(2)〔正答率31.2%〕言いかえ 核
選択肢エの前半の内容が、本文中ではほぼ同じ言葉で説明されています。しかし、選択肢エの後半の内容は、本文中の内容と合いません。選択肢の後半までしっかり読むことが大切です。

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小6

英語

今回の出題意図

来年度より、小学校では検定教科書を使用し、英語が教科化となります。

すでに習熟度に応じた検定試験が多く存在しますが、今回の学力テストでは全国の小学5・6年生が同じ問題に挑戦する、という実態調査の形をとりました。今後の学習の指針としてテストおよび結果をご活用ください。

今回の学力テストでは次の力を問う出題をしました。なお、出題内容は身近な単語や外国語活動でよく使われる単語や表現を中心にしています。

1. 基本的な単語や文を聞く力
2. 基本的な単語や文を読む力
3. アルファベットや基本的な単語を書く力


現状の外国語活動では「聞く」「話す」という音声学習が重視されていますが、教科化に伴い、小学校でも文字学習が徐々に行われています。今回のテストでは「書く」も盛り込み、「現時点で小学生がどれだけ書くことに親しんでいるのか」も問いました。

単語や文の聞き取り

[1]では「単語の聞き分け」を問いました。場所(aquarium / hospital / library)の聞き分け問題がやや低めの正答率(92.4%) となりましたが、この大問正答率は97.5%と非常に高い結果となりました。

[2]では「文の聞き分け」を問いました。大問正答率は82.0%でした。2桁の数字の認識(fifteen / fifty)や似た発音の区別(map / mop)の問題は低めの正答率となりました。英語では微妙な差異で意味が変わることがある、ということを今回の問題を通して知ってください。

対話の聞き取り

[3]は大問正答率69.5%でした。(3)Do you~? / No, I don’t. (4) What color do you like? / I like~.
などのテキスト等で出てくるパターンで問答が成立する問題はよくできていましたが、文脈に応じた答えが求められる(1)のような問題では正答率が低くなりました。

アルファベットの書き取り

[4]ではアルファベットの書き取り問題を出題しました。大文字はよく書けていました。小文字は文字の高さがつかめていない誤答が多く見られました。小6になると小文字の習熟度も大きく上がっています。
「大文字を小さく書いただけ」というのが最も多い誤答のパターンです。今回は、4線の使い方も採点基準としています。


[4]の正答率

  (1) B (2) R (3) Y (4) e (5) m (6) u
小5 98.7% 93.9% 92.7% 88.3% 85.8% 84.4%
小6 99.8% 96.9% 96.2% 94.7% 92.1% 90.3%
単語の書き取り

[5]では単語の書き取り問題を出題しました。 (2)penのような1文字1音の単語や(5)kingなど日常的に目にする単語がよくできていました。また、大問正答率について、小5で36.4%でしたが、小6で48.4%へと大きく上がり、この時期に文字の認識力が向上する様子がうかがえます。また、複数のつづりのルールが絡み合う(4)noseが最も低い正答率となりました。

[5]の正答率

  (1) bus (2) pen (3) milk (4) nose (5) king (6) moon
小5 24.5% 64.5% 36.9% 13.3% 45.8% 33.5%
小6 37.7% 69.0% 54.1% 17.6% 64.4% 47.5%

誤答分析を通じ、いろいろな傾向が見えましたので紹介します。
①ローマ字との混同
ローマ字学習が英語学習にとってプラスかマイナスかは議論が分かれます。今回、ローマ字のルールをそのまま当てはめてしまう例が多く見受けられました。
(正)bus - (誤)bas
(正)milk - (誤)miruku

②LとRの区別
LとRを混同する解答も多くありました。LとRは全く別の発音です。まず、それぞれの音の出し方を理解し、発音できることを優先させれば、つづりのミスも減ってきます。
(正)milk - (誤)mirk

英単語を覚えるさいには、カタカナ読みにならないよう、英語の音をしっかり聞いて、英語のリズムでインプットしましょう。また、小学校の新指導要領で求められる「書く力」は、

①大文字、小文字が書ける
②単語や文が写せる

までですので、焦る必要はありません。現時点で「どのくらい書けるのか?」という力試しと捉えてください
単語や文の読み取り

[6]では文を認識する力を問いました。小6の大問正答率は68.0%でした。まだ、「英文を読む」こと自体の経験がない受験者も多かったと思いますが、単語を手掛かりに、よく推測してくれました。(5)のbehind / on / in front ofなどの位置関係を区別する問題の正答率が33.3%と低くなりました。

[7]では対話を読み取る力を問いました。大問正答率は56.4%でした。 (1)や(3)など、[3]と同様に、テキストで学ぶパターンとずれた返答が求められる問題に対応できるか否かで正否が分かれました。語学では、まずパターンを覚え、その後、文脈に応じ自由な表現に対応できる、という順番で学ぶことが大切です。自身が今、どの理解の段階にいるのか、を確認しましょう。

アンケート結果との相関関係

今回、同時にアンケートを行い、テスト結果との相関関係を調査しました。

英語への興味・関心とテスト結果

まず受験者が英語に対してどんな興味・関心を持っているか見てみましょう。


多くの受験生が「旅行に行きたい」と思っています。さらに踏み込んで海外留学や海外生活を希望する人は約2割に留まりました。

次にテスト結果との関係をみてみましょう。


留学や海外生活を志向する受験者の方が平均得点が高い結果となりました。逆に、英語に対して興味・関心がない受験者の得点が最も低くなりました。このように興味・関心と平均点の間に相関関係が見られます。

学習期間とテスト結果

さらに英語学習歴を尋ねたところ、8割以上の受験者が学校以外に何らかの英語学習をしていることが判明しました。5年以上の学習者も約4分の1います。



では、学習期間は結果に反映されるのでしょうか?学習期間別の得点をみてみましょう。



学習期間が長いほど、平均点が高くなる傾向が見られます。

英検資格とテスト結果

英検資格とテスト結果との関係についても尋ねてみました。



外国語活動を通じ、小学生のうちから英検をめざす子どもが増えているといわれます。受験者の中で英検資格保持者は約30%に上りました。教科化に伴い、この割合も増えてくると予想されます。英検5級は中1内容です。中1のスタート段階で、すでに習熟度に相当の開きがある実態がわかります。

英検の取得級と今回のテスト結果の間にも比例関係が見られます。今回、80点以上取れた人は、英検にも積極的にチャレンジしてみましょう!

最後に

今回のアンケートでも示されたように、何よりも大切なことは、「英語や世界に関心を持つ」ことです。英語の絵本、映画、旅行などさまざまな方法を通じ、「英語ができるようになりたい」というモチベーションを育んで欲しいと思います。

また、今回のテストは、競争ではなく、診断ツールとして活用いただきたいと思います。それぞれお子さまの発展段階に応じて、本人の努力にかかわらず、この時期にできることとできないことがあります。具体的には、文字学習に力を入れるべきかどうかです。英語教育の早期化が進む一方で、「早く始めると、早く嫌いになる」という事例も聞かれるようになりました。この時期、「英語に苦手意識を持たせない」ことにぜひご留意いただければと思います。

今回の学力テストをきっかけに英語学習に興味を持って頂ければ幸いです。

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