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講評

2023年 6月実施 小3

小3

算数

平均点/満点 58.6点/100点
試験時間 30分
小問数 20問
1. 大問別正答率(想定と結果)

全体の正答率は、想定を少し下回る結果になりました。特に、246の正答率が想定を大きく下回ったことが主な原因です。

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2. 小問別

2(2)〔正答率42.2%〕分数

図のように、円を6等分した2つ分について、5つの分数の中から正しく表した分数を選ぶ問題です。

 

誤答として多かったものは、1225%)と1624%)で、残りの解答は4%未満でした。12は「2つ分」、16は「6等分」に影響を受けたものと考えられますが、『図』と『分数の大きさ』が、感覚的につながっていない受験生が多くいることもわかります(例えば、「12ならば全体の半分」のような感覚です)。

 

4(2)〔正答率36.4%〕箱の形・面

図のような箱の形を作るのに必要な面を、方眼紙に描かれた面の形ア~コからすべて選ぶ問題です。

 

箱の形の面はすべて長方形なので、ウ・オ・キ・ケを選んではいけませんが、このうち1つでも選んでいた解答は13%ありました。

また、「ア・イ・カ」や「ア・エ・ク」のように、箱の形の面3種類のみを解答していたものは24%で、問題の条件を正しく理解せずに問題を解いた受験生が多くいたことがわかります。

 

6(1)〔正答率29.4%〕間の考え方(植木算)

図のように、9本の旗の間に5本ずつ並べた棒の本数の合計を求めます。

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旗は9本なので、間(棒を並べた箇所)は8つになり、5×8=40(本)が正解ですが、直感的に5×9=45(本)として解答した答案が44%と、正解より多くありました。無答は3%で、手を付けやすい問題ではありましたので、問題を解く際、一度立ち止まって考えることができたかどうかが、正解と不正解を分けたようです。

 

7(2)〔正答率49.0%〕長方形を切り取った形の周囲の長さ比べ

図のように、もとの長方形から小さい長方形を切り、取り残った形の周囲の長さを比べたとき、正しいことが書かれた選択肢を①~③から選びます。

① まわりの長さは、2 つとも同じになる。

② まわりの長さは、カの方が長い。

③ まわりの長さは、キの方が長い。

 

受験生の解答と選択率は、次のようになりました。

 

切り取った2つの長方形について、それぞれ辺の長さが決められておらず、見た目の大きさもちがうので、戸惑った受験生も多かったと思われますが、正答率の高さから、正しく図形を観察できた受験生が多かったことがうかがえます。なお、間違いの選択肢①と③の選択率に、大きな差はありませんでした。

 

小3

国語

平均点/満点 50.6点/100点
試験時間 30分
小問数 25問
1. 大問別正答率(想定と結果)

1(漢字の読み書き)の学習内容は、学年相応に身についているといえます。2(知識・文法)・3(言葉の書きかえ)は、想定をやや下回りました。読解問題(45)は、いずれの大問も想定を大きく下回りました。配点の大きい読解問題の得点率が低くなった影響で、試験全体の正答率も想定を10%あまり下回りました。

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2. 小問別

1(7)〔正答率44.9%〕漢字の書き 売買
(多かった誤答)「買売」約10% 「買」の誤字 約7% 無答約27%

「売買」の語順を逆転させた誤答が最も多く見られました。ほか、「買」の誤字による間違い(「員」等の別字も含む)、「売」の誤字(主に「士」の部分の書き間違い)も多く見られました。「売(バイ)」・「買(バイ)」はともに音が同じなので、順序に注意して答える必要があります。無答率も約27%と高かったため、正答率は44.9%と低くなりました。

 

2(3)〔正答率40.4%〕(4)〔正答率26.6%〕言葉の使い方
(3)(多かった誤答)ウ「すごすご」約36% (4)(多かった誤答)ウ「もっぱら」約39%

傍線部の言葉の使い方が誤っている選択肢を選ぶ問題です。問題中の各傍線部の言葉の意味を正しく理解した上で、言葉の係り受けや用法が正しいかどうかを踏まえて判断することがポイントです。

(3)・(4)ともに、選択率の高い誤答選択肢((3)=選択肢ウ「すごすご」、(4)=選択肢ウ「もっぱら」)がみられました。いずれも小学三年生が日常的に用いる頻度はそれほど高くない語だと思われます。本に出てくる言葉や、大人の話す語にも注意を払い、辞書を活用する等して語彙力を高めていくよう心がけましょう。

(3)
(4)

 

4(1)〔正答率35.7%〕選択 副詞
(多かった誤答)一つ目の空所に選択肢ア「ぎくっと」を選んだもの約27%

本文中3つの空所にあてはまる副詞を4つの選択肢から選ぶ問題です。1つ目の「( A )思っている」にあてはまるものを正しく選べなかった受験生が多くいました。「( A )思っている」だけでは正解を選ぶ決め手に欠きます。このような場合は確実にあてはまる空所から解いていくようにします。「( B )顔をそむけ」には「プイっと」が、「( C )して、とびのいた」には「ぎくっと」があてはまります。残る選択肢は「ちらっと」「ぱらっと」ですので、「( A )思っている」には「ちらっと」があてはまります。

複数の空所にあてはまる言葉を選ぶ場合、前から順に解いていくだけでは正解できないケースがあることも覚えておきましょう。

 

4(2)〔正答率50.1%〕選択 虹ちゃんがおこった理由

傍線部の直後に、選択肢ウ「みかたをしないのは、うわさを立てているのと同じことだと沙帆がわかっていないから。」の中にある語を多く含む文があります。しかし、傍線部の直前の数行を読むと、沙帆は友達である虹ちゃんにみかたすべきだということをしっかりわかっている(ものの、おとなしくて気弱なのでクラスメートたちにはっきり言えないだけだ)ということが読みとれます。

選択問題を解く際は、傍線部の前後の内容をもとに総合的に判断し、こうした紛らわしい選択肢に惑わされないようにしましょう。

 

5(4)〔正答率14.5%〕記述 タワーを観察しながら考えたこと
(多かった誤答)無答約41% 動作の目的語(「何に」登るのか)が書けていないもの約20%

正解を含む内容を答えていながら満点を取れなかった答案に注目すると、動作の目的語にあたる内容が書けていないものが多くみられました。模範解答は「頭のなかでなんどもタワーに登っていた」ですが、このうち「タワーに」という部分が欠落して、「何に」登っていたのかが表現されていないために、多くの受験生が減点されていました。

正答率は上に挙げたように14.5%ですが、この問題が満点だった答案は全体の約1%にすぎません。こうした満点を取りにくい記述問題においても、安易に諦めて白紙で答案を提出するのではなく、しぶとく部分点を取りにいく姿勢を試験時間が終わるまで失わないようにしましょう。

 

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