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講評

2023年 6月実施 小2

小2

算数

平均点/満点 51.4点/100点
試験時間 30分
小問数 20問
1. 大問別正答率(想定と結果)

想定より低い平均点になりました。問題文の内容を正しく読み取れていないことによる失点が多くあったことが原因の一つです。4は、教科書や市販の問題集に掲載されていない形での出題で、多くの受験生にとって対応するのが難しかったようです。

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2. 小問別

2(3)〔正答率69.3%〕グラフの読み取り

与えられた表について、選択肢ア~エから間違っているものを1つ選ぶ問題です。

ア 2番目ばんめに 人気の ある やさいは キュウリ です。

イ 「すきな やさい しらべ」に 答えた人は ぜんぶで 27 人です。

ウ すきな やさいが ニンジンと 答えた 人数にんずうと カボチャと 答えた 人数をあわせても、 すきな やさいが レタスと 答えた 人数より すくないです。

エ いちばん 人気の ある やさいを 答えた 人数と、 いちばん 人気の ない やさいを 答えた 人数との ちがいは 7 人です。

 

問題文には「まちがっている ものを 1つ えらび(原文)」と、アンダーラインが引かれているのですが、正しい3つ「アイエ」を選んだものが10%もありました。また、1つだけを選んだ答案でも、アの選択率が残りの2つそれぞれの2倍強になっていますので、不正解者の大半は正しい選択肢を選んでしまったようです。

 

2(4)〔正答率35.9%〕順序・間の数

12本の色鉛筆の、左から10番目と右から6番目との間にある鉛筆の本数を求めます。このような問題は、教科書等では基本的にすべての鉛筆が図示されていますが、今回は文章のみで表現されています。

その影響もあってか、無答が12%ありました。また、10-6を計算して4本と答えた答案が20%ありました。

ここでは、実際に図を描いて数える、作業力があるかどうかで正解・不正解が分かれたものと考えられます。

 

2(5)〔正答率32.0%〕立体図形

2種類の積み木を並べた図1から、立方体の積み木を4個と円柱の積み木を何個取れば図2になるのかを求めます。

図で見えている円柱の積み木だけを比べると、図1は5個、図2は3個だからか、2個と解答したものが34%もありました。

このような、積み木の個数を数える問題のポイントは、下にあって見えない積み木に気づくことです。今回の問題では、図2の左端の円柱の積み木に気づけたかどうかで力の差が出る結果となりました。

 

4(1)〔正答率39.8%〕表の読み取り

次の表の空欄にあてはまる数と言葉を、解答欄に答える問題です。

教科書では、2(3)のようなグラフの、○の個数を数えて表に数を書き入れることは学習しますが、今回の出題では、受験生にとって不慣れであろう形式で出題し、項目を読み取り、情報を整理する力を問いました。

 

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正解は「9(台)へった」ですが、「9台」が導き出せなかった誤答が27%ありました。また、無答が23%と、表の理解が不十分だった受験生が多くいたと考えられます。

 

小2

国語

平均点/満点 63.9点/100点
試験時間 30分
小問数 20問
1. 大問別正答率(想定と結果)

13の正答率はほぼ想定どおりでしたが、45の正答率が想定を大きく上回り、全体としては、想定を上回る平均点となりました。67の読解では、抜出問題で無答率が10%を超える小問もありましたが、おおむね積極的に取り組めていました。

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2. 小問別

1(4)〔正答率26.5%〕漢字の書き 竹林
(多かった誤答)無答約33% 「森」を用いたもの約19%

「森林」など、「林」と似たイメージの「森」を用いた誤答が多くありました。「林」の音読み(リン)の知識には一定の定着が見られましたが、「竹」の音読み(チク)の知識の定着は十分ではありませんでした。漢字の音読み・訓読みについて整理しておきましょう。

 

4(2)〔正答率69.9%〕反対語 たかい・やすい
(多かった誤答)「ひくい」約20%

「たかい」の反対語を答える問題です。「たかい」は複数の意味をもつ言葉です。この問題では価格が高いという意味で使われているので正解は「やすい」です。「ひくい」と答えた受験生はこの点を見逃していました。「あつい」「あける」など複数の意味をもつ言葉には注意が必要です。

 

6(2)〔正答率48.2%〕抜出 顔をしかめた理由
(多かった誤答)無答約15% 「かぼちゃがきらい」約11%

正解は「かぼちゃがにがて」です。誤答で目立った「かぼちゃがきらい」は内容としては似ていますが、本文中にこの表現はありません。抜出問題は本文の表現どおりに答えるのが鉄則です。不注意な写し間違いをしないようにしましょう。

 

6(3)〔正答率36.0%〕抜出 空所補充
(多かった誤答)無答約18% 「まいちゃん」約10%

「~のまねをして」にあてはまる言葉を抜き出す問題ですから、人名が入ると見当をつけることができます。本文中には5人の名前が出てきます。誤答で目立ったのは空所近くに登場する「まいちゃん」でした。正解は、なすにミートソースをのせた「けんごくん」ですが「けいごくん」「げんごくん」などの誤答が少なからずありました。最後まで気を抜かずに取り組みましょう。

 

7(5)〔正答率24.3%〕選択 内容真偽

本文の内容にあてはまるものを5つの選択肢からすべて選ぶ問題です。選択肢を一つずつ吟味して真偽を判断していきます。

正解は選択肢エと選択肢オの2つですが、選択肢エを選んでいた受験生は全体の約49%、選択肢オを選んでいた受験生は約66%でした。選択肢オの内容は本文末尾に書かれていたので、本文冒頭の内容である選択肢エよりも印象に残ったものと思われます。選択肢エのみ、または選択肢オのみを選んだ受験生は合計約30%でしたが、「すべて」選ぶという指示を見落としていた可能性があります。

また、選択肢イを選んで誤答になった受験生は約16%でした。(円グラフでは、「エ・オ・他」「エ・(オ以外)」「オ・(エ以外)」「その他」に含まれます。)本文中ではお菓子を食べると虫歯になると書かれていますが、選択肢イのように「おかしをたべてはいけない」とは述べられていません。事実と意見を区別して真偽を見極めましょう。

 

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