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講評

2019年 6月実施

小5

小5

算数

平均点/満点 56.3点/100点
試験時間 40分
小問数 25問
1. 大問別正答率(想定と結果)

全体的に、正答率が想定よりもやや下回る結果となりました。3568のそれぞれで、(1)をまちがった受験生が多かったことが全体の平均点を低くした原因の一つです。ただし、4の(1)と(2)は、教科書に掲載されている問題の類題でしたので非常によくできていました。

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2. 小問別

2(5)〔正答率42.8%〕円・ひし形の性質を利用して、半径の長さを求める
ひし形の1辺の長さは円の直径の長さと同じなので、まず、41.6÷4=10.8(cm)で1辺(直径)を求め、10.8÷2=5.4(cm)と答えるのが手順です。誤答の19%が10.8cmで、求めた長さが「何」なのかを、ひと呼吸おいて確認すれば防げたミスだったと思われます。

2(6)〔正答率22.8%〕時間の計算・単位換算と概数
10×365=3650(分)を求めてから、単位換算(分→時間)をして概数にします。単位換算ができていない3650や3700といった誤答が24%ありました。また、「110の位を四捨五入」という指示どおりにできていない誤答や計算間違いによる誤答が約12%ありました。

4(1)〔正答率61.1%〕水量の合計について考える問題
「2つの水槽に同時に水を入れる」という条件があるにもかかわらず。一方の水槽のみを考えて、600÷15=60(分)と答えた誤答が17%ありました。また、無答が12%あり、水量の問題を苦手とする受験生が多くいることがわかります。

(1)〔正答率55.6%〕六角形の面積を求める問題
「六角形の面積は長方形の面積の半分」という問題条件がありますので、六角形の面積を直接求める必要はありませんが、六角形の1辺である4cmを使い、16×27÷4や27×4のような、六角形を見ながらなんとか数をあてはめて計算したと思われる誤答が10%ありました。また、問題条件どおり長方形の面積から求めた受験生でも、長方形の面積をそのまま解答した誤答が12%ありました。

8(1)〔正答率23.6%〕小数の数作り(51にいちばん近い数を作る)
51にいちばん近い数である、50.987と51.023を比べれば正解できる問題です。51.023と解答した誤答が24%で、正解とほぼ同じでした。このような問題では、「51に近い小数」が「51.から始まる小数」と考えがちになりますので、注意が必要です。

小5

国語

平均点/満点 62.5点/100点
試験時間 40分
小問数 29問
1. 大問別正答率(想定と結果)

3の正答率は想定を下回りましたが、15の正答率が想定を上回ったので、全体の正答率がほぼ想定通りになっています。1の漢字の書き取り問題では、日常生活でも馴染みがある言葉ほど正答率が高くなりました。3では、指示通りの書きかえができていなかったり、言葉が抜けていたりというミスが目立ちました。

2. 小問別

2(7)〔正答率41.0%〕主語述語 倒置の文
述語では、選択肢オが最も多い誤答でした。通常の文では述語は文末にあるので、文末にある選択肢オを解答したと考えられます。一方、主語ではさまざまな誤答がありました。文の順序を入れ替える倒置の形に、受験生がとまどったことがうかがえます。

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3(1)〔正答率54.6%〕受身の文への書きかえ
(多かった誤答)「しゅうりしてもらった」約26%
受身の「~される」と、日常使う「~してもらう」を混同していると思われます。「~してもらう」という表現は、相手の好意などによって自分が利益を受けるときに使います。

4(3)〔正答率13.4%〕言いかえ こいが滝つぼの深場からもどった場所
(多かった誤答)「小さな水たまり」約20% 「滝下のあわの方」約15%
場面を想像しながら読むことで、情景を正しく読解する問題です。「小さな水たまり」は滝つぼ全体のこと、「滝下のあわの方」は滝つぼの深場のことです。場面整理をしながら、文章を読み進めていく練習をしましょう。

小5

英語

今回の出題意図

来年度より、小学校では検定教科書を使用し、英語が教科化となります。 すでに習熟度に応じた検定試験が多く存在しますが、今回の学力テストでは全国の小学5・6年生が同じ問題に挑戦する、という実態調査の形をとりました。今後の学習の指針としてテストおよび結果をご活用ください。 今回の学力テストでは次の力を問う出題をしました。なお、出題内容は身近な単語や外国語活動でよく使われる単語や表現を中心にしています。 1. 基本的な単語や文を聞く力 2. 基本的な単語や文を読む力 3. アルファベットや基本的な単語を書く力 現状の外国語活動では「聞く」「話す」という音声学習が重視されていますが、教科化に伴い、小学校でも文字学習が徐々に行われています。今回のテストでは「書く」も盛り込み、「現時点で小学生がどれだけ書くことに親しんでいるのか」も問いました。

単語や文の聞き取り

[1]では「単語の聞き分け」を問いました。場所(aquarium / hospital / library)の聞き分け問題がやや低めの正答率(90.4%) となりましたが、この大問正答率は96.7%と非常に高い結果となりました。 [2]では「文の聞き分け」を問いました。大問正答率は76.8%でした。2桁の数字の認識(fifteen / fifty)や似た発音の区別(map / mop)の問題は低めの正答率となりました。英語では微妙な差異で意味が変わることがある、ということを今回の問題を通して知ってください。

対話の聞き取り

[3]は大問正答率66.8%でした。(3)Do you~? / No, I don’t. (4) What color do you like? / I like~. などのテキスト等で出てくるパターンで問答が成立する問題はよくできていましたが、文脈に応じた答えが求められる(1)のような問題では正答率が低くなりました。

アルファベットの書き取り

[4]ではアルファベットの書き取り問題を出題しました。大文字はよく書けていました。小文字は文字の高さがつかめていない誤答が多く見られました。小6になると小文字の習熟度も大きく上がっています。 「大文字を小さく書いただけ」というのが最も多い誤答のパターンです。今回は、4線の使い方も採点基準としています。

  (1) B (2) R (3) Y (4) e (5) m (6) u
小5 98.7% 93.9% 92.7% 88.3% 85.8% 84.4%
小6 99.8% 96.9% 96.2% 94.7% 92.1% 90.3%
単語の書き取り

[5]では単語の書き取り問題を出題しました。 (2)penのような1文字1音の単語や(5)kingなど日常的に目にする単語がよくできていました。また、大問正答率について、小5で36.4%でしたが、小6で48.4%へと大きく上がり、この時期に文字の認識力が向上する様子がうかがえます。また、複数のつづりのルールが絡み合う(4)noseが最も低い正答率となりました。

[5]の正答率

  (1) bus (2) pen (3) milk (4) nose (5) king (6) moon
小5 24.5% 64.5% 36.9% 13.3% 45.8% 33.5%
小6 37.7% 69.0% 54.1% 17.6% 64.4% 47.5%

誤答分析を通じ、いろいろな傾向が見えましたので紹介します。
①ローマ字との混同
ローマ字学習が英語学習にとってプラスかマイナスかは議論が分かれます。今回、ローマ字のルールをそのまま当てはめてしまう例が多く見受けられました。 (正)bus - (誤)bas
(正)milk - (誤)miruku

②LとRの区別
LとRを混同する解答も多くありました。LとRは全く別の発音です。まず、それぞれの音の出し方を理解し、発音できることを優先させれば、つづりのミスも減ってきます。
(正)milk - (誤)mirk

英単語を覚えるさいには、カタカナ読みにならないよう、英語の音をしっかり聞いて、英語のリズムでインプットしましょう。また、小学校の新指導要領で求められる「書く力」は、

①大文字、小文字が書ける
②単語や文が写せる

までですので、焦る必要はありません。現時点で「どのくらい書けるのか?」という力試しと捉えてください。
単語や文の読み取り

[6]では文を認識する力を問いました。小5の大問正答率は60.3%でした。まだ、「英文を読む」こと自体の経験がない受験者も多かったと思いますが、単語を手掛かりに、よく推測してくれました。(5)のbehind / on / in front ofなどの位置関係を区別する問題の正答率が32.8%と低くなりました。

[7]では対話を読み取る力を問いました。大問正答率は46.3%でした。 (1)や(3)など、[3]と同様に、テキストで学ぶパターンとずれた返答が求められる問題に対応できるか否かで正否が分かれました。語学では、まずパターンを覚え、その後、文脈に応じ自由な表現に対応できる、という順番で学ぶことが大切です。自身が今、どの理解の段階にいるのか、を確認しましょう。

アンケート結果との相関関係

今回、同時にアンケートを行い、テスト結果との相関関係を調査しました。

英語への興味・関心とテスト結果

まず受験者が英語に対してどんな興味・関心を持っているか見てみましょう。


多くの受験生が「旅行に行きたい」と思っています。さらに踏み込んで海外留学や海外生活を希望する人は2割未満に留まりました。

次にテスト結果との関係をみてみましょう。


留学や海外生活を志向する受験者の方が平均得点が高い結果となりました。逆に、英語に対して興味・関心がない受験者の得点が最も低くなりました。このように興味・関心と平均点の間に相関関係が見られます。

学習期間とテスト結果

さらに英語学習歴を尋ねたところ、8割以上の受験者が学校以外に何らかの英語学習をしていることが判明しました。5年以上の学習者も4分の1います。

 

では、学習期間は結果に反映されるのでしょうか?学習期間別の得点をみてみましょう。

学習期間が長いほど、平均点が高くなる傾向が見られます。

英検資格とテスト結果

英検資格とテスト結果との関係についても尋ねてみました。

外国語活動を通じ、小学生のうちから英検をめざす子どもが増えているといわれます。受験者の中で英検資格保持者は約30%に上りました。教科化に伴い、この割合も増えてくると予想されます。英検5級は中1内容です。中1のスタート段階で、すでに習熟度に相当の開きがある実態がわかります。

英検の取得級と今回のテスト結果の間にも比例関係が見られます。今回、80点以上取れた人は、英検にも積極的にチャレンジしてみましょう!

最後に

今回のアンケートでも示されたように、何よりも大切なことは、「英語や世界に関心を持つ」ことです。英語の絵本、映画、旅行などさまざまな方法を通じ、「英語ができるようになりたい」というモチベーションを育んで欲しいと思います。

また、今回のテストは、競争ではなく、診断ツールとして活用いただきたいと思います。それぞれお子さまの発展段階に応じて、本人の努力にかかわらず、この時期にできることとできないことがあります。具体的には、文字学習に力を入れるべきかどうかです。英語教育の早期化が進む一方で、「早く始めると、早く嫌いになる」という事例も聞かれるようになりました。この時期、「英語に苦手意識を持たせない」ことにぜひご留意いただければと思います。

今回の学力テストをきっかけに英語学習に興味を持って頂ければ幸いです。

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